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弁理士 渡部 仁
弁理士 渡部 仁将星国際特許事務所 所長

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新たな商標登録の管理制度始まる〜市場ニーズに合わせ企業の負担軽減へ

新たな商標登録の管理制度始まる〜市場ニーズに合わせ企業の負担軽減へ
 特許庁が、同じ商標をあとから別の商品にも使ったりする場合に商標登録を管理しやすくできるよう、商標制度を整えることが報道されました。新制度では、市場のニーズに合わせて商標を使う商品が増えたりした場合に、今より管理しやすい仕組みとなることが検討されています。

特許庁が商標登録を管理しやすくする制度整備

 おはようございます、弁理士の渡部です。

 特許庁が商標登録の管理がしやすくなる仕組みを検討し始めたことについて報道がありましたのでご紹介します。

商標 子会社と共有可能に 特許庁、系列で使いやすく

特許庁は企業が自社商品の商標を取りやすくする制度を整える。同じ商標をあとから別の商品にも使ったりする場合に商標権を管理しやすくする。

審査基準を変更し、今持っている商標を他の種類の商品にも広げやすくする。1つの商品に対する商標を出願した際、あとで対象の商品を追加したい場合、1つ目と追加したものとまとめて申請できるようになる。

日本経済新聞1月21日号

商標のキホン:商標は商品との関係でのみ保護される

 このお話をする前に、まずは商標登録の基本に触れておきましょう。

 普段から商標登録に関わっている方にとっては当たり前の話かもしれませんが、少し離れてしまうと忘れがちになってしまうこと、一方で商標登録を考えるときにとても重要なことですから、繰り返しお伝えしたいと思います。

 商標登録は、あらゆる場面で独占できるように商標を保護するのではなく、商標を使用する商品との関係で商標を保護する仕組みになっています。

 「独占」は社会的に影響が大きい一方、消費者が商標を見て商品を取り違えないようにすれば十分なので、商標を使用する商品との関係に限定し、商標を保護しようということです。

 したがって、この「商標を使用する商品」との関係をどう決めるかで、商標の保護範囲が決まってきます。

 このため、商標出願においては、あなたが商標を使用する商品を指定します。

 ここで指定するのは、当然、あなたが事業で取り扱っている商品になります。

 そして、商標登録が成立した場合は、商標出願で指定した商品についてあなたが(誰にも文句をいわれず)商標を使用することができます。

 また、商標出願で指定した商品について他社が似たような商標を使用した場合は、他社に対し使用を止めるよう求めることができますし、損害が生じた場合は損害賠償も求めることができます。

商標が保護される範囲を具体例で確認しよう

 では、商標登録をした場合に、商標が保護される範囲を具体例と共に見てみましょう。

 例えば、お菓子の商品名として使う商標について商標登録を取得する場合は、商標出願で「菓子」を指定します。

 この場合、商標登録が取得できると、商標の保護範囲は以下の通りになります。
節約社長
 次に、取り扱う商品が2つの場合を見てみましょう。

 例えば、お菓子の商品名としても、コーヒーの商品名としても、同じ商標を使うことを想定し、商標登録を取得する場合は、商標出願で「菓子」と「コーヒー」を指定します。

 商標登録が取得できると、商標の保護範囲は以下の通りになります。
節約社長
 このように、商標出願でどの商品を指定するかは、商標の保護範囲に直結することになります。

 また、商標登録が一旦成立した後は、商品を追加したり変更したりすることができない、厳しいルールになっています。

 ですから、一番最初にどの商品を指定するかを、どの企業も念入りに漏れがないように検討し、決めていくわけです。

市場のニーズ変化に合わせて商標登録が管理しやすくなる
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2017年2月28日

商標登録 商標出願 マドプロ 特許庁

弁理士 渡部 仁
弁理士 渡部 仁将星国際特許事務所 所長

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