こんにちは。あおば会計コンサルティングの田中でございます。
今回は、すでに商売を始めていらっしゃる方で年収1000万円を達成したい方向けに、実現コストがすごく下がっていることをご存じでしょうか?という問題提起をしてみたいと思います。
無駄な営業コストを見直そう
年収1000万円は社会における一つの評価基準
商売を始めて、年収が1000万円以上あるという方も結構いらっしゃると思いますが、その反対に世帯年収に考えると意外と行っていないという方も多いと思います。
1000万円が基準というのはちょっと曖昧ですが、あくまでサラリーマンでは高年収というと、だいたいこのラインを超えることが1つの基準となっていますから、上手く行ってる・行ってないの目安にはなると思います。
そのほとんどは上場企業でした。
中小企業で社長が1000万円もらっている会社は少ない
これを自営業者とか中小企業の社長とかに置き換えてみましょう。
私は平成になる1年前に会計事務所で働き始めて、会社を裏側から見るという立場になるわけですが、そうすると意外と中小企業の社長というのは、給料を得られないんだなあと思ったものです。
中小企業の社長がもらう給料のことを役員報酬と言います。
だいたい役員報酬は家族に分散して、全体で考えますが、年間1000万円取れてる会社というのは半分もありません。
社長というのはそれほど給料を取れていないものです。
これは日本の階級社会の本にも出てきますが、従業員が30人以上いる社長でも平均年収は800万円くらいです。
1000万円の粗利を経営者が得られる方法を逆算すると?
1000万円欲しいということであれば、20%の率だとすると粗利益で5000万円あればいいということです。
利益というのは原価を引いた額のことで、原価がほとんどかからないマッサージ業では5%弱、美容室などは10%くらいの粗利益率です。
まず中小企業の経営においては、正社員1人当たり年間で1000万円あればいいので、5人のチームで5000万円の粗利益を上げれば、経営者は1000万円ぐらいを利益として手にすることができます。
インターネットを使い営業コストを下げよ
実際に、今はもっと利益が出ます。というのは、営業コストがずっと下がり続けているからです。
黎明期のインターネットが変えた営業効率
1996年4月にヤフージャパンがインターネットサービスの受託サービスを開始しました。
インターネットの前はパソコン通信というものがありましたが、パソコン通信とインターネットの一番の違いは、検索をして、なおかつ自分自身の会社の提供している商品、サービスと値段をそれぞれ告知ができることでした。
当時、私もヤフージャパンにはお金を払っていました。検索ページに載せてもらうのに確か5万円と消費税がかかったと記憶しています。
それでも支払いました。検索に載ることで営業効率が下がったからです。
インターネットはタダ乗りできる営業媒体
今、皆さんの会社で支出を見ていただいても、インターネット関連の経費はほぼ0みたいなものだと思います。
私も1日の業務のほとんどをgoogleのツールを使ってやっていますが、私はgoogleにお金は払っていません。
申し訳ないなぁと思うのは実はYoutube live です。
登録者1000人に達する度にYoutube liveをよく使いますが、もしもYoutube liveを自前で用意したら、とても大きなお金がかかりますが、その全部をYoutubeやgoogleが引いてくれるサービスにタダで乗っかって、やらせていただいてます。
「スーパーチャット」という投げ銭を使う場合は、投げ銭の30%がgoogleに入りますが、投げ銭がない場合が多いので、インフラをタダで提供してもらっていて、ほんとに申し訳ないことです。
インターネットがあれば営業マンは不要になる
そういう意味で皆さんの営業コストも実はぐっと下がっているはずです。
営業コストが下がっていることを実感できるのは、実は営業マンを置いていた会社です。
私共の会計事務所では顧問先が今100社からありますが、その100社ではおそらく今年中にほぼ全社営業マンはいなくなります。
そのくらい商売のやり方が全然変わってきていて、今どき飛び込み営業で仕事をとってくるなんていう手法は使いません。
営業マンを動かすには、給料だけじゃなく移動費や接待費など、ものすごくコストがかかります。
それを全てインターネットの方に置き換えて、ネット広告などに置き換えると、全然コストが下がっていくという話です。
インターネットを使えば社長の年収1千万は達成される
インターネットを使うほど営業コストが下がり利益が残る
昭和の時代から商売をやっていらっしゃる会社では営業マンが絶対に必要でした。
特にBtoB (企業対企業)の取引では、営業マンが提案型営業をやらなきゃいけないという思い込みがあるかもしれませんが、営業マンのいない会社が今では普通です。
しかも、そういう会社が億単位の利益を上げています。
中小企業においても、従業員が10数人という会社がらくらくと億単位の利益を上げています。
小さな会社でシンプルに利益を出す
時代の流れは変わって、営業マンが実際はほとんどいらなくなってきたような時代に、まだ昔のやり方を必死にこうやっているところがあります。
無駄な営業コストをかけないところはコスト競争にも勝つことができますし、全部ホームページ等に置き換わっていれば、余計なコストがかかりません。
つまり売っても売っても儲からないような経営ではなくて、本当にシンプルに小さな会社だけどしっかりと利益を出していけるし、1000万ぐらいのお金は残って当然だということです。
まだ、社長として年収1000万円に達していない方は、営業面からちょっと考え直してはいかがでしょうか。