いよいよ12月、師走がはじまりました。この時期になるとよく聞かれるのが「年末倒産」というフレーズです。年末は入金も多くなりますが支払いにも追われるだけに、うっかりしていると会社のキャッシュがなくなりやすい時期でもあります。そこで本日は、年末のキャッシュが足りない時期に優先すべき支払先について、整理したいと思います。
年末は出費が多く年末倒産が生じやすい時期
いよいよ12月、師走がはじまりました。
この時期になるとよく聞かれるのが「年末倒産」というフレーズです。
年末は入金も多くなりますが支払いにも追われるだけに、うっかりしていると会社のキャッシュがなくなりやすい時期でもあります。
キャッシュがなくなると、赤字であろうと黒字であろうと、会社の血液がすっかりなくなるわけなので、どうあがいても倒産を免れるのは困難です。
倒産することはなくとも、売上が急増している会社であれば、取引先への支払いで出金が増え、オマケに社員のボーナスも出さなければならず、非常に厳しい状態となりやすいのが年末です。
このような事態に陥ることを避けるためには、支払いに上手な優先順位をつける必要があります。
そこで本日は、年末のキャッシュが足りない時期に優先すべき支払先について、整理したいと思います。
支払いは仕事への影響度を基準に優先順位付け
まず、ビジネスにおける支払とは、大きくわけると以下のようなものがあります。
- 1)給与
- 2)水道光熱費
- 3)税金
- 4)借入金の返済
- 5)外注先への支払い
- 6)通信費
- 7)社会保険料
- 8)家賃
さて、この経費に支払いの優先順位をつけると以下のようになります。
- 優先順位1位:給与、仕入先・外注先への支払い
- 優先順位2位:水道光熱費、家賃、通信費などの諸経費
- 優先順位3位:税金、社会保険料、銀行借り入れ
これは、どのような基準かといいますと、「支払わないとビジネスに支障がでるか?」というものです。
もちろん、長期的にはどの支払も支障をきたす可能性はありますが、影響が出るまでの早さが基準だと思ってください。
現在あなたが資金に余裕があるのであれば、「当たり前ではないか。」と感じるかもしれません。
しかし、資金がショートしそうになって焦った状態ですと、優先順位が破綻してしまう方が非常に多いのです。
大前提は手元資金の月商3ヶ月分を確保する
また、そもそも論ですが、「資金繰りに余裕を持つ」経営をしておくことが大前提です。
融資等を上手に活用し、手元資金は月商の3ヶ月分を確保しましょう。
もしも蓄えがない場合は、年末に向けて資金繰りの調整を今からでも始めておきたいところです。