医食同源 地の物を取り入れて快活な体を手に入れよう

健康

 多くの車はガソリンで走りますが、最近では電気・水素など多種多様なエネルギー供給源が出現しています。しかし車と異なり、私達の体を動かすエネルギー源は、どれだけテクノロジーが進化しても「食べ物と空気」であることに変わりありません。今回は特に食べ物にフォーカスを当て、地の物を食すことの重要性をおさらいしたいと思います。医食同源、自分の体に合う食べ物を積極的に取り入れましょう。

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人間の体を動かすエネルギー源は食べ物と空気

 多くの車はガソリンで走りますが、最近では電気・水素など多種多様なエネルギー供給源が出現しています。

 しかし車と異なり、私達の体を動かすエネルギー源は、どれだけテクノロジーが進化しても変わることはありません。

 人間の体が食べ物と空気で動くことは、有史以来変わらぬ事実であり、これからも変わることはないでしょう。

 ストア健康で快活な生活を過ごす上で「食べ物と空気」を疎かにするのは、ハイオクで走ることを推奨されている車へ、軽油を入れて走るのと変わらぬ愚行と言えます。

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仙人思想は現代も簡単に取り入れることが可能

 中国には古くから”仙人思想”があります。

 平均寿命が50才ぐらいの時代、彼らは平均して120才くらいまで生きていると伝承されていました。

 つまり仙人は3世代を通しているので、中国では山に住む”仙人様”にあやかりたいという願いを込めて、健康長寿法の研究が盛んに進められていました。

 私もこれらについて体系的に学習し理にかなう部分を、大学で健康科学の授業“仙人思想を現代に”というテーマで行っています。

 例えば、

  • 森林浴をする⇒公園の木の下で深呼吸する
  • 清流水を飲む⇒ミネラルウォーターを飲む
  • 自然界のモノを食べる⇒旬の野菜・果物を食べる
  • 日没とともに寝る⇒その日のうちに眠る
  • 山道を歩く⇒一駅手前から歩く

 など、健康長寿の仙人の風習を現代人も似通った形で気軽に行えるよう、授業を通して提案をしています。

 今回はその授業内でお伝えしていることのうち、食べ物についてだけ強調してお話したいと思います。

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仙人思想“地の物”を積極的に摂取する

 仙人思想に関する文献を読み進めると、仙人と呼ばれる人は基本的に自給自足で「地の物」を摂取して過ごしてきたことがわかります。

 地球上の人間は、夫々居住環境によって食べ物を確保し、子孫を繁栄させてきました。

 遊牧民族は羊を追いながら家畜の肉や果物を食べ、狩猟民族は野生動物や鳥類を食し、農耕民族は種をまき穀物や野菜を収穫し、海洋民族は海の幸を糧としました。

 それぞれの居住環境において獲得した食べ物によって、長い年月を経て先祖から子孫に受け継がれ、その民族の身体が形成されてきたのです。

 それでは日本人にとっての「地の物」とは何でしょうか?

 以下、日本人にあった2つの地の物を紹介します。

1)海産物

 日本は周りを大海原に囲まれた島国です。

 海に面していない県はたったの3県で、そんな内陸部からも、電車や車で数時間も走れば大海に辿り着きます。

 ということは、食環境としては海産物を食することが日本人には非常に合っているのです。

 モズクやわかめや昆布などの海藻類は90種類ものミネラルを含み、魚類は全て人間より体温が低いので、人間の体内に入って血液を流れ易くします。

 特に良く言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む青身の魚は血液をサラサラにします。

  DHAの効果は、学習能力・記憶力の向上,視力低下の抑制,動脈硬化の予防,高脂血症の改善,血栓の抑制,高血圧の抑制,運動能力の向上,老人性痴呆症の改善・予防,抗アレルギー,抗炎症作用,アトピー改善などです。

 DHA(ドコサヘキサエン酸)はEPA(エイコサペンタエン酸)と共にn-3系の多価不飽和脂肪酸の一つで、イワシ,サバ,マグロ,サンマなどの青魚に多く含まれる必須栄養素です。n-3系脂肪酸には、DHA・EPAの他に、αリノレン酸,DPA,などがあります。

  魚を多く食するイヌイットの人々に、心筋梗塞や動脈硬化など血管系の生活習慣病がほとんど見あたらないことから、魚に多く含まれるDHA・EPAの血液をサラサラにする作用が判明しました。

 DHA・EPAは体内で合成できないため、食事から摂取しなければなりません。

2)雑穀類と古くから国内で生産される野菜

 日本人にとって、もう一つの「地の物」、それは雑穀類と古来より日本国内で生産される野菜です。

 太古の昔、日本列島は朝鮮半島と繋がっていたという仮説がありますが、そうでなくても4大文明の黄河水域に発生した近隣中国の文化的影響は大きく、漢字と共に稲作や雑穀作や畑作が入ってきたのは当然のことといえます。

 日本人の腸は古来から雑穀類を食してきたために消化に時間がかかり、欧米人の腸よりもかなり長くなっています。

 その腸に肉類が入って来ると下降結腸の上部で水分吸収されてしまい滞り、36度位の腐敗物が腸壁にへばりつき、そこから毒素が体中に周り、ウイークポイントに病変をもたらします。

 現在の死亡率の第一位はガンですが、巷に蔓延しているアレルギー(花粉症やアトピー)や婦人病(不妊症や生理不順や更年期障害)も実は35°C台の低体温の人に多く発症しています。

 何故かというと、低体温の人は免疫力が低下し、自然治癒力が働かなくなるからです。

 体温を上げ、免疫力と自然治癒力を高める食べ物として、私は古来より日本で食されてきた野菜“4N1S”の摂取を勧めています。

 4Nはニンニク、ニラ、ネギ、ニンジンで1Sはショウガです。これらのクセのある食材は、これが加わるだけで鍋の味を変えてしまいますが、それだけに人体に効果があるのです。

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畜産物・油脂類の摂取量の増加がもたらすもの

 戦後の日本は敗戦から見事な復興を果たし、高度経済成長期を経て、私たち日本人の食生活は大きく変化しました。

 日本人1人1日あたりの総供給カロリーは昭和35年と平成22年でその平均を比較してみると、若干増加しているだけですが、その内容は大きく変化しています。

 米・魚による供給カロリーの比率が激減し、畜産物・油脂類の比率が大幅に増加し、BMI(肥満度:25を超えると肥満傾向)は昭和55年から平成21年で各世代毎に大きく上昇したのです。(例:昭和55年:40-49歳のBMI23.3→平成21年36.2)※1

 私たち日本人は、「医食同源」つまり「病気を治す薬と食べものとは、本来根源を同じくするものである」といった考え方を大切にしてきました。

 「医食同源」の観点からも、食事は栄養バランスが大切です。食事に「地の物」を取り入れて、よいエネルギー源を元に快活な体を手に入れ、楽しい生活を送りましょう。

参照元

※1 特集1 食の未来を支える 食料自給率
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1205/spe1_03.html

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佐藤 明紀良

 佐藤 明紀良プロフィール(本名 佐藤 彰)

・元東京造形大学教授
・世界リンパ整体協会会長
・東京整体療術学院名誉教授
・宇宙フィジカルセラピー協会会長

主な著書
・ハート出版
「宇宙につながる運命の金の糸」

・ベースボールマガジン社
フィジカルセラピー
「手のひらでできる無痛リンパ整体」
「痛みをとるリンパテーピング」
「手当とテープ」
・成美堂出版
「驚異のテープ療法」
・東明社
「ミラクルワード」

TV出演
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健康雑誌
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