協会ビジネスを一言で定義すると、「生徒を先生に育て、その先生をサポートする”仕組み”を提供し、個人レベルの講座ビジネスを組織化する形の簡易的なフランチャイズビジネス」となります。ヒト・モノ・カネという資源への投資を最小限で済ませられるなど、協会ビジネスを展開することで得られる5つのメリットをご紹介します。
最近増えている協会ビジネスってどんなもの?
最近、「◯◯協会」という名称でビジネスをしている団体が増えています。
いわゆる「協会ビジネス」です。
協会ビジネスを一言で定義すると、「生徒を先生に育て、その先生をサポートする”仕組み”を提供し、個人レベルの講座ビジネスを組織化する形の簡易的なフランチャイズビジネス」となります。
たとえば、インターネットのSEOノウハウを◯◯協会が生徒に教えて技術を習得させた後、その生徒がSEO協会認定マスターとなり、更に違う生徒へ教える先生になる、という形が考えられます。
生徒が先生になったあとは、彼らが先生としての活動を円滑に続けられるよう、協会は全面的なバックアップを行います。
以下、協会ビジネスを展開するメリットをご紹介します。
協会ビジネスを展開する5つのメリットとは?
協会ビジネスを展開するメリットとしては、次の5つをあげることができます。
1)急速な全国展開が可能
個人を組織化し、ノウハウを提供することが主のビジネスであるため、ヒト・モノ・カネという資源への投資を最小限で済ませられます。
2)知名度・ブランド力の向上が可能
協会が持つノウハウや、展開そのものを仕組み化して提供することで、これを業界のスタンダードとすることができれば、協会の知名度やブランド力を向上させることが可能になります。
3)スケールメリットを得られる
検定制度や認定制度を作ったり、教材や消耗品などを提供する仕組みを作れれば、生徒が増えるほどにスケールメリットが生じます。
4)安定した経営が可能
3)にもつながる部分ですが、生徒が増えるほどに毎月の会費が自動的に入ってくるようになります。安定した売上を確保できるため、経営も安定しやすくなります。
5)ノウハウが蓄積されることで新たな展開を見込める
協会ビジネスでは、生徒が先生になり、現場で得た経験やデータを本部が集めることで、より多くのノウハウを蓄積できます。蓄積したノウハウを使うことによって、業界の更なる成長が見込めるでしょう。
利益を出している協会が少ない理由と対策方法
さて、ここまで見ると、「協会ビジネス」って参入のしがいがありそうだな、と思われる方もいるかもしれません。
ところが実際には、殆どの協会ビジネスは成功しておらず、利益を出している協会は極わずかです。
協会ビジネスが上手くいきにくい理由は、どこもほぼ共通しています。
協会の主催者自体が生徒に教える講座ビジネスのまま、生徒が先生として教える特権を与えられていない、これを実現させる仕組みが出来ていないのです。
もし、これから協会ビジネスに参入しようと思うなら、最初の構想段階から「フランチャイズビジネス」として、スケールメリットできる仕組みを構築することを念頭におくべきでしょう。