起業家は「挑戦者」やらないと何もわからない
ちょうど学生さんが就職した後に、3年くらい経験を積んで、そして起業を考え始めるケースって、かなり多かったりします。
そういう風に、起業を考えている状態で、じゃあ自分は起業家に向いているのか、向いていないのか?って、かなり気にされる方が多かったりします。
そこで本日は、「挑戦者となることを選ぶ」というテーマで、お話をしてみたいと思います。
「起業家に向いてる」「起業家に向いてない」って話は難しくて、本音を言うと、これはやってみなけりゃわからないっていうのがありますから。
私が「起業家」というのをあえて「挑戦者」と置き換えたのは、起業家が「ただの挑戦者」だってっことを知っていただきたいんですね。
そういう前提で自分が起業家に向いているか?向いていないのか?考えて読み進めてもらえればと思います。
会社経営は10人中9人が失敗する「難しい」仕事
というのも、会社経営ってのは難しいんですよ。
会社経営は10人中9人が失敗する、とてもとても「難しい」仕事であるということで、この事実をまずは知っておいて頂きたいですね。
華やかな部分だけでは無くて、10人中9人が失敗してしまう、それほど難しいことなんだと。
ですから、サラリーマンのときにちょっと仕事がこなせたくらいじゃあ、会社の経営は出来ません。
実際、独立してから思うんですけれど、これまで自分たちがサラリーマンの時にやってた仕事とか、勤め人の時にやっていた仕事っていうのは、所詮作業に過ぎなかったってことに、イヤと言うほど気付くわけですよ。
上司から振られる仕事をこなしていると、やれそうな仕事が増えてきて「自分は出来るビジネスマンになったんだ!」って勘違いするんですけれど、結局はやれそうな仕事が降りてきてるだけなんです。
それをテキパキテキパキこなしていたに過ぎないと。
起業すると何が1番変わるかって、「仕事を作り出していく」ことや、「決める」ことが、本当は仕事だということに気が付きます。
もぅ、本当に決めてばっか、とにかく難しいんです!
そのくらい、経営って仕事として難しいんだ、ということを知っておいて下さい。
公務員・会社員の安定した職業と正反対の冒険
一旦就職してしまうと、安定した職業を得ることで、毎月お給料が入ってきますよね。
ところが、起業家っていうのは、公務員・会社員などの安定した職業とまっったく正反対の職業…
いや職業じゃないんですよ、もう…だからね、
起業・開業なんて、あれはただ冒険しているようなモンですから、職業とはあまり捉えない方が良いですね。
職業として考えると、公務員と会社員と自営業と並べられてしまうかもしれないですけれど、自営業って、朝起きたら自分が今日何するか決めて良いわけですよ。
毎日毎日、自由に決めていけるんです。
自分たちで「今日はどこに冒険行こうか?」とか、そういう話ができるんです。
ドラゴンクエストとそっくりなのは、最初ひとりぼっちで旅を始めて、仲間が加わって行くんですね。
そして回復魔法のホイミを使えるようになると、薬草もそれ程買わなくても良くなるとか、そういう風に仲間を集めながら行くのが、ドラゴンクエストそっくりなわけですね。
魔法使いキターーーッみたいな感じでね。
ドラゴンクエストと唯一違うところというのは、冒険を始めたばっかりの時にスライムは来ないです。そんな弱っちぃのは。
本当に、いきなりキメラみたいなのがガーッって出てきて、貧弱なヒノキの棒で「エイっ!エ〜イっ!」って叩いても、絶対倒せないんですよ。
どうやって戦っても絶対に負けると。そして死んでしまうと。
そういうこところから、冒険が始まっていくってことは、知っておいた方が良いかなと思います。
険しいものに挑戦しないと経営はつまらない
冒険ですから、より難しいことや険しい、絶対行けないようなところに挑戦しないと、途端につまらなくなるんです。
企業経営をしていて、マンネリしてくるときは、こういう難しいことにチャレンジしなくなっているんですよ。
ですから起業家は、常にチャレンジャーであり、挑戦者でなければならない。
挑戦者じゃないと、面白くなくなってくるんです。
みんな停滞の時期っていうのがあって、特に今10年選手の代で、いわゆる今第二の創業が流行っているんですよ。
もう1回、もっともっと険しいものにチャレンジしていこうっていう感じで切り替えて、マンネリ化した経営を変えていこうと。
そういうのが流行っております。
それから、2つ選択肢があった場合には、基本的には難しい方を選択しなきゃいけません。
お客様としてリピーターに力を入れるのか、それとも新規客を取りにいかないといけないのか、って問題がある時も同じです。
「どっちが難しいんだ」と言えば、「わかりました…じゃぁ新規取りにいきますわ…」って言う感じで、新規のお客様を取るのはやっぱり大変なんでね、挑戦者である限り、新規顧客を開拓することを止めてはなりません。
人が嫌がる難しい仕事をすれば仕事なんて山ほど余っている
開業から3年くらいは、今までの実績では、到底できないような仕事を取っていかなきゃならないものです。
ですから「これ出来ないかなぁ…どうかなぁ…」って思ってもね、「やれます。」みたいな感じで、受けてしまうと。
これ、ホント不思議なもんでね〜、出来ちゃうんです。だいたいが。
出来ることが当たり前になってくると、「コレも受けても良いんじゃないの…?」ってね。
どうせ周りの業者さんは受けないけど、ウチだったら出来るんじゃないの?みたいな感じで生き残っていくんですよ。
サラリーマンと事業者の1番の違いっていうのは、出来ない仕事が、事業者の場合は山みたいに余ってて、特に東京なんて山ほど余ってるんです。
だから仕事なんてものはいつでも取ろうと思えば、取れると。
それくらい難しい仕事が、誰も手付かずな状態で残っているんです。
そんな感じですから、独立開業するのは簡単で、とにかく難しい仕事を徹底して取っていくと。
こういう方向で動けば、冒険の途中で倒れる心配なんて必要なんてありません。
経営に正解は無い!冒険したければ走りだせ!
経営というのは確かに、とても小さな会社であっても続けていくことが難しいんです。
会社経営なんかで「正解」なんて無いんですよ。
正解が無いから、その時折々に判断をして、決断し、そして動いていくというのをずっと繰り返していくんです。
こういうことを「今の自分がやれるかな」とか、「やりたいかな」とか、そう思ったら事業者になると良いんです。
思うんですけれど、事業者になるのに、大きなビジョンを描いて、夢を描いて、それを従業員に伝えていかなきゃいけないとか、そういうことは最初は必要じゃないと。
事業者としての旅を、その冒険の旅を本当にやってみたい!と、そういうことを自分が思えて、動けていることが大事だと思うんです。
そんな、従業員に夢なんか語らなくて大丈夫ですから。
起業家が自分勝手に動いても、中小零細企業なんて何とかなります。
自分がまずは冒険をしたいかどうか、これが一番に大事なんです。
もし、冒険をしたいと思うなら、事業者になる準備を始めて下さい。