読者の皆さんは、保管していた領収書がボロボロになっていたり、印字が消えている、という経験をされたことがありませんか?確定申告の準備を始める時期になると、領収書を見返される方も多くなりますが、果たして、これらの不完全に見える領収書は、法的に有効なのでしょうか?
ボロボロの領収書・印字が消えた領収書、どうする〜!
どうも、節約社長編集部の中の人です。
読者の皆さんは、保管していた領収書がボロボロになっていたり、印字が消えている(はうあぁっ!!)、という経験をされたことがありませんか?
実は、筆者が最近その経験をした張本人でして、確定申告に備えて領収書を色々と物色して整理していたら、ボロッボロでクッタクタやろ〜!みたいな領収書や、白紙状態の領収書が次々に出てきて、我ながら本当にびっくりしました。
確かにO型で大雑把な性格(言い訳にするな!)で、小さいことにクヨクヨしないのは長所…いや、流石にこれはマズイだろということで、顧問税理士さんにどうすればよいかヒアリングしました。
そこで本記事は、筆者の情けない反面教師な体験談をもとに、ボロボロだったり、印字が消えている領収書は、有効か無効か?そうならないための対策は?について、共有できればと思います。
ボロボロだったり印字が消えた領収書は法的に有効か?
ボロボロな領収書の場合
結論から言うと「有効」です。
国税庁は原則的に、領収書を紙(平成28年の法律改正で条件付きスキャナ保管も制度緩和される)で保管することを定めていますが、「紙の状態」についてまでは、特段の縛りを設けていないからです。
クシャクシャでも必ず保管を心がけましょう。
最近だと、つくばエクスプレスが領収書を1年間しか保管しないで廃棄していたことで、国税局からツッコミを受けていました。
面倒だと言わずに、自社の社内環境にあったやり方で、きちんと保管する必要がありそうです。
印字が消えた領収書の場合
私の場合だと、感熱紙型のレシートで、雨に濡れたり、あとは擦れて印字が消えたものがありました。
こちらは、原則的に「無効」です。悔しいです!
税理士の先生にペケとはっきり言われました。
領収書ってぶっちゃけ、大体は交際費のものだったりしますけれども、法人税法ではこれに関する損金算入の認可条件として、
- 飲食をした年月日
- 飲食に参加した得意先や仕入先等の氏名または名称及びその関係
- 参加人数
- 飲食店の名称と所在地
- 金額
これらが、必ず書かれていることを定めています。
1)〜4)までは思い出して手書きで記入したとして、5)は感熱紙型のレシートだと、手書きでは客観性が無いのでダメだと言われました。
やっちまいました。本当に反省しております。
領収書を貰う時、保管する時に気をつけておくべきこと
次に、顧問税理士の先生に、バカな私が二度と同じ過ちを侵さないため、気をつけておくべきことをヒアリングしました。以下、共有しますね。
密閉型のファイルでレシートをもらう度、適正に保管する
領収書は公的に保管が求められている、大切な書類です。
先生には、それをクシャクシャな状態になったり、白紙になるような状態で受領していることが、そもそもの間違えだという指摘を受けました。
ビジネスの場面では、常に密閉型のファイルを常にカバンへ忍ばせて、領収書をキレイな状態で保管するのが望ましいです。
領収書はもらったその日に必要な要件を記入する
感熱紙型の領収書は特にですが、領収書はもらったその日のうちに、必要な要件を記入する必要があります。
クドいですが交際費ならば、
- 飲食をした年月日
- 飲食に参加した得意先や仕入先等の氏名または名称及びその関係
- 参加人数
- 飲食店の名称と所在地
- 金額
ですね。
財布しか保管場所が無いなら、雨の日は手書き領収書をお願いする
一番困ったのが、秋葉原の家電量販店で買ったPC周辺機器の高額領収書が、感熱紙のレシートタイプで、インクが滲んでほぼ白紙だった件です。
この点、顧問税理士の先生からは、高額な商品を購入する際は、「なるべく手書きの領収書をもらいなさい」と言われました。
感熱紙よりは、ボールペンの文字のほうが印字が消えにくいため、特に雨の日などに高額な商品を購入したり、飲食代の領収書をもらって、財布で保管しなければならない場合は、相手が面倒くさそうにしても、そうしたほうが賢明だそうです。
以上、私の散々な領収書にまつわる経験と、賢い先生からいただいたアドバイスでした。
たかが領収書、されど領収書ということで、ぜひ反面教師にされてください。
あぁ〜、悔しいです!