モラルハラスメントは、職場においては、モラルに抵触するような発言や行動によって、同僚・部下・上司に不快な思いをさせること、と定義されています。自分の口癖や行動がモラハラに該当していないかは、実は意識しないとかなり判定しにくいところがあります。そこで本稿では、モラハラに該当する言葉や行動のチェックリストを提示します。
モラルハラスメントの加害者はいつも無意識
モラルハラスメント(精神的な嫌がらせ:以下、モラハラ)という言葉が、ここ最近になって市民権を獲得し始めています。
新しい形態のハラスメント(嫌がらせ)であるモラハラは、職場においては、モラルに抵触するような発言や行動によって、同僚・部下・上司に不快な思いをさせること、と定義されています。
最近だと、某女性国会議員が秘書に対してモラハラを行っていたことで告発され、国会でも大きな問題として扱われましたよね。
モラルハラスメントにおいては、誰もが加害者になりえますし、被害者にもなりえます。
また、自分の口癖や行動がモラハラに該当していないかは、実は意識しないとかなり判定しにくいところがあります。
そこで本稿は、自分の言動がモラハラの要素を含んでいないかチェックできる、チェックリストをご紹介したいと思います。
貴方はモラハラに該当する行為を行ってない?言葉・行動チェックリスト
言葉のモラハラチェックリスト
以下のような口癖をお持ちの方は特にご注意ください。
- まだ結婚しないの?
- 彼氏(彼女)まだいないの?
- そんな効率悪い仕事してたら朝になるぞ!
- いつになったら成果出せるの?
- アイツにできてキミが出来ないのはなぜ?
- お前ら本当に使えない
- てか、終わってないなら残業しとく?
などといった言葉には要注意です。
セクシュアル・ハラスメントは性に起因した不快な言動ですが、これもモラハラの一種です。
飲み会や残業を断りにくい発言をすることも、モラハラに該当するので注意が必要でしょう。
行動面のモラハラチェックリスト
- 苛立つと声をあげる
- やつあたりの壁ドン・机ドン
- 誰も座ってない椅子を蹴り飛ばす
- 成果の出てない人間を公然と非難する
- 気に入らない人間を睨むように見つめる
- 気に入らない人間をわざと無視する
これらの行動は、モラハラの被害対象者はもちろん、職場全体の環境や雰囲気を悪化させてしまいます。
無視する方は大したことないと思っていても、無視される側の精神的なダメージは計り知れないものがあります。
言い方や伝える方法には最新の注意と努力を
モラルハラスメントの怖いところは、加害者に悪気がなくても、その発言で職場の人が精神的苦痛を受けた場合、損害賠償などに発展してしまう可能性があることです。
チェックリストを見ていただいて、「ちょっと思い当たるところがある。でも、人間完璧じゃないから仕方がないじゃないか。」「多少どなるけれど、そこには相手を思いやる気持ちがあってこそ。」なんて思われた方は要注意です。
貴方はすでにモラハラの常習者かもしれません。
被害を受けている側が今は黙っていても、それはただ我慢しているだけであって、いつ相手が噴火しても仕方がない状態なだけです。
言い方や伝える方法には細心の注意と努力を払う必要があります。