小学生のやりたい職業ランキングで常にベスト3入りするようになり、一部の成功者が億単位の収入を得ていることで話題になっている職業、それはYouTuberです。一部の人は彼等に対して、楽して儲けているという批判を述べますが、実際のところどうなのでしょうか?自らもYouTuberとして多くのファンを持つキミアキ先生が教えてくれます。
「好きなことで生きていく」はトンデモないこと?!
今の小学生に将来やりたい仕事ランキングってアンケートを取ると、ベスト3に必ずここ数年食い込む職種があります。
そう、YouTuberです!
「好きなことで生きていく」という言葉でgoogleの画像検索をかけると、たくさんのYouTuberさんがヒットします。
それで、私の小学生の子供達も毎日毎日YouTubeばかり見ているものですから、自分もYouTubeに動画を投稿したいと、そんな希望を出していたみたいなんです。
ただ、学校側が「禁止」を出していまして、動画にコメントを書くことすらも「禁止」なんです。
動画をあげるなんてトンデモない!ということでね。
それで、うちの子、意外と学校の先生のいう事を聞くので(笑)、やっぱり動画投稿はムリなのかな〜と一旦引きました。
そんなことが最近あったわけでございます。
YouTuberの人気に学歴とか育ちは全く関係ない⇒一部の人には不快らしい
それで、「好きなことで生きていく」の動画を見て、これまでで1番良かったと思うのは、「恭チャンネル」を運営されている恭一郎さんの動画です。
配信されてから1年でなんと430万回弱再生されていますね。
恭一郎さんは歌も上手いし、でね〜「恭一郎のテーマ」っていうのがまた元気出るんですよ〜。
私ね、こういう動画を賢い皆さんにもちょっと見て欲しいな〜っていうのがあって。
ちなみに恭一郎さんの最終学歴は中卒で、おまけに一時期はニートもやっていたという。
ところが、これだけ凄いプレゼンテーションが出来るし、曲を作れて、歌も歌えて、表現出来て、彼女さんとの面白い動画を撮ったりとかね。
でも、多くの人がこういう事に、多分価値を見いだしたくないのかな、っていうのがちょっと辛いですよね。
私の話をすると、私なんて到底「好きなことで生きていく」って感じで生きていない方なんですよ。
「いない」方です。
ところが、YouTubeで講義したりするのが、意外と好きになってきまして、今も末席でやらせていただいております!(笑)
確かにYouTuberだけやって食っていくのは結構ハードル高い
じゃあ、「好きなことで生きていく」っていうyoutube講義で実際のところどれくらい生きて行けるのか、私の事例も見ながら考えてみましょう。
Youtubeに動画をアップしている人って、今リアルタイムでどの動画が見られているかが分かるんです。
新しい動画をアップすると、私の場合は大体1日でその新規動画を1,000〜3,000回見てもらえます。
そして、新しい動画をアップすると全体の動画の再生数も増えるんです、不思議とね。
大体1日の総視聴数が7〜8,000回平均なので、月でならすと20万回強くらいですかね。
動画を定期的にアップしている状態だと月20万回くらいなら見てもらえる。
そこから推定すると、純粋な動画の広告収入だけだと月に入って来るお金は…指5本くらい。
5本って十万円単位じゃないですよ。万円単位です(笑)。
そのくらいなので、到底「好きなこと」では生きていけないですね(笑)。
もっと考えれば、再生回数が増えると5から10に、 10から15に…まぁそこら辺まではね、なんとか出来るのかなぁという感じです。
でも、15万円じゃあ…どうにもなりまへん。
YouTuberで稼いでる人は死ぬ気で努力している
ところが大人側からすると、「好きなことで生きていくなんてトンデモない!!」っていうね。
確かにGoogleさんがコマーシャルで流したフレーズも悪い(笑)。
「好きなことで生きていく」っていうのは、YouTuberさんの実態と少しかけ離れてます。
YouTuberさんがやったことっていうのは「好きなこと」じゃなくて、動画を使って己をさらけ出す体当たりの、なんなら命がけのセルフプロモーションなんですよね。
テレビじゃ売れねぇ!しがらみ強すぎ!ってことで自分自身を売りだした人もいるし、自分の得意な分野を動画で知ってもらって外の営業で活躍したり、もちろん純粋に広告収入を狙った人とかもいます。
私の場合は、「キミアキ先生の起業酔話」というチャンネルを見てもらい、あおば会計や私個人のコンサルについて新規顧客を増やすのが目的です。
だから、YouTuberの人達全体を一括りにして、すごく悪く言われるのは心外なんですよね。
だってね、なんだか「なんの努力もしないでさ」っていうような言い方をされるんですけれど、みんな大変だと思いますよ。
私みたいな編集無しのクソ動画をあげるのだって大変なのに、みなさん本当ちゃんと作っているんですからね。
編集をして…音入れをして…ってね。あんなに大変な事をやっていて、それをね、「ラクして稼いでいる」なんて言われちゃうわけですよ?
みなさん、東京とかに住んでいる人は、2階に上がって窓をガラガラって開けて、見てみてくださいよ〜。
賃貸物件なんて山ほどあってね、要するにそこには家賃が発生していて、働かずにお金を得ている人なんて山ほどいるんですよ?
東京23区の小さなエリアでも900万人住んでいて、持ち家率が50%を切っているっていうことは、最低でも450万人はなんらかの家賃を払っているんです。
そんで、それで飯食っている人ってい〜っぱいいるわけですよ。
その人たちとYouTuberの方どっちが大変かって言ったら、YouTuberの方が大変でしょうよ〜。
だから少しは認めてあげてくださいっていう話なんです。
時代が変われば「家業がYouTuber」という未来もあるやもしれない
最近いいな〜って思うのは、家族参加型の動画がとても再生回数が伸びていますね。
やっぱりほのぼのするんですよね〜、家族で何かをやっていると。
昔は家族全員顔出しでやっていた人がいて、私その方のやり方が好きだったんですよ。
動画を投稿することによって、その家族がずっと仲良くやっていられているっていう感じがして、本当に羨ましい家族がいました。
ですから、もしかしたらなんですけれど、「動画投稿」というものが家業になる。家業にする。
こういう家庭も増えてくるんではないかな〜と思っています。
というのも、なんといっても初期投資がとにかくかからないんです。
私の動画投稿に使っている機材で1番高いっていったらディスプレイでしょうね。
といってもテレビなんですけどね。
あとはカメラでしょう?
三脚…それからまぁ照明関係は若干要るかもしれませんけれどもね。
クロマキー処理をするなら、布とスタンドがセットでも1万円しないですよ。
あとは編集ソフトも、私の持っているAdobeのやつなんかは1万円くらいですから。
ですから、普通はこんな初期投資額で商売なんて出来ませんし、なおかつ家業に出来るかもしれない。
ずっと、インターネット上のどこかに動画が保管されていけば、もし広告が付くんだったら、昔の動画だって黒歴史じゃなくて本当に良い価値になるかもしれない。
子どもたちがやったら子どもたちの黒歴史になっちゃう、っていう話がちょっと多すぎるんですけれど、黒歴史だってひとつの財産ですからね(笑)。
それがお金を生み出すかもしれない。
YouTuberが家業にだって成り得るんじゃないかなって思います。
まぁ、とどのつまり、YouTuberをあんまり悪く言わないでくださいねって話です(笑)。