1人フリーランサーの方には、本業が忙しいのに性分なのか、マメに帳簿を付けている方を時々お見かけします。しかし、このように少人数でビジネスを行っているフリーランサーが、普段から帳簿記帳を行うのは非常に非効率な行為です。そのワケを3つご紹介します。
1人フリーランサーならば帳簿記帳は止めよう
フリーランスや自営業の方で、本業が忙しいのに性分なのか、マメに帳簿を付けている方を時々お見かけします。
しかし、あなたがもしも従業員がおらず、1人でビジネスを行っているフリーランサーであるならば、普段から帳簿記帳をする必要はありません。
その理由を本日はご紹介します。
1人フリーランサーが帳簿を付けるべきでない3つの理由
1)通帳を見れば資金繰りが概ね把握できる
法人の場合、複数の銀行口座を開設しているケースが多く、各通帳の残高及び動きを記帳して、可視化することに大きな意義があります。
また、従業員や取引先も多数にのぼるため、収入や経費の分析が必要不可欠です。
一方でフリーランサーの場合は、ビジネス自体がシンプルなはずです。記帳さえしておけば概ねの目的は達成されます。
インターネットバンキングを利用すれば記帳も不要ですが、この場合は、合計記帳になってしまわないように注意すれば良いだけの話です。
2)領収書はまとめて入力したほうが効率がよい
昨今では、クラウド会計の普及により、銀行口座やクレジットカードの情報を同期できるようになりました。
しかし、現金払いの領収書は手入力が必要となります※。
例えば、月に飲食代の領収書2枚、タクシーの領収書10枚が定期的に発生するとします。
これを月1回で入力するよりも、飲食代(店ごとに分けられればより良い)、タクシーの領収書に区分して保管し、3か月程度に1回まとめて記帳してみましょう。
これ以上溜め込むと、逆に億劫になり、やらなくなる危険があるからです。
多くの会計ソフトは、前に入力した仕訳をコピーできる機能がありますので、効率が格段に向上します。
※スマホやスキャナーでOCR認識させる方法もありますが、手入力に比べてスピードが遅く、現状ではまだ使い物にならないというのが筆者の個人的意見です。今後改善されていくでしょう。
3.面倒なら外注も視野に
雑務を含め、全てを自分がこなさなければいけないのがフリーランサーの辛いところです。
もし、あなたが業務に追われており、金銭的に余裕があるのであれば、記帳及び申告書の作成を外注するのも1つの手段でしょう。
自分の人件費を時給換算して考えてみれば、そのコストが割安な理由は、賢明な方ならばすぐに見えてくるはずです。
帳簿記帳の時間を削って他にやることべきことがある
帳簿記帳の時間を削ったとしても、あなたにはやるべきことがあるはずです。
それは、空いた時間を活用して、業務のパフォーマンスを上げ、クライアントの満足度や売上を向上させることです。
起業したてで、時間があるのであればご自身で作業するのも良いのでしょうが、数年立って商売が成り立ち始めている方は、帳簿記帳は自分でやらず、もっと効率的な方法を選択するよう意識してください。