存在したかはわかりませんが、経営者が大好きな”りょうま”が言ったと伝わる名言を、現代の経営者の実情に重ねながら、キミアキ先生がオモシロおかしく紹介してくださいます。
実は「竜馬がゆく」の坂本”竜馬”はフィクション
今日は経営者に大変人気のある、坂本龍馬さんの名言を取り上げようと思います。
坂本龍馬さん、本名はこちらの「龍馬」さんなんですね。で、龍馬さんには別名で”竜馬”という名前もあります。
敢えて「りょう」の字を変えているパターンの表記があるんですが、こっちはいわゆるフィクションなんですよ。
代表的な例として、経営者が好きな”りょうま”は実像じゃなくて、司馬遼太郎さんが書いた『竜馬がゆく』の竜馬。こっちの方が皆さん好きなんですよね。
ですから、創られた竜馬というのが大好きで、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』では明治維新の立役者、明治維新の英傑として描いてあるんですね。
土佐の脱藩浪人がですよ、これだけのことをやり遂げたんだ!ということなんですけれど、実際に坂本龍馬という人間本人を追っていくと、ただの武器商人じゃねぇの?!みたいなことにぶつかる訳なんですよ。
でもそれじゃあ浪漫が無い!
竜馬好きは「いや!竜馬はそんなんじゃ無いんだ!違うんだ!」みたいに、現時点でなられますよね(笑)
やっぱり司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』の”竜馬”の方が、経営者として好きになりやすいですよね。
ここからは、『竜馬がゆく』バージョンで語り継がれる、竜馬の名言から代表的な4つをご紹介したいと思います。
坂本竜馬の名言1:「いったん志を抱けば弱気になるなかれ」
いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。
いったん志を抱いたら、その方向にむかって事が進捗するような手段だけ取れよ〜!ってね、いやしくも弱気を発してはいけない。
この文章は如何にも、ハッパ掛ける系の社長が好きそうな言葉です!
その気になってこういうこと言って、従業員にハッパ掛ける社長さんは結構いらっしゃいます。
それでもって、従業員の方も一応乗っかってあげれば良いのに、真剣に考えちゃったりして、結局殆どの人が「頑張ります」しか書けません。
こちらとしては、どうせそんなもんだろうって想定内ですけど、社長は自己満足でやっちゃうんですよね。
竜馬のような人間は、そうそういないので、人にあまり求めちゃいけないというお話です。
そもそも”竜馬”が存在したかも、わからないわけですが(笑)
坂本竜馬の名言2:「俺は落胆するくらいなら次策を考える」
それから、こんな名言もあります。
俺は、落胆するよりも、次の策を考える人間だ。
人間っていうのは本当に弱いもので、特に経営者なんてホント失敗の連続な訳ですよ。本当に落ち込むんです。
社長であっても普通の人間なんですから、そりゃあ失敗すれば落ち込むし、上手くいかないと落ち込むんですよ。
「俺は、落胆するよりも、次の策を考える人間だぁ!」なんて言ってもね、やっぱり落ち込む時は落ち込むものです。
でも、それでもやっぱり社長さん方って、次の策を考えて頑張るんですよね。なぜならあまりに失敗の数が多いですから、それに慣れちゃうんです。
人の失敗も許せるようになりますしね。
失敗することが悪いことなのではなくて、立ち上がらない自分が悪いんですよ。
そんな時「もう一回やってみよう!」って自分を奮い立たせてくれるのは、こういう名言だったりしますよね。
坂本竜馬の名言3:「議論に勝っても人の人生は変えられぬ」
さらに、こんな名言もあります。
俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。
これはですね〜、本当に議論をしない人のほうが、人が離れて行かないです。
つまりですね、人間ってのは汚いモノですよ。もともとは。
だから、いくら正論振りかざして、議論して相手を打ち負かしても、そんなの全然尊敬されないんですね。
竜馬が本当に言ったのかどうかは知らないけれど、竜馬が言ったとされている名言は、色々な場面で経営に使えるんです。
例えば、営業においても議論して、要するに説得して売るというのは、愚の骨頂。
説得しなくちゃ売れんようなモノは最初から売るな!と。
坂本竜馬の名言4:「自分の手柄は十中八九他人に渡すべし」
お次は『男の仕事』みたいな感じなんですが、
事は、十中八九まで、自らこれを行い、残り一二を他に譲りて功をなさむべし。
という名言もあります。
要するに手柄は相手に与えてあげろということで、自分が十中八九やったとしても手柄は相手に与えなさい、と竜馬は言います。
実は、男社会においてはこれをやって行かないと、確実に生きて行きにくくなります。
手柄を誰に渡すかという時に、やっぱり仕事が出来る人ほど、相手を立てます。
「◯◯さんのおかげで今回も上手く行きました^^」とか言って、相手に手柄を譲ることが上手いんです!
本当のところは、十中八九自分でやってるんですが、絶対に相手を褒めて、「お陰様でした」という風にやっていくんです。
ですから、坂本龍馬という人間が『竜馬が行く』で祭り上げられてるんですけど、本当にこういうことが出来ているから、逆にみんなが好きになっちゃうんでしょうね。
実際はどうかわかりませんよ?!
経営者が男として惚れる「漢」それが竜馬だ!
経営者を簡単に3つにぶった切ったら、私が業務を行う東京・中野ってのはサブカルチャーの街ですから、3分の1位は戦国時代好きですね。
それから3分の1が幕末好きで、あとの3分の1はガンダムや銀河英雄伝説などアニメ系が好きですよね。
幕末も非常に人気があります。