米アマゾン社が開始した「アマゾンホームサービス」が世界中の注目を集めている。なぜなら主婦、定年後の中高年、はたまた子供を含め、誰しもが”起業”する時代がサービスを通じて見えるからだ。子守、炊事洗濯、語り聞かせ、金額の大小に関わらず、自らのスキルをサービスとしてお金に変える仕組みは、誰しもが起業家になるチャンスを提供する。
アマゾンホームサービスが示す画期的な未来
3月31日に、米アマゾン社が開始した画期的なサービス「Amazon Home Services」(アマゾンホームサービス)をご存知だろうか?
サービスはまだアメリカ本国内だけでの実施となっているが、目の付け所の素晴らしさから世界中の注目を集めている。
なぜならアマゾンホームサービスが指し示す未来には、主婦、定年後の中高年、はたまた子供を含め、誰しもが”起業”する時代を指し示しているからだ。
本稿でそのサービス内容を詳しく見てみよう。
あらゆるサービスをビジネスとする仕組み
アマゾンホームサービスは、「家にまつわるサービス」を製品としている。
例えば、テレビの配線組み換えやスピーカーの設置に困っている場合に、誰か頼る相手がいなければ、アマゾンホームサービスを通じて、サービスを提供する人が来てくれるというビジネスモデルだ。
現在は、アメリカらしい庭の草刈り、部屋にコンセントを増設、アリの駆除、アイフォンの修理などを、アマゾンが各業者と提携し、必要な人が購入できるようにしている。
何が今までと違うかと言えば、アマゾンはこれまで、kindleの書籍データを除くとほぼ”有形”の商品を販売してきた。それに対して今回は”無形”のサービスを提供している。
アマゾンのビジネスモデルの原点は、CtoC(消費者対消費者ビジネス)であり、アマゾンはこのサービスをいずれ法人だけでなく、必ず個人に向けてビジネスチャンスとして提供するだろう。
中古本販売を副業とする個人を産んだように、アマゾンはホームサービスを通じて、今までお金にならなかった技術を自由にお金に変えるチャンスを多くの人に与えることが予想される。
人間ができることをお金に変える仕組み作り
アマゾンホームサービスが指し示す未来は、全ての人間が持っている”できること”をお金に変えられる未来である。
子供が高齢者と会話し楽しんでもらうことをサービスとし、外で働けない主婦がビジネスマン家庭に対して洗濯や掃除を付加価値サービスとして提供し、おじいちゃんおばあちゃん世代が鍵っ子の子守をサービスとする。
金額の大小に関わらず、自らのスキルを利用してお金に変えることができれば、誰しもがその時点で起業家になれる。
「技術・できること・得意分野・ニーズ」で自らの収入を得る時代が、もうすぐそこまで来ている。