真田丸の「真田紐」販売戦略に学ぶ知的財産を活かす会社の考え方

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 先日、「真田丸」で真田紐考案のエピソードがドラマ化されました。真田紐を考案したのが真田信繁であるというのは俗説で、真偽のほどは定かではないようですが、それはさておき、このエピソードには中小企業が知的財産を活かすための知恵を見出すことが可能です。知的財産を活かす経営者は必ず「仲間」を作り知的財産の利益を彼らに分け与えているのです。

大河ドラマ真田丸に知的財産活用のヒントあり

 特許を取得すれば、特許権者は他社に実施権を許諾することができますが、実施権のうち「販売」だけを許諾することも可能です。

 突然ですが、今年の大河ドラマは「真田丸」ですね。

 先日、「真田丸」で真田紐考案のエピソードがドラマ化されました。

 真田紐を考案したのが真田信繁であるというのは俗説で、真偽のほどは定かではないようですが、それはさておき、このエピソードには中小企業が知的財産を活かす上で必要な原則を見出すことが可能です。

真田紐の販売代理を九度山の住人達が快く受け入れた理由

 ドラマの中では、幽閉生活の中で困窮する真田信繁が、あるヒントから「真田紐」を考案し、

  • ・販売代金の10%をもらう。
  • ・「真田紐」という名称を必ず使う。

 という条件で九度山の住人に販売を代理させ、それが売れて生活が楽になるというようなストーリーだったかと思います。

 今でいう、商標を活用した「フランチャイズ経営」に当たる方法ですが、私には別の視点があるように感じました。

 それは、「仲間」を作るか、「敵」を作るかという視点です。

 仮に百姓に販売代理を依頼しても、信繁が九度山での十数年の生活を通じて、地元の住民と緊密な関係を構築してなければ、九度山の住人は販売を快諾しなかったことでしょう。

 もし、幸村が「自分は名門の武家」であることにこだわり、地元の住民とは一線を画して生活していたとしたら、話にすら乗ってくれないはずです。

 知的財産を活用する場合も「信頼関係の構築」=「仲間となっている」ということが大前提として必要になります。

 逆に、知的財産を活用しない企業や個人は、「自分以外は敵」という考えのもと、知的財産を専守防衛のためのツールとして、誰にも使わせず、結局放置されている場合が少なくありません。

 知的財産を使う目的は、最終的には「利益」を生み出すことですが、そのためには自社の利益だけではなく、信頼できる「仲間」を作り、「仲間」と利益を分け合うマインドが原則として必要なのです。

知的財産を活かす経営者は仲間を作り知的財産の利益を分け与える

 知的財産を活用する原則が分かっている会社の経営者は、例外なくお世話になっている人に貢献できるにはどうすべきかを考え、それを実現するために知的財産を活用しています。

 知的財産は「仲間」を作り、「仲間」と共に成功するために活用されるべきものです。

 「製造」も「販売」もそれぞれが特許法上の「実施」に該当するからで、どの「実施」を相手に許諾するかは特許権者次第なのです。

 ただ、その特許技術が充分に実用性があり、採算性も高いということを証明しなければ、大手企業も興味を持たないでしょう。

 日本全国や海外に販売網を持つ大企業に販売協力を取り付けることができれば、特許という独占権を持っていることで、販売を有利に進められます。

 誤解を恐れずに言えば、「企業の規模に関わらず、相手をコントロールすることができる」のです。

 これも、中小企業が生き残る方法の一つです。

 実際に、私のクライアントで知的財産の活用に成功している企業は、必ずと言ってよいほど、知的財産を活かす仲間を作り、彼らとの信頼関係で知的財産の収益化を成し遂げています。

  「実用性が高く、今後市場を形成できる可能性が高い製品に活用する技術を、知的財産として自社の資産形成をし、他社に実施許諾して自らの手足として活用する」

 これができていない会社は、「知的財産は自社だけのものだから、誰にも使わせない」という形で、いわば「死蔵」状態になっている場合が少なくありません。

 実にもったいないことです。

 自社の経営戦略に照らし合わせ、保有する知的財産の活用を根本的に見直してみることが、新たな道を切り開くのです。

 画像:大河ドラマ・真田丸ホームページ

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株式会社IPMaacurie

株式会社IPMaaCurieについて

皆様は「知的財産」と聞いてどういうことをイメージされるでしょうか?
「特許も知的財産だよね。特許は取ったけど、経費ばかりかかって全然使い物にならないんだよね・・・」
「知的財産なんて、技術者やデザイナーが持つものでしょ?
営業とは直接関係ないし、まして経営には無関係だよね・・・」
「特許とかって、なんだか難しくて、よくわからない・・・」
いろんなイメージをお持ちかと思います。
弊社がお伝えしたいのは、「特許・意匠・商標などの知的財産は、使いこなすことによって会社の大きな収益源となる」ということです。

当社は、「知的財産・マーケティング・マネジメントを融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創ることによって、中小・中堅・ベンチャー企業を元気にし、新たなステージへ導く」ことに特化した、日本で唯一のコンサルティング会社です。
わずか10回のコンサルティングで、御社の「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組が出来上がります。
これによって、御社は新たな収益源を得る異次元のステージに達することになるのです。
是非、出会いましょう!
是非、一緒に新たな発展のステージに進みましょう!

代表取締役 後藤昌彦プロフィール
1963年3月 大阪生まれ。
小学生時代は気の弱い泣き虫で、度々先生を困らせた「クラスの問題児」であったが、ある教師との出会いと指導をきっかけに立ち直る。
大阪大学大学院工学研究科修了後、象印マホービン(株)に入社。研究・開発部門での新商品開発業務を経て、35歳のときに知的財産担当となり、15年間にわたり研究開発・マーケティングと直結した知的財産権(特許・意匠・商標)の取得、活用、ライセンス交渉業務に従事。年間平均50件以上の特許出願と権利化業務をこなし、商品化において採用された特許は300件を超える。また、大手電機メーカーとのライセンス交渉にも携わり、電気製品では会社初のライセンス料獲得に成功する。
このような経験を通じて、「企業を持続的成長に導く収益向上戦略を実現する上で、確固たる知的財産活用方針の構築と実行が不可欠である」ことを体感する。
2013年に退職し、大阪の製剤系ベンチャー企業にて1年間の知財業務を通じ、中小企業の現場を体験する。
2015年3月に独立。現在は日本で唯一の「知的財産を活用して収益向上に結び付ける仕組み創りのコンサルタント」として精力的に活動。
保有資格 : 弁理士(特定侵害訴訟代理付記登録)・中小企業診断士

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