タクシー配車アプリの利用率が高くなっている。株式会社ジャストシステムの調査による各タクシー配車アプリの利用頻度と満足度に関する調査結果が出ているのでご紹介したい。利用頻度と満足度は必ずしも相関関係にないようだ。まだアプリを未使用の人もアプリを利用したいと考える率が半数以上に及ぶため、市場の潜在的な拡大余地は大きいと見られる。
タクシー配車アプリの利用率は20%に到達
タクシー配車アプリの利用率が高くなっている。
株式会社ジャストシステムの、首都圏のタクシー利用者を対象に行ったアンケートによると、タクシー配車アプリを使ってタクシー配車を依頼した経験がある人は約2割にも及ぶという。
同調査では更に、満足度の高いタクシー配車アプリはどれか?というアンケートもとっている。
アプリの利用率と満足度は相関関係にない
同じく株式会社ジャストシステムの調査(複数回答可)によると、利用者が多いアプリは、「全国タクシー配車57.7%」、「各タクシー会社のアプリ44.2%」、「LINEタクシー42.3%」という順番になった。
満足度が高いアプリは、「スマホdeタッくん52.9%」、「Uber46.2%」という結果になった。
ローンチ後、2ヶ月にしか過ぎていないLINEタクシーの利用率が高いこと、利用頻度と満足度は必ずしも一致しない、ということが判明した。
利便性を求める潜在的なニーズは拡大する
同調査によると、ユーザーがタクシー配車アプリを利用している理由は、「手続きが楽」「GPSでスピーディ」がそれぞれ50%に及んだ。
電話でタクシー配車を依頼しようとすると、意外なほど電話を待たされたりすることに嫌気がさす人も多いだろう。
従ってアプリは、特に時間効率を求める人にニーズが高い。
またアンケートでは、10人中7人がポイント付与/還元してくれたら、利用機会が増えると回答している。
今はまだ便利さと手軽さだけがメリットだが、ポイントなどの付加価値がつけばさらに利用者が増えることは間違いなく、かつ実質的な値引き競争が業界で起きることも想定できる。
タクシー配車アプリを利用したことがない人も「今後アプリを使ってみたい64%」という回答結果が出ており、潜在的なタクシー配車アプリの市場拡大が見込まれる。
乗りたい時や急いでいる時ほど、なぜかアナログで見つからないのがタクシー。
タクシー配車アプリが世の中に浸透すれば、朝の寝坊時にタクシーを探しまわったり、電話で配車をお願いすることが、もう必要なくなるかもしれない。