節約 社長
谷口 孔陛
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年末の大掃除で固定資産を捨て節税と整理整頓を一挙両得で実現せよ! (ページ2)

必要ないけれど廃棄するのが面倒くさい時は「有姿除却」

 次に、「もういらないものだけど廃棄するのはめんどくさい!」というめんどくさがりのそこのあなた。

 いえ、めんどくさがりと言いましたが、廃棄するのにはお金も手間もかかります。

 なので、そこにリソースを費やしたくないというのは、効率化を求める経営者として、まったくおかしな感覚ではありません。

 その場合は、有姿除却(ゆうしじょきゃく)という制度を使ってみてはいかがでしょうか?

 有姿除却は、廃棄していなくても廃棄したものとして、費用にすることができる制度のことです。

 言葉は難しげなのですが、要するに、
  • 有姿 … 姿があるけど
  • 除却 … もう使わないよ
 ぐらいに考えておいてください。

有姿除却を活用する条件「もう使わないこと」

 有姿除却の条件は「もう使わないこと」です。

 「使わないっていう体にしておいて、あとでこっそり使えばいいんでしょ?」というわけにはいかず、もし使っていることがバレたら、そのとき費用にした金額が否定されてしまいます。

 参考:国税庁〜除却損失等の損金算入

 有姿除却を活用して費用にできる金額は、「廃棄したときに残っていた金額」-「処分見込価額」と決まっています。

 処分見込価額というのは、下取りなどで売れる可能性がある場合、その見込みの金額ということです。

 もし売れるようなものなら、業者に見積もりを取ってもらうとよいですね。

 売るどころか、廃棄費用がかかってしまうようなものなら、特にマイナスしなくても大丈夫です。

 ただし「廃棄費用の見積もり額」は費用にすることができず、あくまで捨てたときに費用になります。

 従って、先程提示した固定資産台帳の例で、どっちも捨てるのにお金がかかるのであれば、
  • コピー機 … 10万円
  • 応接セット … 1円
 だけが費用になる、ということです。

 この有姿除却をした場合に、税務調査が入って揉めやすいのが「本当にその後使わなかったのか」という点です。

 なので、可能であれば破壊しておく、たとえば、

  応接セットであれば、ソファーに穴を開けて倉庫の隅に置いておく

  機械であれば、操作レバーなど壊したら動かないようなところを壊しておく

 これらの下準備をしておくと、「ほら、使いたくても使えないでしょう」と言うことができます。

 破壊した日付入りの写真を撮っておくのも、抗弁するうえで効果的です。

 なお、償却資産税(固定資産税)という税金がかかっている会社さんは、いらない固定資産を捨てることで償却資産税の節税にもなります。

 ほかにも常に整理することにより、経営効率の向上などの効果も期待できますので、「利益が出すぎた!」という場合だけでなく、年に一度は見直してみてくださいね。

Photo credit: Janitors via Visual Hunt / CC BY

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2016年12月13日

節税 固定資産 固定資産台帳 有姿除却 固定資産の破棄

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