1989年に大ヒットを遂げた「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」を覚えていらっしゃいますか?なんと本日はマーティが未来にタイムスリップした2015年10月21日です。映画に描かれた世界は、少しずつ実現し始めています。そこで本日はBF2の世界から実現された6つの未来をご紹介します。「道だって?我々の行き先に、道などは必要ないのさ。」ドクの言葉は今でも私達の心を熱くします。
2015年10月21日はBF2が描いた未来の当日
2015年10月21日が何の日か、読者の皆さんはご存じですか?
なんと2015年10月21日、つまり本日は、1989年に大ヒットを遂げたロバート・ゼメキス監督による映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2(以下:BTF2)」の主人公マーティン・マクフライ(以下:マーティン)が、未来にタイムスリップした日です。
マーティは天才科学者ドクと一緒に、うだつのあがらない未来の自分と結婚した恋人ジェニファーが、ガキ大将から悪のボスになったビフに奪われそうになるのを阻止するため未来へタイムスリップします。
核燃料に代わりゴミが動力源となり時空を自由に移動するデロリアン、商品をおすすめするCGのマイケル・ジャクソン、街の上空を自由に行き交う車、宙に浮くホバーボード、メガネ型の情報選択ツール、飛び出す映画、といった映画に登場する様々な未来のツールに圧倒されたことを、今でも鮮明に覚えている方は多いのではないでしょうか?
映画が描いた世界には程遠い現実だと感じるいらっしゃる方も多いかもしれませんが、あの日見た未来の世界が既に現実となっているものは数多くあります。
今日はBTF2で描かれた世界から、実現した6つの未来を紹介したいと思います。
BTF2放映から30年で実現した6つの未来
1)映像リアルタイムコミュニケーション
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未来のマーティンが画面を通じてボスとコミュニケーションを取り、ついには首を宣告されるこのシーン。
我々は既にスカイプやフェイスタイム等の映像コミュニケーションツールを利用して、容易に誰かとリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能になりました。
映像コミュニケーションツールは、これからも更に世界を自由にしていきます。
2)薄型壁掛け(多番組視聴)テレビ
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薄型壁掛けテレビは既に主流となり始めており、多番組をマルチ割り画面で見ることも一般化しています。
今年は3Dテレビ元年とも言われており、むしろBTF2以上に進んだ世界がテレビ視聴者に提供されていると言って過言ではありません。
3)3D映画
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未来にたどり着いたマーティが画面から飛び出すジョーズに驚くシーンは、3D映画の到来を予告しました。
私達は既に休日になると映画館で子どもと一緒に3D映画を見ることを楽しみとしているはずです。
更に進化した4DX映画を楽しめる映画館では、3Dの映像はもちろんのこと、モーションシートが映画のシーンに完全にマッチした形で動き、煙・香り・水が飛び出る、など五感を刺激する体験を味わえます。
4)タブレットコンピュータ
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BTF2に出てきて我々の生活へ一番深く浸透しているものと言えば、タブレットコンピュータかもしれません。
持ち運び可能でインターネットとも楽に接続できる便利な状態であることは、映画の世界かそれ以上に進化しています。
5)自動ヒモ締め機能付き「Nike MAG」
TINKER TALKS NIKE MAG 2015 RELEASE WITH POWER LACES AT #AGENDAEMERGE
米Nike社は今年の1月に、映画で登場した自動ヒモ締め機能付きの靴「Nike MAG」を、2015年内に開発と発売に漕ぎ着けようとしていることを発表しました。
2011年にも同デザインで「Nike MAG」はレプリカ発売されていましたが、当時は自動ヒモ締め機能はついていませんでした。今回のモデルでは、自動ヒモ締め機能が搭載され、ついに映画の世界が実現されるようです。
6)空飛ぶホバーボード
トヨタ自動車の高級ブランド LEXUS(レクサス)は、「レクサス・ホバーボード」を今年インターネットで公開しました。
車輪のないスケートボードのような形をしたボード本体は、映画のシーンさながら地面から完全に浮遊しています。
発売がいつになるのかなど詳細な情報はまだ発表されていませんが、私達が空飛ぶホバーボードで通勤する日も間近に迫っているかもしれません。
馬鹿げた創造力こそ未来を創り出す源泉
いかがだったでしょうか?
形は少しずつ違えど、私達は確実に自分たちが描いた未来へ向かっています。
「海底二万里」などの作品で有名な小説家 ジュール・ヴェルヌ(1828年〜1905年)は、『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』と書き残しました。
たとえ食料品や日用品、店舗のサービスであっても、私たちの身の回りは数え切れないほどのバカげた想像と失敗から生まれた物事で成り立っています。
どんなビジネスであっても、想像力が創造の源となり、他人から見れば突拍子もない発想ほど、未来を現実に変えてくれるのではないでしょうか。
“Roads? Where we’re going, we don’t need roads.”
「道だって?我々の行き先に道なんて必要ないさ。」
映画の中でドクはマーティにこう言って、タイムトラベルの旅を始めました。
タイムマシーンがスクリーンに登場したのは、今からちょうど30年前のことです。
先行き不透明な景気の今だからこそ、現在の商品やサービスからできることを、もう一度バカげた発想で想像してみたいですね。
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YouTube 11 Things Back to the Future Part II Gave Us Before 2015 – Fan-Angry Movies