今年から、源泉徴収票のサイズが、マイナンバーを記載するために、従来はA4用紙の4分の1サイズである「A6」だったものから、A4用紙の半分である「A5」というサイズになりました。源泉徴収票や法定調書を紙で申告すると、単純に使用する用紙が2倍になるのはもちろん、見えない間接コストが膨らみます。今年は電子申告に切り替えるうってつけの年と言えるでしょう。
源泉徴収票のサイズが変わったことをご存知ですか?
毎年会社では、年末調整を行うために源泉徴収票が渡されますよね?
既に今年(平成28年)になってから、会社を退社された方はご存知でしょうが、源泉徴収票のサイズが変わりました。
従来はA4用紙の4分の1サイズである「A6」だったものが、A4用紙の半分である「A5」サイズになったのです。
昨年より話題性が小さくなりましたが、これは「マイナンバー」を記載するための措置です。
皆さんの会社では、社員さんの源泉徴収票は全て集められましたでしょうか?
年末調整前にバタバタ集めると間に合わない可能性があるため、注意が必要です。
なお、社員さんたちにお渡しする源泉徴収票などには、マイナンバーを記載する必要はありません。
税務署などに提出する際に必要となりますので、該当する一覧を下記に記載しておきます。
・給与所得の源泉徴収票
・退職所得の源泉徴収票
・公的年金等の源泉徴収票
・配当等とみなす金額に関する支払通知書
・オープン型証券投資信託収益の分配の支払通知書
・上場株式配当等の支払に関する通知書
・特定口座年間取引報告書
・未成年者口座年間取引報告書
・特定割引債の償還金の支払通知書出典:国税庁
結構、皆様のマイナンバーの扱いが軽く、時にはメールで送ってきてしまう事もあり、とても焦る時があります。
今年から源泉徴収票の作成コストが2倍に!?
先述の通り、源泉徴収票の大きさが2倍になりました。
だから何?という話かもしれませんが、実は影響のある作業があります。それは、年末調整作業から1月末に出す法定調書への影響です。
弊社で年末調整と法定調書関係を委任しているお客様は、全て電子申告のため影響はないのですが、全て会社内で紙媒体で運用している場合は、特に影響があります。
今まではA4一枚に、
受給者交付用・税務署交付用・市町村用・市町村用
と収まっていたのですが、サイズが2倍になったため、社員一人につきA4用紙2枚を使う事になります。
つまり、単純に使用する用紙が2倍になる可能性があります。
また、見えないコストで考えても、印刷の時間や印刷されたもののカッティングや、書類の保管を考えると、会社の規模によっては恐ろしいほど作業が増える可能性もあります。
ですので、これを機に、早めに電子での提出に切り替える事をおススメ致します。
電子申告を導入すると時間と紙代が節約できる
「いつかやる」のいつかはなかなか来ませんし、やらなかった影響は直ぐに出ます。
特に経理作業(源泉徴収票などは総務部かもしれませんが)と電子関係は相性が良いので、これを機に新しい流れに合わせて改革を進めてはいかがでしょうか?
私は紙の裁断作業が大変下手なため、電子になって本当に楽になりました。
年末調整に向けて早めに、電子申告の導入を検討されてはいかがかなと思います。