先月末から10月初旬に、ニューヨークで開催されているSMX 2015(Search Marketing Expo)というSEOやWebマーケティングの専門家が結集するカンファレンスに節約社長メンバーが参加しました。カンファレンスの1日目で筆者が学んだこと、それは、デバイスの進化つまりスマートフォンの台頭により、インターネットを支配してきたグーグル一極集中から時代が多極化へ進んでいることでした。
ニューヨークで最新ウェブトレンドに触れる
先月末から10月初旬に、ニューヨークで開催されているSMX 2015(Search Marketing Expo)というSEOやWebマーケティングの専門家が結集するカンファレンスに参加しました。
3日間の開催期間で精力的に米国の最新情報の収集を開始しましたので、カンファレンス内容を皆さんにも共有したいと思います。
2年前にもニューヨークのSMXに参加しましたが、今回のカンファレンスもプレゼンターの質が高く、TVに出てもおかしくないほどレベルの高いトップレベルの講義がたくさんあります。
本日は初日で学んだ3つのことをお伝えいたします。
1:姑息なスパム行為はもう通用しなくない
1限目、2限目はともにローカルSEOの講義で、この世界で非常に長い経歴を持っている先生たちから重要なポイントを学びました。
あまりに多くの情報量なのですが、本質的なポイントはスパム的にレビューを増やしたり、架空の住所でグーグルマイビジネスを登録するような稚拙なスパムは、グーグルのアルゴリズムが進歩するにつれて通用しなくなってきているとのことです。
そして、その地域で実際に評判の良い地域のお店が、グーグルマップ検索で上位表示するようになってきているそうです。
2:グーグルアナリティクスの精度は良くない
3限目の1人目は、“Content, Your Brand, and the Battle for Customers by Wil Reynolds”というもので、この方の主張は、グーグルのアルゴリズムが商品を買うのではなく、人間が商品を買うのでどんな人間が商品を買うのかを理解することこそ、今後のマーケティングがあるべき方向だということです。
アマゾンを初め有名企業の成功事例を見せてくれました。
2人目のプレゼンは“Dark Search, Dark Social & Everything In-Between by Marshall Simmonds”というもので、グーグルアナリティクスのデータの精度が低いことを実証するデータを見せてくれました。
グーグルアナリティクスを使うだけでは実際の流入元の多くがnot providedやdirectという項目に入れられてしまい、結局は大雑把なアクセスの傾向しかわからないようになっているという衝撃的な事実を知りました。
その他のプレンターからも通常では知ることが出来ない衝撃的な事を学び、かなりのショックを受けました。
3:時代はグーグル一極集中から多極化へ進む
4限目の内容はさらに衝撃的で、アイフォン6やアイフォン6sの売上が1分間に数千台も売れるほどのが爆発的な伸びがあり、ウェブマーケティング、特にモバイルマーケティングでグーグルに迫る存在感を示していることを教えていただきました。
今後のウェブマーケティングではグーグルだけを見ることは徐々に古くなり、アップルや、コルタナという人工知能を導入したWindows10を擁するマイクロソフトも対象にせざるを得なくなるということです。
この数年間はグーグルのことばかり考える時が流れる状況が続きましたが、どうやらグーグル一極から昔のように多極化時代に入るようです。
ここに我々の誰にとってもウェブで何かを成し遂げる大きなチャンスが生じます。
やはりスマートフォンの集客が至上命題となる
最後にこれら4つの講義には1つの共通したトレンドがあることに気が付きました。
それはスマートフォンの普及です。
スマートフォンの普及が、これまでグーグルやヤフーが築き上げたパソコンのみのインターネットを壊して、モバイル+PC+TV+ウェアラブル+タブレットなどのマルチデバイスのインターネットになったというメガトレンドです。
今後私達はそうした複眼的な視点を持つことと、急速に普及するモバイル、つまりスマートフォンを集客に活用することに力点を置き、10年、あるいは数十年に1度のこのチャンスを掴むべきだと思いました。