こんにちは。
あおば会計コンサルティングのタナカキミアキです。
チュートリアルの徳井さんが、吉本興業から入ってくるギャラを自分の資産管理会社に1回入れて、それを3年間申告していなかったし、なおかつその前申告していた時期も私的な経費を会社の経費としていたということで、1億3900万円の申告漏れを東京国税局から指摘されました。
なぜ脱税するのか
修正申告は終わったようですが、実際実務を見てみると、個人事業であってもとりあえず資産管理会社など法人化しておくというのは、今では当たり前のことです。
法人化とはいっても個人が申告
これは税理士さんなどが実際に現場をしている人たちはみんなが言わないだけで知っていることです。
今回の件も税理士さんは少し言い難いかもしれないという感じがあります。
実際に顧問先を抱えていてほんとに叩けばホコリが出ないお客さまが何人いるかという感じです。
ケチな人は税理士と顧問契約しない
徳井さんのやり方が悪かったのは、徳井さんは基本的にただのケチなのです。
税理士さんに丸投げすれば何の問題もなかったのですが、税理士さんと顧問契約も結んでいないと思います。
顧問契約を結んでいたら、あのような状況には全くなりませんが、決算のときだけ頼んで、その自分の思う感じでは安く雇っていると思います。
こういった人はよくいて、基本的に税理士さんにお金も払わないし、あのような単純な脱税をするという、業界では常識なので、皆さんも事情がわかると思います。
「脱税」はやった本人が一番わかっている
脱税をした本人が一番わかっていて、なおかつプロの見方はその人が脱税をするような人なのかどうか、ほとんど人で決まるのです。
簡単なことを言うと、奥さんがいて、子供がいて、会社はきちんと従業員を雇っていて、社会保険の加入もきちんとしている社長はほとんど脱税をしません。
脱税をするより、もっとみんなの生活をよくしていきたいという気持ちが大きいので、最低限の節税しかしないのです。
人徳のない人は脱税しやすい
収入もそれほど多くないし、人を使えないから脱税志向があって、なおかつセコいのです。
単にケチな人も脱税しやすい
収入があるのに徳井さんのような人が出てくるのは、典型的なただのケチなので、あのようなことになったと思えばいいのです。
基本的には税理士を丸抱えします。
徳井さんの場合は吉本から個人事務所に入ってくるお金がだいたい年間4000万円です。
この4000万円は粗利益なので、3%で120万ですから、月10万円を会計事務所に払えばあとは丸投げできますし、毎月担当者が来てくれます。
普通の個人事務所で4000万円というのはとても高いです。
月10万円をケチったのが原因なのです。
今だから言えることですが、会計事務所の現場で税務署との交渉とかをしていたころに、やはり若手で稼ぎ出してくると、そろそろやばいかなと自分で感じます。
キレイに納税する
申告せずに自分で稼いだお金を隠しているなら、キレイな体にしてください。
キレイな体にして、表舞台に出られるようにしてください。
世の中のために納税する
悪さが出ないようにして、第一線で頑張っている人たちもたくさんいます。
本当に一生懸命お金を稼いで、なおかつ世の中のためにたくさん納税している人も多くいます。
きちんと納税しない人には仕事が入ってこなくなる
稼ぎが多くなると実際は第一線でやっていこうと考えます。
特に我々も芸能事務所が顧問先にあります。
そうすると徳井さんのようなことをやらかしてしまうと、多分仕事が入ってこなくなるのも億単位ですから、本当に貧乏になります。
きちんとしている人たちは、税金も払いますが、それだけ仕事が入っているのです。
大手企業からのスポンサードで少なくとも数百万円が入ってきますから、今回ケチっぷりがあの事態を招いたわけですが、あの人だって税務調査が入る前にキレイな体になれたかもしれないのにもったいないなという感じで見ていました。