会社の枠を取り払ったプロジェクトが時代の主流となる

効率化

 「ワクワクするプロジェクト」とは、企業、業種、事業、起業など、「業」と名のつく”枠”を取り払い、趣旨に賛同するメンバーが”だれにも雇用されない自由”を手に入れた状態で行われるプロジェクトのことを言う。戦後作られたカイシャの”枠”はインターネットの台頭と共に非効率なものとなっている。枠の外にいる沢山の人材と一緒にプロジェクトを始めよう。

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ワクワクするプロジェクトを始めませんか?

 いきなりですが…

 コチコチに固まった今までの”枠”をすべて取り払って、もっと自由に「ワクワクするプロジェクト」を始めてみませんか?

 企業、業種、事業、起業など、「業」と名のつく”枠”を、一旦頭から取っ払った新規ビジネスプロジェクトをスタートしてしまうのです。

 「ワクワクするプロジェクト」が世の中にとって有益なものであれば、”枠”の問題は、プロジェクトに賛同するメンバーたちが必ず解決してくれる。そんなチームでビジネスを始めるのです。

 「ワクワクするプロジェクト」のメンバーは、”だれにも雇用されない自由”を手に入れます。

 メンバーはみな複数の「ワクワクするプロジェクト」に参画しても良く、子育てや介護はもちろん、家族の時間を優先させたいのであれば、参加するプロジェクトの割合を減らせるのです。

 「何をバカなことを言っているんだ?そんなの無理だろう!」というご批判は承知のうえ、もしこのような形態でビジネスプロジェクトを進められたら、メンバーはとても幸せだと思われる方も多いことでしょう。

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戦後70年 今の枠は過去の遺物となり始めた

 今日の”カイシャ”にまつわる仕組みは、国が戦後に作ったシステムであり、国民に用意してくれたストーリーでもあります。

 工業化による大量生産で西欧諸国に負けない大国になるために、カイシャに勤めれば毎月の給料が支払われ、税金は優遇され、さらには老後も安泰。

 だから”いいカイシャ”に入るために、みんなでそろって「答え合わせ」を勉強する。”いいカイシャ”じゃなければ、人は集まらない。

 ところが現実はすでに、カイシャは雇用される人たち(無期雇用か有期雇用かは別にして)の給料を将来にわたって保障できるかどうかはわかりません。

 サラリーマン(とその家族)の税金や社会保障面での優遇を続けていくことも苦しくなっています。退職金の運用は困難になり、年金や医療費は財政を圧迫します。

 大量生産と消費でよその国に勝てなくなった現在でも、カイシャを中心にした”枠”は残ってしまいました。「長期債務残高の対GDP比200%以上」という増え続ける一方の国の借金もしかりです。

 そうかと言って、サラリーマンは、これまで優遇されてきた自分の権利を、やすやすと手放したくないのが人情というものでしょう。

 しかしコンピューターとネットワークによって個人と個人の距離が縮まり、誰もが情報を容易に取得できるようになった時代に、大量生産の時代に作られた”枠”に当てはめて物事を進めても、新たなチャンスは生み出しにくくなっています。

 勤勉で他人との和を重んじるとされるニッポン人が、”枠”の中にキチンと収める仕事をすればするほど、自由な発想はなくなり、スピードは遅くなり、多くのお金も必要になってくるのではないでしょうか。

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ワクワクするプロジェクトにはリスクもある

 「ワクワクするプロジェクト」を現在の枠組みでみると、利点だけはなく、当然ながらリスクも多くあります。

 まず、多様な価値観をもつ個人が集まることで新たな産業を創造する機会が増える反面、すべてのプロジェクトが収入に結びつくかどうかはわかりません。

 個性を活かした仕事、ライフスタイルに合わせた働き方が手に入れられますが、労働者は今までの優遇措置を受けらなくなるために、個人の経済的な負担が増加する可能性も生じます。

 またプロジェクトの主体が企業になった場合、個人と業務委託契約することで消費税の支払額が節約でき、雇用にかかる社会保険料や厚生年金を支払う必要もないないなど、人件費の削減を目的に「ワクワクするプロジェクト」の仕組みを悪用する企業も増えることでしょう。

 現状だけを見れば、殆どの経営者は自社の事業から離れてプロジェクトに参加する時間的余裕もなく、企業と違って単純な労働力を確保しにくくもなります。

 リスクがこれだけあるにも関わらず、それでも「ワクワクするプロジェクト」を始める理由とは何でしょうか?

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プロジェクトへの投資はリスクが少ない

 ソニー生命保険株式会社が実施した「社会人1年目と2年目の意識調査 2015」によると、およそ3割の新入社員が「最初に入った会社で定年まで働きたい」と回答しています。

 さらに約半数は「社会人1年目で充実させたいこと」が「貯蓄」だったとのことです。

 この現状は、若者たちが戦後に敷かれた”枠”の危うさを感じ取った防御反応でもあります。

 またこの回答は”枠”のなかで体力のある権力者にとって、優秀な人材を抱えるためのコストが今後更に増え、自分を守る体制に対する権勢を強め続けなければ彼らが着いてこないことをも意味します。

 それに対して「ワクワクするプロジェクト」はメンバーが雇用形態に依存せず、自由かつ自律的に参加します。そのため投資コストは遙かに低く、失敗しても撤退するのが容易です。

 ぜひ雇用に依存せずメンバーが自律的に行動する「ワクワクするプロジェクト」を始めてみませんか?

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