北海道大地震の被災者となった僕が再確認した「ビジネスの最重要課題」

当サイトメンバーの高橋さんが北海道胆振東部地震で被災したのは、ちょうど一ヶ月前のことです。この時、高橋さんはビジネスにおける最重要課題を被災を通じて再確認されました。「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」ということです。
北海道胆振東部地震からちょうど一ヶ月経過
こんにちは。北海道の札幌に拠点を置くブリッジワークの高橋です。まずはお礼をさせてください。
今からちょうど一ヶ月前、北海道を襲った大地震に際し、メルマガ読者の皆さんや、記事を読んでくださる皆さんから、たくさんの激励メールをいただきました。
感謝!本当に励みになりました。大丈夫です!体は無事です。
繰り返し襲ってくる余震。1日中鳴り止まぬ救急車のサイレン。
ブラックアウトによる大規模、かつ長時間に渡る停電により、札幌は完全に都市としての機能を奪われてしまいました。
非日常の中、今まで感じたことのない恐怖と不安を覚えましたが、同時に様々な学びを得た出来事でもありました。
北海道地震で再確認したビジネスの最重要課題
最も大きな学びは「一つしかない」という状態が、本当に最悪の結果を招くということです。地震当初から北海道全域、全世帯296万戸が、約20時間に渡り停電。JR、地下鉄、バス、航空、全ての交通網がストップ。
札幌もほぼ全ての都市機能が奪われてしまいました。これは、今までにない最悪の停電事故だそうです。
なぜ、こんなに広域で、なぜ、こんなに長い時間、電力が停止してしまったのか?
それは、いくつかある発電所の中で、「たった一つ」の発電所にかかる負担が大きすぎたことが原因でした。
「たった一つ」
これは僕たちのビジネスにおいても、最悪の事態を招きかねない数字です。
頼れる集客手段が「たった一つ」しかない。
頼れる顧客フォローが「たった一つ」しかない。
頼れる仕入先が「たった一つ」しかない。
頼れる売り先が「たった一つ」しかない。
頼れるスタッフが「たった一つ」しかない。
これは「たった一つ」が失われた段階で、即、あなたのビジネスが機能不全に陥ることを意味します。
だから、マーケティングの大家、ダン・ケネディはこう言いました。
「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」
「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」常に次を使える状態で用意しよう
僕がこの記事をお届けできたり、全国のお客様と滞りなくビジネスのやり取りができているのは、データをバックアップし、サブPCをいつでも「使える状態」で保有していたからです。メインで使用していたマシンは、昨日の地震で破損してしまいました。
台風に怯えた翌日に大地震が北海道を襲いました。こんなことが本当に起きる中で、私達はビジネスにおいて常に「分散」を意識しなければなりません。
「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」
常に最悪を想定して「次」を備え、いつでも「使える状態」で用意しておきましょう。取引先を分散しましょう。
本当に、これは大きな学びでした。「備えあれば憂いなし」必ず「次を使える状態」「分散」を忘れないようにしたいですね。(執筆者:高橋 伸夫)
2018年11月6日