株式会社ニジボックスが運営する「レシポ」が、画期的な節約サービスを提供していることで、大きな話題を読んでいる。レシぽの指定する商品を購入すると、ポイントをアマゾンギフト券やクオカードに交換できるが、商品は店舗の指定がほとんどないため全国で使え、スーパーのカードより還元率も高い。主婦を中心とするユーザーを集められれば、今後躍進する可能性が高い。
食品の値上げで注目を浴びる「レシポ」
食品の値上げラッシュが続き、家計にじわじわと影響が出始めている。
主婦たちは商品を手に取り吟味を重ねて家計をやりくりし、一方で、販売側の小売店や商品開発を行うメーカーも苦境に立たされている。
そこで今”究極の節約サイト”として話題になっている「レシポ」をご紹介しよう。
3月には、日本テレビのゴールデンタイム放送、「あのニュースで得する人損する人」で画期的なレシポのサービス内容が取り上げられ、一時サーバダウンするほどアクセスが殺到した。
レシートを持っていれば複写して送るだけ
「レシポ」は、株式会社リクルートから派生した会社「株式会社ニジボックス」が運営するサイトだ。
ニジボックスは、リクルートのR&D機関(研究開発)である、メディアテクノロジーラボから独立した会社である。
レシポのサービス内容は以下のとおりである。
- 1)サイトで会員登録を行う
- 2)「もやし」「即席めん」など毎日指定される商品を購入し、レシートの写真を撮ってサイトへ送付するとポイントが貯まる
- 3)貯まったポイントはAmazonギフト券やクオカードと交換できる
画期的なのは、購入する商品は店舗の指定がほとんどないため、どんな地域に住んでいる人でも、指定された商品を購入すればポイントがもらえることだ。
例えば4月10日現在の商品を見てみると、「豆腐」購入で5pt、「ケチャップ」購入で20pt、という風に、豆腐やケチャップであれば購入するメーカーはどこでも良い。
注目したいのは、4月1日からメーカーが一斉値上げした製品を積極的に登録する、というキャンペーンを行っていること。例えばニュースでも取り上げられていたケチャップがそれにあたる。
全般的に10%前後のポイントが付くため、スーパー独自のポイントが大抵1%程度であることに比べれば、還元率も非常に高い。
必要な商品のみを購入し、賢くポイントを貯めれば節約が可能になる。
レシポの収益モデルはどうなっているの?
ここで気になるのがレシポの収益モデルだ。
サイトの構造を見る限り、1)メーカー、店舗指定製品→バックマージンとして広告費収入、2)純広告→現在食品メーカー1社の純広告が見受けられる、の2本柱を収入源としているものと思われる。メーカー無指定の商品により発生するポイント数は、今現在のところ、広告宣伝費として損金処理されている可能性が高い。
サービス内容の質が高いため、特に主婦層のユーザーデータを集めることができれば、世の中の消費行動や広告宣伝に大きな力をいずれ持つことが予想される。