「好きな仕事で起業するのが目標」はゴールじゃない
こんにちは、ブリッジワークの高橋です。昨日メルマガの読者からこんなメールを頂きました。
高橋さんいつも役立つ情報ありがとうございます。私は来年起業することを目指して頑張っています。自分の好きな仕事で起業する、これが今の目標です。これからもよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございます。嬉しいですね。
以前だったら「いやー!OK!OK!頑張ってね!応援するよ!」って、こんな無邪気なメールを返信していたんじゃないかなと思います。
以前ならね。
でも今、ちょっとそういう返信の仕方が僕には出来ないんですよね。
ちょっと引っかかるのが、「好きな仕事で起業するのが目標です」ここなんです。
僕は今年で、今の仕事を始めて丸5年になります。
本当に沢山の素敵な人と出会えたし、凄く嬉しい経験も沢山しました。
同時に、やっぱり思い出したくもないような嫌な事も山程あったし、そして残念な人達ともわんさか会ってるんですよね。
そして、この残念な人達の多くが、この「ビジネスを始める事が目的」タイプの人だったんです。
そもそもビジネスって始めることが目的ではないですよね。また、ビジネスを始めるのは実はめちゃめちゃ簡単ですよね。
会社に辞表を叩きつけて、「明日からこれやります!」って宣言すればいいだけでしょう?
確かに、飲食店とか店舗のビジネスはそれなりの準備もいるし資金もかかる。でも、それも決断して、やれる場所(たとえば居抜きとか、時間貸しとか)で始めれば良いだけの話じゃないですか。
でも問題なのはそこから先、世の中にありがとうを増やしながらビジネスを継続して、利益を得続けることなんですよね。
始めた後の『目的・目標』が無いビジネスは空虚をさまよう
もし、この記事をご覧頂いている貴方が起業を目指している方だとしたら、以下の質問に答えてください。
「貴方がビジネスを始めるのは、何故ですか?」
そして、これをご覧頂いている貴方がもう既にビジネスをやっている方、こちらのほうが多いと思うんだけども、ビジネスをしている方だったら、「貴方は何故ビジネスをしているのですか?」
この質問に対する答えを真剣に考えてほしいんですよね。
毎日雑用に追われて、お金の心配して、面倒くせーマーケティングもやらなきゃいけなくて、そんな思いまでして『貴方は何を成し遂げたいのでしょうか?』
正直、僕がビジネスを始めて凄く気が付いたことが一つあります。
それは、「ビジネスをやる、ビジネスをすることの『目的や目標』を持っていない人ってもの凄く多いんだな」ということです。
『目的・目標』を持っていないから計画を立てないし、一年後自分のビジネスをどうしたいのか、一か月後どうしたいのか、一週間後どうしたいのかについて、ちっとも真剣に考えていない。
下手をすると、今日どうしたいのかすら何も決まってない。
「今何をしていいかわかりません」という方が凄く多い事に気が付いたんですよね。
何だって良い。自分なりの『目的・目標』を真剣に設定しよう
ビジネスというのは、僕はそのための『手段』だと思います。
ゴールはなんだって良いと思うんです。家族を養う、社会でこんなことを実現したい、お金をとにかく稼ぎたい…なんでも大丈夫です。
お金を稼ぎたいのだったら、「いつまでにいくら稼ぎたいのか」これをしっかり定めるっていう事ですよね。
そしてその為に今何をすべきなのか。
この一週間は何をすべきなのか、この1ヶ月何をすべきなのか、この一年何をすべきなのか。しっかり計画を立てるっていう事ですよね。
冒頭のメールを頂いた方は、「自分の好きな仕事で起業する」って、これ凄く良いと思うんだけれど、好きな仕事って何なのか?なぜあなたがそれを一生懸命になってやらねばならないのか?このことについて、凄く真剣に考えてほしいなと思います。
実際に起業すると、ブラック企業以上にブラック労働が待ってるかもしれないし、お金も想像より早く減っていくかもしれない、仕事も最初は全然来なくて、月収数万円とか、そういう状況になるかもしれない。
そんな時でもあなたを支えるのが、ビジネスを始めた『目的・目標』、あなたのビジョンです。ただ、「好きだから」だけで初めてしまうと、好きが嫌いになってしまう可能性だってあります。
好きなものを通じて、〜をする、〜という目標を達成する、〜くらい稼ぐというものが明確でないと、心が途中でポッキリ折れてしまいます。
逆に『目的・目標』があれば、「この一か月はこうします」「この三ヶ月でこうします」「この一年はこうします」って、どんどん行動し始めるんですよね。
ぜひ、ビジネスを始めるなら『目的・目標』について、真剣に考えてみてくださいね。