HEXACOモデルとは?関わると面倒な10種類の性格を脳科学的に解説

マインド

みなさんこんにちは!
脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回はHEXACOモデルの基本と、実際にHEXACOモデルを使って「関わると面倒なことになってしまうタイプの人間」を10種類にのタイプに分けて分析してみたいと思います!

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HEXACOモデルとは

HEXACOモデルとは

HEXACOモデルとは、人間を6つの性格特性に当てはめたものです。

6つの性格特性の強弱を組み合わせて、その人の特徴や行動の予測、生産性の予測、犯罪傾向の予測を立てることができます。

  1. H 誠実性と謙虚性(Honesty-Humility)
  2. E 神経質性(Emotionality)
  3. X 外向性(eXtraversion)
  4. A 協調性(Agreeableness)
  5. C 勤勉性(Conscientiousness)
  6. O 開放性(Openness)

それぞれの特性について簡単に解説していきます!

H 誠実性と謙虚性(Honesty-Humility)

「誠実性と謙虚性が高い人」は、操作欲求がなく、誠実で謙虚、権力に特別な関心を持っていない人で、「誠実性と謙虚性が低い人」は、操作欲求が高く、嘘つきで弱いものには横柄で、権力を手に入れたがります。

E 神経質性(Emotionality)

「神経質性が高い人」は、不安による影響を受けやすく、「神経質性が低い人」は、リスクをとることを恐れません。

X 外向性(eXtraversion)

「外向性が高い人」は、目立つことを楽しいと感じ、「外向性が低い人」は、人前に出るのが好きではありません。

A 協調性(Agreeableness)

「協調性が高い人」は、他人に合わせるのが上手で寛容深く、「協調性が低い人」は、拒絶的で疑り深く、根に持ちやすいです。

C 勤勉性(Conscientiousness)

「勤勉性が高い人」は、衝動性をコントロールできて、慎重で、長期的な目標を追い求めることができ、「勤勉性が低い人」は、後先を考えず、短期的な欲求を追い求めようとします。

O 開放性(Openness)

「開放性が高い人」は、新しい価値観への追及心が高く、芸術と知的好奇心が強く、「開放性が低い人」は、伝統主義的・保守的で、よそ者を嫌います。

以上、6つの性格特性について解説しました。

HEXACOモデルには、この6つの性格特性がありますが、今回注目してもらいたいのは「誠実性と謙虚性」です。

「誠実性と謙虚性」が低い人は、例外なく人間性に問題があると言ってよいでしょう。

ここからは、この「誠実性と謙虚性が低い人」をベースに、残りの5つの性格特性と組み合わせるとどのような人間性になるのか?ということを具体的に紹介していこうと思います。

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HEXACOモデルを使った性格特性の分析方法

HEXACOモデルを使った性格特性の分析方法

それでは、「誠実性と謙虚性が低い」という特性に、残りの5つの性格特性を組み合わせて、どのような人間性になるのかを分析してみましょう。

以下、「誠実性と謙虚性が低い」という部分を分かりやすくする為に「コントロール欲求と権力欲求が強い」と記載しておきますね。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ①

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの1つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「神経質性が低い人」です。

「神経質性が低い」ということは不安を感じにくいということです。

不安を感じにくいということは、リスクの高い行動がとれるので社長にはこういった人が多いです。

社長はリスクを取って、借金を背負って会社を興したりするので、そういう点ではとてもいいことだと思います。

ただし、コントロール欲求と権力欲求が強く神経質性が低い人ということは、恐れを知らず権力が手に入るのであれば何でもするということです。

富と権力が手に入るのであれば、勇猛果敢に隣の街に攻め込むとか、怪我に対して恐れを知らないというのが、このタイプの特徴です。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ②

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの2つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「神経質性が高い人」です。

「神経質性が高い人」の場合は、怪我をするぐらいであれば、そのリスクは避けたいという人なので、弱者アピールを使って人をコントロールしたがります。

「みんながこう思っているから、こうした方がいいよ」とか「私はあなたのためを思って言ってあげているんだよ」など、遠回しに自分の権力欲求を満たすような攻め方をしてきます。

いわゆる「コバートアグレッション」というやつですね。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ③

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの3つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「外向性が低い人」です。

外向性が低い人というのは、例えば人前に立つのが好きでないとか、目立つのはそれほど好きでなく、どちらかというと一人の時間の方が好きだという人です。

「権力欲求とコントロール欲求が強い」けれど「外向性が低い人」は、裏では散々悪いことをするけれど、表には立ちたくないというタイプです。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ④

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの4つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「外向性が高い人」です。

このタイプは、完全に「自己愛性パーソナリティ障害」の特徴に当てはまります。

目立ちたがり屋で、コントロール欲求も強いので割りと魅力的な人が多かったりします。自分の魅力を武器に使って積極的に前に出るので、いろんな人に好かれやすいんですね。

ただ、好かれやすいけど、コントロール欲求や権力欲求が高いから、いずれはひんしゅくを買って嫌われる傾向にあります。

最初はリーダーとして期待されていたけれど、めっきがはがれて孤立していく感じですね。

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HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑤

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの5つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「協調性が低い人」です。

「協調性が低い人」は根に持ちやすく、他人と協調しようと思いません。

また、人を信頼しないので、少し攻撃的な側面もあり、このタイプの人間は最速で孤立します。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑥

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの6つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「協調性が高い人」です。

「協調性が高い人」は、人をある程度信頼して、みんなと一緒に頑張りたいというような気持ちがあります。

例えば、サザエさんに出てくるノリスケおじさんをイメージしてください。

自分の都合のいいようにうまくいけばいいし、うまくいかない場合はのんびりとチャンスを待っているタイプです。

人に頼まれたことを絶好のチャンスという風にとらえられて、要望も聞き入れられ、根に持たないので、怒りによって目的を忘れると言うことはありません。

自分の行動を突き進むために、クヨクヨしたり感情の切り替えで困るということはない、ノリスケおじさんタイプです。

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HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑦

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの7つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「勤勉性が低い人」です。

「勤勉性の低い人」は衝動的な行動が目立ち、犯罪者になりやすいです。

衝動的な欲求を抑制できず、どんな方法を使ってでも富と権力を手に入れたいので、怒りにまかせて、やってはいけないことをうっかりやってしまっうのです。

反社会性パーソナリティ障害の特徴によく当てはまります。

また、このタイプを従業員として雇った場合、すぐサボるし、言い訳ばかりして、人のせいにするし、遅刻や無断欠勤はするなど無茶苦茶な人です。

「社長の悪夢」と言われていて、生産性も低ければ、害も与えるので、雇った時点で大失敗ということですね。

これは人事部の採用基準が悪さが原因で、採用基準も科学的根拠に基づいて、数字として出せていないと失敗してしまいます。

私はこの採用基準を科学的根拠に基づいて「最も生産性の高い社員かどうか」を判断するための面接基準を作りあげたのですが、おそらく日本では私だけではないかと思っています。

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HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑧

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの8つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「勤勉性が高い人」です。

このタイプの人は恐ろしいです。

なぜなら、コツコツと自分の権力を手にするために、ひたむきに努力し続けるんですね。

勤勉性の高い人はルールを守る傾向にある一方、法律の抜け道をフル活用して自分のゴールを達成しようとします。

例えば、知事や市長時代の橋下さんは、法律の引っかからないギリギリのことであれば、少々倫理的には叩かれそうなことでも、どんどん改革すべきだという価値観を持って取り組んでいました。

ルールは守るし真面目ですが、少々抜き道を使ってでもしっかりゴールを達成するという行動力があります。

自分の為だけにやるのであれば最悪ですが、多くの人のためにやっているのであれば、これは強烈なリーダーシップや強烈なキャラクターになります。

HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑨

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの9つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「開放性が低い人」です。

「開放性」というのは、好奇心が強いかどうか、芸術の関心が強いかどうか、新しい価値観を受け入れる傾向にあるかどうか、創造性が豊かかどうかと関係してきます。

「開放性が低い人」ほど伝統主義的で、新しい価値観を受け入れない傾向にあります。

「コントロール欲求と権力欲求が強くて開放性が低い人」は、非常に保守的で閉鎖的な村のように、伝統を重んじて、よそ者が来たら徹底して排除しようとするような感じの人です。

新しいアイディアを受け入れない傾向にあるし、新しい時代に溶け込むことはできません。

このタイプの人は相手が大きなことを成し遂げたとしても関心がありません。

たとえば、ノーベル化学賞を取ったかどうかには全く興味がなく、そんな賢い人なのにどうして金持ちではないの?と言うような人です。

金持ちで、なおかつ長い伝統を守っているかどうかで人を判断する傾向にあるので、金持ちでなければ、どれだけ頭が良かろうが芸術家だろうがどうでもいいといった感じです。

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HEXACOモデルを使った性格特性の組み合わせ⑩

HEXACOモデルを使ったの性格特性の組み合わせの9つ目は「コントロール欲求と権力欲求が強く」て「開放性が高い人」です。

「開放性の高い人」は、新しいアイディアを受け入れる傾向にあるのですが、伝統に対して強い反発を覚えます。

伝統やルール、自分よりも権力の上の人に対しては叩きたくなります。

ですからリベラル傾向にあって、伝統や自分よりも強い人や権力に対して反発し、金持ちに対しても反発するので弱者アピールが目立ちます。

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まとめ

HEXACOモデルの6つの性格特性について、整理しておきましょう。

  1. H 誠実性と謙虚性(Honesty-Humility)
  2. E 神経質性(Emotionality)
  3. X 外向性(eXtraversion)
  4. A 協調性(Agreeableness)
  5. C 勤勉性(Conscientiousness)
  6. O 開放性(Openness)

この6つの性格特性を組み合わせることで、どのような人間なのか?が見えてくるようになります。

今回は、「誠実性と謙虚性の低い人」をベースに解説しましたが、このHEXACOモデルは、ビジネスでも、普段のコミュニケーションでも活かすことができるので、ぜひ活用してみてください!

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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
・昇給の効果に限界を感じている
・グループの能力を活かせずにいる
​・目標が現状維持になっている
・批判しあう割には前進していない
・暴言や八つ当たりが目立つようになった
・ネガティブ思考が風邪のように流行っている

これらの問題は、それぞれ科学的なデータによって原因の特定、予測、予防が可能です。

数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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