取引先から接待を受ける際に覚えておくべき10のマナー

時事

仕事をしていれば、取引先から接待を受ける機会がある。

接待は2つの会社の関係をよりよくし、仕事をしやすくするコミュニケーションツールと言える。

せっかくの機会だから、これから取引先の会社とうまくやっていけるように「接待」を楽しみたい。ここで気をつけておくべきポイントとなる10箇条をご紹介する。

接待を受けた後のお礼も気を使おう。

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接待を楽しむために肝心な部分は締めておく

仕事をしていれば、接待を受ける機会が多々あり、接待は仕事をしやすくするためのコミュニケーションツールと言える。

通常、「仕事を受ける会社」は、その接待の飲食代支払いを負担する。

接待を受ける側は往々にして「接待」されることを「当たり前」と考えてしまいがちだが、それでは相手に悪印象を与えかねない。

せっかくの機会だからこそ、これから2つの会社が取引を潤滑に進められるように「接待」を楽しむことが重要である。

そこでこれからの仕事がスムーズに運ぶよう、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介しよう。

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接待を受ける際に覚えておきたい10箇条

1)言われなくても上座にすぐに座る

接待のルールとして、もてなされる人は「上座」に座り、もてなす人は「下座」に座るルールがある。

しかし、普段接待に慣れていないと人はどうしてもへりくだって下座に座ってしまう傾向を持つ。接待を受ける側にあれば、相手の事を考えて上座に座ることで、相手に余計な気を使わせない必要がある。

2)嫌いでも1杯目はきちんと受ける

料亭などで接待を受ける場合には、お互いに酒をついで飲むということが儀礼的にされる。

この時点で、杯を受けることを断るのは失礼なことだ。お酒が苦手であっても1杯目は必ず受けて、口をつけるようにするのが正しいマナーだ。

お酒が苦手で、2杯目以降はアルコールなしのドリンクを飲むとしても、あまりにも回りと違うテンションでは場をしらけさせるので、盛り上がりを壊すことがないように注意しよう。

3)相手へ喜びを表現する

最初の挨拶では、招待されたことを喜んでいることを伝えると同時に、感謝の気持ちを伝えるのが好ましい。

会場の店構え、料理、お酒、雰囲気、店員の対応など、気付いた点を褒めてみよう。相手が自分のお酒に配慮してお代わりしないか聞いてきた際も、何かしらのお代わりを頼み、(アルコール・ソフトドリンク問わず)感謝の気持ちを伝えよう。

「この人は受け入れてくれる人だ」と、相手先に感じの良い人物として見えるようになるからだ。

4)常に取引先であることを忘れない

取引先の接待には必ず何らかの目的がある。

よりコミュニケーションを深めたいだけの場合もあれば、通常の業務では引き出しにくい情報をなんとか聞き出そうとしている場合もある。

特に情報を引き出そうとしている場合は、宴もたけなわになるころに、何かしらの「探り」を相手は入れてくる。

おっ!?と思う質問には「いやぁ私の範疇外なのでわからないです。ごめんなさい」と角が立たないようにコメントするのみで、笑顔で会話をはぐらかそう。

5)自社の秘密や弱みを話さない

アルコールが入ると人の気持は軽くなる。

この時に気をつけたいのが自社の秘密や弱みをポロッとでも話さないようにすることだ。

特に契約で縛られた秘密の事項は酒が入っていようといなかろうと効力が発生することに変わりはない。

あとで真っ青にならぬよう、最初のうちに気をつけておきたい。

6)契約の話はその場で決断しない

契約の話はお酒の席ではしないようにしたい。

例えば狡猾な取引先ならば、お酒が入っている時に自社にとって不利な条件を飲ませようとするケースも生じる。

「その話は今度じっくり」などとはぐらかして、シラフの時に契約内容をじっくりと熟考して、決断するようにしよう。

7)タダ酒だと思って飲み過ぎない

酒がススムと話は盛り上がる。

人のお金で飲むタダ酒ならばなおさらのことだ。この際に悪酔いするようなお酒の飲み方は決してしないようにしたい。

ましてや二次会で記憶がとんで、キャバクラで相手をしてくれた女性に対して何をしでかしたか思い出せないという状態は、ビジネスで自分の立場を不利に追い込む。

あくまでも接待がビジネスの場であることを忘れないようにしたい。

8)お店のスタッフにも配慮を持つ

恋人候補の男性が店舗スタッフに対して横柄な態度を示すのを見て、デート中に100年の恋を一気に覚ます女性は多い。

同じように接待してくれる人は、自分の店舗スタッフへの対応を取引と同化させて見る傾向がある。

店舗スタッフにも感謝の気持ちを示すことで、相手は「自分にも同じように接してくれる」と感じるだろう。

9)飲む前の悪酔い対策を打つ

一般的には、牛乳や乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)や豆腐や鶏肉、卵などを食べると良いと言われている。

牛乳は、冷たいものではなく、温めたものを飲む。飲む前に食べることが難しいという場合は、接待の席でそういった食べ物を注文するか、探して食べると良いだろう。

ヘパリーゼのような悪酔い対策に効くドリンクを飲むのも良い。

10)空きっ腹でアルコールを摂取しない

すきっ腹にはなるべくお酒を入れないようにしよう。

何かお腹に入れてから飲み始めれば、悪酔いを防ぐことができる。

アルコールの分解を助けてくれるメニューを選ぼう。
大根おろし、チーズ盛り合わせ、しじみ汁、魚のお刺身、冷奴・揚げ出し豆腐、焼き鳥などの鶏肉料理、野菜のたくさん入った鍋、厚焼き玉子などがオススメだ。

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接待を受けた後の対応がその後の関係に影響

接待を受けたら、必ず次の日のうちにお礼の連絡をするようにしよう。

電話の方が望ましいが、メールでもよい。

その際、前日の接待でどんなに打ち解けた会話をしても、翌日に同じトーンで相手と話すことは避けよう。

接待は、会社間の取引を前提に行われていることを忘れてはならない。

お礼メールをいち早く・効率的に送るためにはテンプレートを作成し、一言その際に感じたことや、接待を受けてのビジネスでの公平な判断を付け加えることが得策である。

お金を出した相手へのメリットを与えることになるからだ。

コミュニケーションツールとしての接待を上手に利用して、取引を円滑に進めよう。

取引先を接待する時に覚えておきたい鉄板のマナー
自社の有力な取引先と親密になりたい時に、多くの企業で利用されるのが「アルコールの力」つまりは接待飲み会である。取引先は自分たちをどうもてなすかの先に、今後の取引が発展するか否かや、予想されるリスクを見計らっている。そこで接待としての飲み会を成功させるために覚えておきたい、鉄板のマナーをご紹介したいと思う。
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