オフィスで飼っているペットのエサ代は誰がもつべきなのか?

福利厚生

 オフィスでペットを飼う会社が増えているようです。目的は企業ブランディング、福利厚生、防犯、単なる愛玩のため、など様々ですが、エサ代をはじめとした経費は、誰がもつべきものなのでしょうか?ペット熱の高まりと共に、今後もペットをビジネスの現場に入れる会社は増えることが予想されますが、命を預かるなら、責任所在を最初に決めておく事が賢明です。

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犬や猫は仕事で人間を助けてくれるパートナー

 こんにちは。編集部「中の人」です。

 いきなりですが、私の実家は牧場を経営しておりまして、小さいころは牛や馬、それから豚といった家畜と身近に触れ合う生活をしておりました。

 ところが、祖父母の牧場は山に近い場所に位置していたので、熊など肉食動物が近くにいて、愛情込めて育てた家畜を狙うんですよね。

 それが祖母には我慢ならないようで(当たり前ですが)、番犬を何匹も飼っていました。

 セントバーナード、ピレネー、コリーなどの大型犬が主でして、彼らは実際に優秀な番犬としての役割を果していました。

 そんなワケで、私にとって犬や猫は愛玩動物というよりは、仕事でも役に立つ「人間のパートナー」という位置づけが無意識のうちにあったわけです。

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最近増えているペットをオフィスで飼う会社

 あれから時は流れ、田舎から大都会ここは東京へやって来て、銀座に山を買うでもなく、すっかりインターネットビジネスの世界にどっぷりハマっている私ですが、最近かなり面白い光景と出会いました。

 取引先の会社さんに行くと、なんとオフィスで猫を3匹も飼っているではありませんか!

 社長が猫好きなのに加えて、採用サイトの応募条件でも「猫好き」と冗談なのか、本当なのかはわかりませんが、しっかり記載しておりました。

 社長にお話を聞くと、猫をオフィスで飼うようになってから、休憩時間の空気が柔らかいものとなったり、社員それぞれが労りや気遣いの精神を培えたりと、副次効果は物凄くあるとのことでした。

 ちなみに猫の世話は、社員が交代交代で行っており、週末は二日分の世話をして、休日出勤する社員がいれば、自主的に掃除をしたりするんだとか。

 それでもやはり中心になって世話するのは、オフィスから家が近い社長自身とのこと。

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ペットのエサ代は会社と社長のどちらが持つ?

 さて、このような珍風景と出会って、幼少期の体験も踏まえ、当サイトの中にいる人間として気になったこと。 

 それは、猫たちのエサ代や遊び場、それに砂代など合わせると、月に1〜2万円はかかるはずだけど、この費用は社長が負担するべきなのか?それとも会社で費用を負担することができるのか?ということです。

 そこで、税理士の先生に聞いてみたところ、以下のような回答をもらいました。

単純に「愛玩動物」としてペットをオフィスで飼う場合は、これらのペットを飼育するのにかかる費用は、会社から出すべきではありません。
ただし、飼っているペットが、企業活動の一環として飼育されている場合は、飼育にかかる費用を会社が負担しても構わないでしょう。

例えば、防犯を目的としてペットを飼育する場合、福利厚生、広告宣伝や企業ブランディング活動の一環としてペットを飼育する場合が、それに当たります。

 これを先ほどの会社に当てはめてみると、採用サイトで「猫のいるオフィス」というのがアピールされており、明らかに企業ブランディング活動の一環として、猫が飼われていると考えることが可能です。

 ところが社長に聞いてみたところ、費用は自分のポケットマネーで負担しているのだとか。

 理由を聞くと、オフィスで猫を飼うと決めたのは経営者の自分で、しかも会社なんて明日どうなるかもわからないし、最後に猫たちが老いた時は自分が引き取るのだから、お金の責任も最初から自分が持つことにしたそうです。

 最近では、ペット同伴が可能な会社や、ペットを飼う人に手当を出す会社も出てきており、今後もペットをビジネスと絡める会社は増えることでしょう。

 ただしペットをビジネスに絡めるならば、ペットがビジネスの現場に入っても良い線引のラインはどこ?誰が世話をするか?手当が無くなってもきちんと飼うの?など、最終的な責任問題もしっかり考える必要がありそうです。

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