こんにちは島倉です。
「ビジネスマンでは世界一」というくらい高い評価を私はしているのですが、アメリカのトランプ大統領の交渉術について今回はご紹介をしたいと思います。
トランプ大統領は「世界一の起業家・経営者」
ご存知だと思いますが、アメリカのトランプ大統領は、「世界一の起業家経営者」と言われています。
トランプ大統領は、ゼロから叩き上げで1回会社を潰しますが、また成長して、現在のような大企業を作って、最終的には大統領になった。そんなすごい人です。
トランプ大統領はビジネスマン型政治家
トランプ大統領を「アホ」みたいに言う方もいるかもしれませんが、それは旧来型の政治家を見て判断するからです。
しかし、トランプ大統領の本質はビジネスマンです。ビジネスマンなので外交交渉でも、ビジネスマンの特徴がそのまま出ています。
トランプ大統領の外交は非常にビジネスに有効なのですが、トランプ大統領の交渉術を今回は解説をしてみたいと思います。
トランプ大統領の交渉パターン
トランプ大統領は交渉するときに必ずパターンが決まっています。
まずどうするかというと、こちらから条件を提出します。その条件は絶対に相手が呑めない条件なのです。
過大な条件からの歩み寄り
一発ガーンと主張することによって、相手がそんなの無理に決まっていると思わせて、それから歩み寄るんです。
優しく優しく歩み寄って、この歩み寄る言葉で結果的に難しい条件を相手に飲ませるようなことをするわけです。
トランプ大統領の交渉というのは、1回破断してもう1回再スタートという流れになっています。
本来考えた条件と乖離しているけれど、結果的に自分に有利な状況を飲ませるということを意識しているわけです。
これは本当に大事ですね。
こちらから条件を提示するということ
今回一番言いたいことはもっと大事なことです。
「こちらから条件を提示する」
これ極めて大事だということです。
起業してビジネスをしている方は、価格をごまかして、はっきりと言わない人が結構多いです。
コンサル業などをしている人は価格を言わないです。
問い合わせが来て、何度も聞かれてようやく出したりとか、あとは相手がいくらでやってほしいと言って、ようやく交渉する人は多いですが、それではダメです。
主導権を握る
最初からとにかく条件をバーンと提出するのです。
うちはこの料金でやっています。この条件でなければもう当社では買わないでください。
他のところならもっと安く買えます。といったことを言って完全に主導権を握るわけです。
営業交渉というのは基本的に主導権を持った方が勝ちですが、主導権を持っていないと、こういった条件で決められることはありません。
どうして皆さんが条件をはっきり提示しないかというと、最初から断られるのが嫌だと思っているからです。
例えば、通常5,000円で売っているものを自分は3万円で売りたいと思っても、3万円と言ったらお客さんが価格だけ見て驚いて帰ってしまうのではないかと恐れて言わないわけです。
安くしても売れるものではない
でもそうではありません。
うちは3万円でやっています。なぜならこういう正当な理由があるからです。
これで納得できなければ、5000円で売っている他のお店の商品を買ってください。という展開が実は一番売れるのです。
最初からきちんと細かに条件や価格を提示して、交渉していく。
それで売れなければそれでいいのです。
主導権を持って提案していくからこそ売れるわけです。
きちんと条件や価値を提示する
他で3,000円で売っているから3,000円で売ろうという人は多いのではないでしょうか。
そういった方は独立起業して失敗します。
安くしても売れるわけではなく、お客さんは価値があるものが欲しいのです。
もちろん安物買いの人もいますが、その人を相手にしても結局そういう人はリピートはしませんし、他に安いところが出たらすぐそちらに飛びつきます。
ですから、きちんと価格や条件を提示して、主導権を奪っていく。
トランプ大統領がアメリカ以外の国に対してやっているこのような交渉術は非常にビジネスでも有効です。
トランプ大統領というのは世界一のビジネスマンです。
世界一のビジネスマンがしている交渉術を、ぜひ取り入れていただきたいと思います。