地代家賃がやっかいなのは、会社のコスト全体に占める割合が非常に大きく、一度賃貸借契約を結ぶと解約しない限り、毎月必ず計上される固定費となることです。そこで本稿は地代家賃のコストを削減する、基本的な3つの方法について説明致します。なるべくキャッシュアウトを伴わぬ方法から始めることをお勧めいたします。
地代家賃は会社にとって無視できない固定費
コスト削減で、意外と忘れられがちなコストに地代家賃があります。
地代家賃がやっかいなのは、会社のコスト全体に占める割合が非常に大きく、一度賃貸借契約を結ぶと解約しない限り、毎月必ず計上される固定費となることです。
目に見える部分でコスト削減に本気で取り組まれるならば、地代家賃を無視なさることは出来ないでしょう。
そこで本稿は地代家賃のコストを削減する、基本的な3つの方法について説明致します。
地代家賃を削減するのに役立つ3つの方法とは
1)ストレートな地代家賃の値下げ交渉でコスト削減
コスト削減方法の1つめは地代家賃の値下げ交渉です。
値下げ交渉の開始にあたっては、まず近辺の相場について詳しく知っておくことで、断然有利な交渉を勧めることが可能です。
とくに近年、地代家賃は下降傾向ぎみにある一方で、賃料には「賃料の遅効性」という、既存の家賃が相場に付き合わない性向があります。
実際に調査を行い、他の物件と比較をされながら交渉を進めてみると、意外にも賃料の値下げに、オーナーが首を縦に振るケースが多いのです。
2)一定のまとまった期間の契約を行いコスト削減
もう一つの地代家賃コスト削減方法として、一定の契約期間を設けることにより、家賃を最初から安く設定してもらう、という方法があります。
オーナーにしても、一定期間の賃料収入が担保されることはリスクヘッジとなるため、新しくオフィスを借りる際は、特に有効なコスト削減方法と言えるでしょう。
ご自分では交渉が難しいという方の場合は、代理で交渉をしてもらえる不動産業者へ依頼するという手もあります。
ほとんどのところは成功報酬制をとっているので、無駄な出費の心配もありません。
3)支店や事務所の統廃合によるコスト削減
支店別や営業所別などでそれぞれ統廃合を検討することも、地代家賃のコスト削減を図る選択肢の一つとなるでしょう。
また、引っ越しの費用は発生しますが、家賃の高いところから低いところへ移転されるという方法もあり得ます。
その場合には、デスクの併用、応接室や会議室などの備品を思いきって処分し、現状よりも狭い事務所への移転も一考です。
在庫や不要な備品を処分したり売却することで、固定資産の減価償却や有姿除却を行い、節税を兼ねることも可能だからです。
キャッシュアウトの伴う地代家賃のコスト削減はリスクあり
以上、地代家賃のコスト削減方法をご紹介いたしました。
地代家賃のコスト削減方法には、この他にも、賃料を1年まとめ払いすることにより経費を計上し節税することで、実質的な地代家賃を下げるという手もあります。
ただし、この方法は大きなキャッシュアウトを伴うため、出来ることならば、上記にあげた方法から手を付けられることをお勧め致します。
少しでも無駄を減らし節約し、社内の人材や事業へ充てるお金を増やしたいものですね。
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