男女の雇用格差が法律上無くなって30年が経過しました。世の中ではキャリアと仕事ぶりで見張るものがある、沢山の女性が活躍しています。ところが、このようにバリバリ働く女性たちの間で、「120%病」、という社会病に羅患しているケースが、増えています。120%病とはどのような病か?対策方法は?以下、解説してまいります。
女性の社会進出と共に120%病が問題となる
男女の雇用に関する格差が法律上無くなり30年が経った今、世の中では働く女性が数多く活躍しています。
中には幹部や管理職に就く方も多く、そのキャリアと仕事ぶりは目を見張るものがあります。
しかし、同時に「120%病」、という社会病に侵されている女性が多いことも現実です。
「120%病」とは一体どんな病気なのか?どうすればこの病にかからないで済むか?を考えてみましょう。
根から真面目な女性が羅患し自覚症状は少ない
120%病とは、肉体的・精神的に限界を超えているにも関わらず、仕事にそれでも従事し、結果として頭痛やめまい、吐き気を覚えたり、酷い場合はうつ病に陥って、自殺に至るケースもある社会病を指します。
この120%病にかかる女性が労働条件や職種に関わらず、多くの場所で見られるようになっており、問題視されています。
この病気は、本人に自覚症状が少なく、気付いた時には肉体や精神に大きなダメージを受けているのが特徴です。
女性が120%病に陥り、肉体・精神ともにダメージを負うほど仕事に取り組んでしまう背景には、かつての男女格差や性別の違いによる立場への偏見が挙げられます。
こうした背景を無意識に感じることで、より強い地位を築こうとする女性が増えているのが現状です。
彼女たちの中には、実力で管理職に上がったにも関わらず、「時代が良かったから上に行けた」という他者の声が必要以上に気になったり、言われてもいないのに強迫観念を抱いて、プライベートのオンオフ無く過剰に働いてしまうケースもあります。
いわゆる、根っから真面目な女性が120%病にかかりやすいようです。
頑張り過ぎぬために周囲の助けと適度な休息を
120%病を防止するには、休むべき時は休んで、公私のオン・オフを作ることが、何よりも肝要です。
また、仕事に関わるストレスを個人で抱え込まないよう意識する必要があります。家族や友人たち、できることなら自分の仕事内容を理解してくれる上司など、周囲の理解が何より重要です。
更には、出産・育児など女性としての幸せを意識することで、その被害から逃れられる可能性は大きく高まります。
自分の努力を認めてもらえるパートナーの存在が、頑張り過ぎてしまう自分に歯止めを利かせることも、多々あるようです。
経営者の立場にいる方なら、社内の女性で「この従業員は120%病かも?」と心当たりがある場合は、彼女たちを認め、話を聞き、理解を示すことに加え、ぜひ適度な休息を取るよう促してあげてください。