忙しい経営者の中には、「本当は医者に行けば健康保険で3割負担だから、薬代も安く済むし良いのだけど、忙しいからドラッグストアの薬に頼ってる。」という方もいらっしゃいます。そこで本日は、今年の1月から始まった医療費控除の特例、セルフメディケーション税制スイッチOTC薬による医療費控除をご紹介します。市販薬も特例の対象なら医療費控除に含められます。
市販薬で体調管理しているなら新しい医療控除を活用!
普段、頭痛が多かったり、ストレスで胃痛が毎日のようにするから、市販の薬で済ませている。
本当は医者に行けば健康保険で3割負担だから、薬代も安く済むし良いのだけど、忙しいからドラッグストアの薬に頼ってる。
突然熱っぽいけれど、仕事が忙しく時間がないので、ドラッグストアで薬を買って済ますかな…。
経営者の方ってかなり忙しくて、こんな感じで体調管理されている方がかなり多いのではないでしょうか?
そんな方のために今日は、今年の1月から始まった医療費控除の特例である、セルフメディケーション税制スイッチOTC薬による医療費控除についてご紹介いたします。
セルフメディケーション税制スイッチOTC薬による医療費控除の中身
たとえ一度に千円ぐらいの薬代でも、年間の医療費代となるとバカになりません。
今までは、と言いますか、通常の医療費控除は原則として、医療費の金額が10万円超でないと医療費控除ができませんでした。
しかし、スイッチOTC(医療用の薬から一般販売に切り替えられた薬)薬であれば、年間の購入額が12,000円を超えれば医療費控除の対象となることとなりました。
限度額は88,000円です。
単純に年間のスイッチOTC薬の購入額が20,000円であれば、12,000円を引いた8,000円が所得金額から引かれ(控除される)ます。
たとえば、年収が400万円の人ですと、所得税で1,600円、住民税で800円の減税というインパクトがあるようです。
年収がもっと高ければ、所得税は累進課税なので、より控除額は大きくなります。
政府としては、できるだけ病院には行かず、自分で薬などを用いて治すというセルフメディケーションを推奨するが故に、このような対応となったようです。
スイッチOTC薬の対象は幅広くなっている
現状でもスイッチOTC薬として対象となるのはかなりの数があります。
こんなマークのついた薬が、スイッチOTC薬に該当します。
ドラッグストアを見ても、当初見た時よりもかなり対応する薬の数が多くなってます。
有名どころを幾つか挙げておきますね。
- ロキソニン⇒言わずと知れた頭痛薬。即効性に優れる。
- ガスター10⇒胃痛薬。飲みすぎにはご注意を!
- アレグラ、アレジオン⇒これからの時期に必要な花粉症薬。眠気に注意。
- アリナミンEXゴールド⇒目、肩、腰に。友人は仙豆といって飲んでました。
- パブロン⇒総合風邪薬。
- フェイタス、バンテリン⇒鎮痛薬。湿布などもありますね。
厚生労働省は、セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧も出していますので、一度チェックしてみてください。
市販薬のレシートも大切に保管して節約しよう
いかがでしたでしょうか?
流れとしては、今までは10万円はいかなかったけれど、結構買ってしまっていたという人は多かったのではないでしょうか?
塵も積もれば山となります。こういった普段使いの医療薬でも節税ができますので、ぜひ知識として取り入れていただければ嬉しいです。
また、ご自身だけでなく、周りを見て、偏頭痛持ちの人・しょっちゅう胃の痛みを訴えている人・花粉で悩んでいる人たちで、よく市販薬を買っている人が周りにいらっしゃることでしょう。
そんな方には、このスイッチOTC薬による医療費控除の事も伝えてあげていただければと思います。