理系男子、もはや技術畑に留まらず経営者として世界にはばかる

時事

 工学系の教育を通して身に付く思考力は、ロジックにより成り立つものであり、企業の数値目標を定めてそこへ向かう姿勢は、工学的な勉学を経験している方が、現実的・実利的な思考を生かしやすいという見方が強まっている。理系男子が経営者になる傾向は強くなっており、今後も理系男子から多くの経営者が生れるようになるだろう。

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もはや技術無しでは経営できない時代が来た

 「ビジネスは実践が命」とよく言われるが、昨今この言葉は更に真実味を増している。

 加速度的に成長する「技術」や「工学」が、ビジネスに大きな影響を与えているからであり、もはや技術抜きで経営はできない時代だからだ。

  工学系の教育を通して身に付く思考力は、ロジックにより成り立つものであり、企業の数値目標を定めてそこへ向かう姿勢は、工学的な勉学を経験している方が、現実的・実利的な思考を生かしやすいという見方もある。

 実際にハーバード・ビジネス・レビューが発表した、2014年の「世界CEOランキング100」を見ても、工学学位を持つ経営者は24%に達しており、4人に一人が世界でも優秀とされる経営者になっているのだ。

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世界的な企業を率いる4人の凄い理系男子達

 では現在、どんな理系経営者が、世界的に活躍する企業を率いているのかご紹介しよう。

ポルシェ(ヴォルフガング・ポルシェ氏)

 典型的な一族経営で祖父の代から続く設計畑。

アマゾン(ジェフ・ベゾス氏)

 物理学、計算機科学、電気工学を専攻した。大学卒業後は、金融機関のIT部門でシステム構築を担当し、アマゾンを創業している。

ダイムラーAG(ディーター・ツェッチェ氏)

 電子工学を専攻し、リサーチ部門や開発部門責任者を経験。

ギリアド・サイエンシズ(ジョン・マーティン氏)

 化学博士号を持ち、簡単に飲み続けられる治療薬の開発を研究者に命じ、画期的なHIV治療薬を開発した。

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理系学部に入る目的は技術習得から変化する

 日本の高度経済成長を支えた企業の多くは、文系出身者が企業経営、理系出身者はずっと技術畑という仕組みがまだ残っている。

 ただし、この傾向は今後弱まっていくことだろう。

 市場で力を持つ製品やサービスを提供するためには、経営者と技術者が連携しスピードを持った経営が必要だからだ。

 理系男子が「技術畑でキャリアを真っ当するために理系学部へ入学する」ということは、今後無くなっていくだろう。

 経営者として、テクノロジーにキャッチアップし、テクノロジーの進化を収益にかえる視点を持って企業経営を行うために、理系学部へ入るのが常識となる時代が近づいている。

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