ビジネスにはフロービジネスとストックビジネスの2種類があります。
短期的に稼ぐにはフロービジネスですが、実は最終的に大切になってくるのはストックビジネスです。
今回はこのビジネスを成功させる上で大きな鍵になるストックビジネスのメリット・デメリットと実際にどのような例があるのかを具体例で紹介します。
ぜひご自身にあったストックビジネスを見つけてみてください。
ストックビジネスとは?
ストックビジネスとは安定的に収入が得られるモデルのビジネスのことです。
対義語のフロービジネスは単発で報酬を得るビジネスになります。
「フロービジネス」とは、顧客との関係は1回の取引で終わり、その顧客からの利益を継続的に伸ばすことが担保されないビジネス形態のことを指す。 飲食業や小売業などがこれにあたる。
引用元:コトバンク
このストックビジネスとフロービジネスは「自分が仕事をしなくても収益が得られるかどうか?」で分けることが可能です。
例えばブログの文章作成を請け負うWEBライティングはどうでしょうか?
仕事を受けたにもかからわず、もし途中で急に仕事を辞めてしまった場合は報酬は得られませんよね。
つまりWEBライティングの仕事は単発限りの仕事であり、フロービジネスになります。
対するストックビジネスの一例はブログ運営です。
ブログ運営は収益が広告収入として入るため、特定のクライアントはいません。
つまり自分は何も作業をしなくても、WEBサイトを見てくれるユーザーさえいれば収益が入ります。
このブログ運営のように、自分が仕事をしなくても収益が入るビジネスがストックビジネスになります。
ストックビジネスのデメリット
「働かずに収益が入る」と聞くと魅力的に聞こえるかもしれませんが、実はストックビジネスには以下のようなデメリットもあります。
・収益が保証されない
・収益を得られるようになるまでに時間がかかる
それぞれ解説します。
ストックビジネスのデメリット①時間に対する報酬が保証されない
ストックビジネスには収益が保証されないというデメリットがあります。
例えばフロービジネスのWEBライティングであれば、契約通りの仕事を終えれば必ず契約時の報酬が得られます。これはアルバイトに近いイメージですね。
それに対して、例えばストックビジネスの一例であるブログ運営では報酬の保証はありません。
極端な話1000時間作業をしても、成果が出なければ報酬は0というわけです。
このようにストックビジネスは完全な成果報酬型の仕事になり、ある意味では不安定なのがストックビジネスモデルになります。
ストックビジネスのデメリット②収益を得られるようになるまでに時間がかかる
アルバイトであれば1時間仕事をすれば、必ずその働いた時間に対する報酬は得られます。
ですがストックビジネスでは、特定の期間を得られるまでは常に無報酬です。
ストックビジネスの一例としてkindleでの書籍販売があります。
書籍を売る場合には、そもそも本を作成しなくてはなりません。
この本を作成するまでには少なくとも数十時間程度はかかると想定されますが、このコンテンツ作成にかかる時間に対しての報酬は得られません。
なぜならkindleの販売ビジネスは、作成が完了したコンテンツが売れた量に対する報酬になるためです。
このようにストックビジネスには即効性がなく、収益を得られるようになるまでの期間が長いというのも大きな特徴です。
ストックビジネスのメリット
ここまで聞くと、「ストックビジネスは時間がかかり、安定性もない」ということであまりメリットがないように思えます。
しかしそれを上回る以下のようなメリットがストックビジネスにはあります。
・安定的な収益が得られる(働かなくてもお金が入る)
・収益が青天井
・自由な働き方ができる
ストックビジネスのメリット①安定的な収益が得られる(働かなくてもお金が入る)
ストックビジネスは確立するのが大変ですが、一度ビジネスモデルを作成できると収益が安定するようになります。
仮にフロービジネスを体力限界まで頑張って単月で稼いだとしても体調を崩してしまったり、モチベーションの低下などで作業ができなくなれば、翌月以降の収益は0です。
それに対してストックビジネスは自分が作業をしなくても良いビジネスモデルなので、一度確立できれば自分が頑張らなくても勝手に収益は得られるようになります。
仮に毎月20万円稼げるストックビジネスを確立できれば、何もしないで生活することも夢ではありません。
ストックビジネスのメリット②収益が青天井
フロービジネスは自分の作業時間に対する報酬のため、収益に限界があります。
仮に1ヶ月休まずに毎日10時間働いたと仮定しても、作業時間の上限は300時間ですね。
高いスキルを持っていて時給が5000円だとしても、300時間×5000円で合計150万円になるので、このあたりがフロービジネスモデルにおける限界の月収になります。
それに対してストックビジネスは特定のクライアントがおらず、時間にも左右されないため収益の限界がありません。
月に1000万円以上稼ぐことを考えると、もはやストックビジネス以外には不可能です。
有名人でいえばホリエモンさんやDAIGOさんなどはビジネスが上手ですが、彼らは有料メルマガというストックビジネスを持っています。
もちろんコンテンツ作成の時間は多少かかりますが、すでにできているものがあるためそれほど作業時間はないでしょう。
そしてそこで生まれた時間で新しいストックビジネスを作成する。この連鎖でストックビジネスがどんどん溜まっていき、より安定した生活が送れるという良い循環になっているというわけですね。
ストックビジネスのメリット③自由な働き方ができる
ストックビジネスの特徴は自分に対して仕事を発注するクライアントがいないことです。
よく「プログラマーになれば働く場所も自由!」ともてはやされたりしますが、実はプログラミングは仕様を決めるための打ち合わせ等も必要になるので、時間や場所を指定されてMTGが発生したりもします。
そのため真の意味で自由な働き方ができるのは、顧客に縛られないストックビジネスの所有者になります。
もし海外で自由に働いている方に憧れがあるのであれば、その方がどんなビジネスをしているかをチェックしてみてください。恐らくストックビジネスを展開しているはずです。
実はストックビジネスは副業向き
実はストックビジネスは副業にも最適です。
会社で年収が上がっても会社を辞めたら収益は0になってしまいますが、ストックビジネスであれば自分の会社という特定のクライアントに縛られないので、別の会社に移ったとしてもその収益が引き継がれます。
実は個人でも簡単にストックビジネスを始めることは可能なので、副業を考えている方もぜひ検討してみてください。
ストックビジネスが安定すれば、独立にも繋がるはずです。
ストックビジネスの例
最後にストックビジネスの一覧例を紹介していきます。
多くの種類があるので、自分に向いているものを選ぶとよいでしょう。
ストックビジネス例①kindle出版
「本を出版する」と聞くと、「著名人しかできないのでは?」と思う方も多いかもしれません。
ですが実はkindle電子書籍の出版であれば個人でも簡単に出すことが可能です。
本の印税は10%が基本ですが、電子書籍では最大70%の印税が得られます。
書籍は一度作ってしまえばあとは何もする必要はないです。
文章力や集客力に自信がある方にオススメのストックビジネスになります。
ストックビジネス例②ブログ運営
副業で一番人気のあるストックビジネスの1つがブログ運営です。
最大のメリットはその手軽さで、例えばアパートを運営するとなれば莫大な初期費用がかかってしまいますが、ブログはサーバー代くらいなので月額1000円で運用できます。
ただ手軽で始められる反面、収益化は難しいです。
ある程度の収益を得られるまでには、大体半年から1年はかかるのでほとんどの人が辞めてしまいます。
とはいえ文章力やインターネットの知識も身につき、前提となる必須スキルもほぼないのでブログは最もオススメなストックビジネスです。
どれから初めていいのかわからないという方はまずブログから初めてみるとよいでしょう。
ストックビジネス例③Youtube
近年一番注目されているストックビジネスの1つがYoutubeです。
すでに世間にも浸透しており、Youtuberという職業も出ていましたね。
Youtubeでは動画の再生回数に応じて収益が入ります。
ブログと違い登録者という形でファンがつくので、登録者数が多いほどストック性が増します。
大体月収としては登録者×5から10くらいが目安です。
仮に1万人くらい登録者がいる場合は、月収で5万円から10万円になります。
10万人の人気チャンネルを作れれば、それだけで生活することも可能です。
ストックビジネス例④イラストコンテンツ販売
デザインが得意な方はイラストの販売がオススメです。
プラットフォームにはイラストACなどがあります。
大多数のユーザーはイラストをダウンロードする側にユーザーですが、ダウンロードされる素材を作るコンテンツの提供側に回ることもできます。
収益としては1ダウンロードにつき3.5円もらえます。
仮に毎月10000ダウンロードされれば、35000円です。
イラストも一度作成してしまえばあとは何もする必要がないので、ストックビジネスになります。
イラストが得意な方にはオススメです。