税理士って必要?なぜか顧問契約しちゃうよね
会社を作ったりすると、税理士さんと顧問契約することが当たり前のようになっているんですけれど、本当に税理士さんって必要なのか、そして税理士さんって何をしてくれる人なのかな?っていうお話をします。
これ、結構ギモンに思っている方も多いと思うんです。
というのも、私も昭和63年に銀座の会計事務所で働くまで、税理士さんってどんな仕事をしているのか全然知らなかったんです(笑)。
中に入ってみて、「あぁこ〜んな仕事してるんだ〜!」って知ったんです。
なので、皆さんも、同じようなことを考えていらっしゃるんじゃないかなと。そう考えた次第でございます。
税理士はお金のプロ?税金のプロ?経営のプロ?
世間一般的なイメージからすると、税理士さんっていのうはお金のプロのようにも思えます。
私の妻がそうなんですけれど、税理士試験が受かって、それから税理士登録するとファイナンシャルプランナーにもなれるんですよ。登録すればね。
あとは行政書士にもなれますね。私の妻も登録しています。
ファイナンシャルプランナーにもそのまま無試験でなれますので、「お金のプロ」と思われて当然ですね。
それから顧問先もたくさん持っていますので、顧問先をたくさん持っているということは、経営の事も分かっているんじゃないかっていう、「経営のプロ」というイメージとか。
それから最後は、もちろん税理士ですから「税金のプロ」というところでしょうか。
実際は「税金のプロ」といいますか、税務申告書を作成してくれるのが税理士さんです。
法人の税務申告書っていうのは、素人が1人で作れないように、まぁ上手〜く仕組まれているんですよ(笑)。
要するに、税金のプロである税理士さんが作らないと全然できないような、そういう仕組になっているんですね。
ですから個人の確定申告とは違って、法人の決算というのは税理士さんに頼まざるをえないっていうのが現状です。
たくさん顧問先をみているから「経営のプロなんじゃないか」っていうふうに見ている方もいらっしゃいますが、それは確かにねぇ…その税理士事務所の所長先生は結構分かっていると思います。
ところが、うちもそうですが、税理士法人に勤めている税理士さんって経営の事は全然分からないです。
自分が経営をしたことがないのでね。ですから「経営のプロ」と思われるのは、チョットかわいそうかなという気はしています。
銀行融資に強い税理士さん達を活かす方法は?
税理士さんの活用法としましては、もちろんまぁ税金の計算だけしてくれたら良いよとか、それから税務申告書作れないから代行して作ってくれたら良いよっていう他に、「銀行融資に強い」って謳っている税理士さんも結構いるんですよ。
というのは、銀行対策の決算書を作ることができる人たちですね。
要するに、世の中の決算書は税金を少なくしようとするものが圧倒的に多いんです、圧倒的に。
ところが、それだとね〜…融資が降りないんですよ!ですから、銀行が融資しやすいような決算書を作るということもできます。
そして、これは社長がちゃんと税理士先生に依頼しないと作ってくれません。
「どんどん融資を受けながら、会社を大きくしたい!自分の会社をこうしたいんだ!」っていうのを税理士さんに言わないとね。
言ってから初めて「銀行の融資がおりやすいような決算書にしましょう。」って作ってくれます。
ただし、税金は必ず!沢山払うことになります。
税金を払うことによって、銀行から融資が受けられるっていう仕組みになっているのでね。
税理士を活かすも殺すも結局最後は社長次第
税理士の先生方も、実際の実務では税金のことを分からなかったら、国税庁のホームページでまず確認します。
それから税務相談できる場所があるので、そこに電話をします。
あとは、皆さんもパッと活用できる中小企業庁。ここにも頻繁に問い合わせます。
中小企業庁のホームページっていうのは、色んな小冊子がpdf形式でダウンロードできるし、我々も中小企業庁のホームページでよく調べているんです、結局。
中小企業庁の小冊子はとても役に立ちますよ。
小冊子には、例えば『経営力向上のヒント〜中小企業のための「会計」活用の手』とか、開業したい方は『夢を実現する創業』とかね、創業の件とかもちゃんと小冊子が出ているわけですよ。
ですから、経営のことが右も左も分からなくてどうしたらいいか…っていう人は、とにかく中小企業庁のホームページへ行けば良いですよ。
それくらいプロも中小企業庁のホームページを活用しているし、皆さんが自分たちで本当に良い会社を作りたいと思ったら、税理士先生に必ず伝えてください。
「ゴールはこういう会社にしたいんだ!」って。そういう事を言うと、ちゃんと融資にも強い決算書を作ってくれると思います。
税理士を会社に活かすも、無駄に使うも、結局全ては社長の依頼次第っていうことです。