起業から大体3年はマラソンのようなもので、とにかく走り続けなければなりません。ところが起業当初は、誰も自分のことを知らない状態が続きます。自分のことを知ってもらうためには、まず自分の優位性を踏まえた上で、効率的に営業するため、広告を打たなければなりません。どこで広告を打てば良いのでしょうか?
起業して生き残れるかは最初の3年間で決まる
簡単に言いますと起業は、マラソンみたいなものです。
マラソンって、先頭集団に絶対に付いていかないといけなくて、そこから1回でもこぼれてしまったら、もう2度と先頭集団には追いつけない。
これが起業の3年だと思ってもらって良いです。
この3年をガムシャラに走って行くわけなんですけれど、1日10時間を使ったとして、3年は約1,000日ですからトータル1万時間です。
だいたい1万時間を使うと、何事もコツを得て半人前ぐらいにはなれると言われますが、商売のやり方もやっぱり1万時間くらいかけて、ガムシャラに先頭集団に付いて行きながら覚えていく必要があります。
そういうことも踏まえて会社さんを見てみると、やっぱり設立から3年で勝負が決まります。
絶対付いて行く!ここからこぼれないんだ!!っていう気持ちも必要です。ここまでやって、なんとかその後も生き残れるかどうかというところです。
3年で売れる体験をする必要があるわけだが…
では実際に、その3年間でどんな経験を1番掴まなきゃいけないのかというと、とにかく”売れる”体験を積み重ねる必要があります。
営業とは?売るとは?売れるとはなんぞや?ということを、1日も早く分かった人が勝ちます。
結局どんなビジネスモデルだって売れなきゃ駄目でして、いくら良いモノ作ったって、売れなきゃ絶対に駄目なんです。
そのくらい、実際のところ会社を始めたところで「売れない」んですよ。
というのも、初めの時ってのは最悪で、あなたが作った会社、それからあなたの事なんか、正直な話を言うと誰も知らないです。
前の会社を辞めて、自分で会社を始めた時に多分泣きたくなります。誰も相手にしてくれず、個人の力が如何に無力か痛感するわけです。
何処の馬の骨かも分からないような人を相手にする余裕は、他の会社さんだって持っていらっしゃいませんしね。
本当にこれが苦しくて、中には前に勤めていた会社の名刺を引っ張り出して、その名刺を出すという、こんな滑稽なことをしなきゃならん人もいるわけです。
もう自分の出す名刺じゃ、全く相手にされない「自分 一体何やってるんだろう…ウゥウゥゥ〜ッ!!!」となることも、多々あるわけです。
自分を知ってもらうために優位性を見つけよう
そして、このショックを味わうと、結局また楽をしたいと思って、どこかの下請けになっちゃうパターンが多いものです。
下請けになると、要するに新規の開拓営業をしなくて良くなるわけですから、自分の知り合いとか、前勤めていた会社から仕事をもらって下請けになります。
でも本当にここがツラいところで、あまり儲かりませんから、どこかで下請けから抜け出さなければなりません。
ということは、自分のことを知ってもらうために、自分が持っている優位性を考える必要があります。
例えば自分が知的商売をやる、頭を使う商売だったら、自分が出た学校とか、自分の経歴とかが優位に働くかもしれないです。
逆に、自分はロクな学校出ていないし、昔は不良でヤンチャやっていたんだけれど、自分がこうやって会社を起こしてこれから人を雇っていこう!と、そういうストーリーが優位性になるってこともあるわけです。
あとは年齢なんかも、何事も若い方が良いなんて言いますけれど、例えば結婚して子供を産んだ人、子育てが終わった人でも、その人たちだから出来る商売もあるわけです。
信用がありますからね。
このように、優位性をとにかく3年間で使いまくって、先頭集団からこぼれ落ちないように、ひたすら攻めまくる必要があります。
スピード勝負で自分たちを知ってもらおう!
自分たちの優位性を見つけたら、あとはとにかくスピード重視で、自分たちを知ってもらいましょう。
自分が会社始めてみると、周りの会社が凄く見えるものなんですが、会社を常に裏方として見ている立場からすると、社歴の古い会社の多くが動かないです。
動きが遅いとかじゃ無く、動かないです。毎日決まったことだけやっていて、そして取引先もそういう会社ばっかりと。
だから、傍から見れば凄く強く見えても、彼らには全然”攻め”が無いんですよ。
そこをスピード勝負で攻めて、攻めて、攻めまくると、意外と彼等を脅かす存在になれます。
そうすると、いつか勝てるようになります。
では、どうやって攻めるのか?という具体的な話を最後にしてみましょう。
ネットのSEO対策で検索にヒットさせよう!
これは今の時代の特徴なのですが、WEBのSEO対策を、自分で必死に勉強してやってください。
これは我々が始めた15年くらい前から、ほぼこれをしっかりやっておけば新規の受注が来ます。
うちも未だに、新規顧客の3分の1はWEB経由で流入し、3分の1を飛び込みで獲得し、残り3分の1をユーチューブから獲得しています。
SEO対策でお客様が検索したら、必ず自分たちがヒットするようにしておいて下さい。
地域でやっているなら、その地域の人が探しものをしている時は、必ずヒットするようにしましょう。
3年生き残った会社っていうのは、結構これをきちんとやっているんです。
自分で作ったチラシを自分で配りABテスト実施
地域密着型だったりする場合は、広告センスというものを磨くためにチラシを作るのも良いですね。
自分で作ったチラシを、自分が思う客層のところに自分でポスティングすると。
売れる売れないっていうのは、いかに自分が良い物を持っていて売りたい!って思っていても、所詮そんな簡単に売れないんです。
要するに相手がどうやれば買うかって事を、考えて考えて考え抜いて、短期間で何度もABテストする必要があります。
どちらのハガキの方が反響が良かったかとか、そういうものを起業から3年間のうちで、掴みとって行って欲しいですね。
効率的に営業するため時代に即した広告を打て
こうして見えてくる事実は、起業したあとで効率的に営業して生き残るためには、広告が必要だということです。
私のやっているyoutubeも詰まるところは広告ですけれど、楽に営業しようと思ったらこういう動画マーケティングも、ハッキリ言って目立てば良いわけなんです。
誰も自分の事なんか知らんのだから、まずは目立つと。
周りをよく見て下さい。貴方が凄いと思っている、その古い会社は広告を打ってますか?攻めてますか?
ネットが無かった時代ってのは、だいたいクチコミとかで繋がっていたんですが、十数年前からネットでね、自分たちで検索して取引先を選ぶような時代になりました。
今の時代は、小さくても勝てるチャンスが、より多く与えられていますので、ぜひチャレンジしてみてください。