企業が融資による資金調達を行うことは、健全な身体を維持するために必要となる、豊富な食事や水分を摂取するのと同じような行為です。融資を受けるには様々なテクニックがありますが、要するにお金を必ず返してくれる人かどうかを、金融機関は必ず審査します。そこで大事なのがマインドをどう持つべきか?ということになります。
健全な企業運営を行うためには融資が必要だ!
企業が融資による資金調達を行うことは、健全な身体を維持するために必要となる、豊富な食事や水分を摂取するのと同じような行為です。
ところで読者の皆様は融資を受けるにあたって、一番重要なポイントは何だと思われるでしょうか?
WEBや書籍などで様々な方法が紹介されていますが、根幹のポイントを押さえていないと、それは単なるテクニックになってしまいます。
なぜなら、お金を借りるお願いというのは、たとえその用途がまっとうなものであれ、何か気が引けてしまう、腰が引けてしまう、という心情を誰しもが持つものだからです。
融資を受ける上で「人間性」が重視される時代
融資を受ける上で一番重要なポイント、それは「毎月きちんと必ず返済してくれる人、会社だと金融機関に思ってもうらこと」です。
聞いてみれば、本当に当たり前のことですが、このポイントを押さえないで融資に臨む方が多く見受けられます。
事業計画書の書き方や面接での応対、様々なテクニックがありますが、要するにお金を必ず返してくれる人かどうかを、金融機関は必ず審査します。
私自身も、お客様の幾つもの現場に立ち会いサポートするなかで、このポイントに気付きました。
原則はたった一つ。
このポイントを押さえて事前準備を重ねれば、心配ご無用・・・とまでは言い過ぎですが、ご不安の多くは解消されます。
ポイントを押さえた後は・・・
では「毎月きちんと必ず返済してくれる人、会社だと思ってもらう」ためには、どのようなアピールをする必要があるのでしょうか?
それは、
- 「経営能力を数字を絡めてアピールする」
- 「真摯な姿勢と誠実な人間性をアピールする」
の2点に尽きます。
融資に関する判断の多くを、金融機関は決算書によって返済できるか否かで判断しますが、一般的に中小企業の決算内容はあまり良くないケースが多いものです。
しかし、決算内容が判断の全てではありません。決算書は過去のデータです。
金融機関は過去の実績を重視する傾向がありますので、判断のウエイトが大きいのは間違いありませんが、過去のデータからは、会社の潜在的~将来の経営能力、取り組み、事業計画などは読み取れません。
この時に必要となるのが、「真摯な姿勢と誠実な人間性をアピールする」ことです。
近年重視されている「事業性評価」では、特にこの点が重要になります。
審査担当者が感じる不安を解消することが必要
金融機関の審査担当者も本音を言えば、できる限りお金を貸したいのです。
何しろ、審査担当者のノルマもありますし、金融機関自体が金余り(融資先不足)状態の時代です。
決算内容があまり良くなくても、ほかのポイントで何とか救い上げたいという気持ちもあります。
その辺りのポイントを押さえて、審査担当者が感じる不安をこちら側から解消してあげれば、「毎月きちんと必ず返済してくれる人、会社」だと思ってもらえると考えます。