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「元ヤンのお前も性格が丸くなったなぁ」…はなぜ起こる?脳科学で解説

「元ヤンのお前も性格が丸くなったなぁ」…はなぜ起こる?脳科学で解説
 中学、高校時代はバリバリのヤンキーだったあいつが、30歳を過ぎて同窓会で再会するとめちゃくちゃ優しいお父さんになっていた、という経験はありませんか?あるいは、あなた自身がそのように丸くなった人だったりするかもしれません。なぜ人は歳を重ねていく毎に性格が丸くなっていくのでしょうか?脳科学の見地からその理由をご説明します。

昔はやんちゃだったのに丸くなったねぇ!の脳科学

 どうもみなさんこんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。

 今回お話をする内容は『お前も丸くなったなぁ・・・』の、脳科学です。

 「よく昔やんちゃをしていたのに、今は良きパパとなって本当に昔とえらい違いだな」なんて言われる人ってあなたの周りにもいませんか?

 もしくは、自分が「丸くなったね。」と言われる、そんな経験をされた方もいるんじゃないでしょうか。

 なぜ、人は年を取ると丸くなるのか、これに関する脳科学を解説をしたいと思います。

 同時に「人によっては丸くならずに、むしろ刺々しくなる人もいるけれど、それってなぜ?」という事についても解説出来ればと思っています。

なぜ思春期は尖って切れやすい人が多いのか?

 早速ですが、丸くなるっていうのはどういう意味なんだろうというところから、ちょっと簡単に私の意見をしたいと思います。

 以前は尖っていた、刺々(とげとげ)しかった、非常に短気だった、すぐキレてワーッとといくようなやつだった。暴走族に入って、特攻隊長だった「あいつ」を想像してみてください。

 そんな奴が、30歳になって再会すると、本当に落ち着きがあって、いいお父さんをしていて、しっかり働いていて、ちゃんとお客様に頭を下げて他人を大事にするような人になったと。

 こうなると、「あいつ丸くなったよな」と皆さんも思うんじゃないでしょうか。私もそのように思います。

 大体の人は、昔尖っていた人が丸くなったことに対して、「年を経るごとに経験が増えて、色んな痛い目を見て、社会を知ったことによって、自分の態度を改めるようになったのだろう。」と考えることでしょう。

 では、脳科学的に丸くなるってどういうことなのか?というと、経験ももちろんですが、脳に変化が現れて丸くなっているんですよ。

 まず、丸くなる前の脳の状態を解説したいと思います。

 丸くなる前は刺々しかったんですよね。常に攻撃的で、常に刺々しくて、短気ですぐにカーッとなる、沸点が低い、一瞬でキレる、チャッカマン、そんな状態ですよね。

 暴走族で暴走行為を繰り返すと。

 他のチームメンバーと言い合いになったり、全く別の暴走族のグループと大抗争・戦って、すぐ喧嘩になったりします。

 肩がぶつかるとすぐ殴るとか、そういうのはどういう状態なのかっていうと、前頭前野の抑制機能が非常に低い状態なんですよ。

 ここに脳の絵を、凄くざっくり描いてます。この前の部分を前頭前野と呼ぶんですが、略して「前」、省略で「前」と呼びましょう。

節約社長

 前の部分っていうのは、非常に発達がゆっくりです。時間をかけて発達していきます。人によっては30歳まで発達する人もいます。

 この辺の発達が未熟だったり、十分でないとどういう事が起きるのかというと、まず「キレやすくなる」「衝動的な行動が目立つ」「自分の感情や行動のコントロールが出来ない」「本能的な欲求に従いがち」になります。

 あるいは、他人と共同で何かうまい事やっていくっていう事が苦手かもしれません。

 「不注意」であったり「学力が低い」のも前頭前野と関係します。つまり「学力の低い」「落ち着きのない」「喧嘩っ早い人」がヤンキーになったとしますよね。

 非常に刺々しい状態で、「この野郎!」みたいな事になって、掴み合い・取っ組み合いの喧嘩なんかになると。

 そして、この辺りっていうのは14~15歳、15~16歳、17〜18歳くらいだと、まだ完成していないんですよ。

 年齢で言うと、大人とみなされるレベルなんですが、精神年齢と言いましょうか、脳の成長はまだまだ途上です。つまり、未熟なんです。

尖った人が丸くなっていく過程で起こる脳の変化

 これは逆に言えば、前頭前野の機能を高める事が出来れば、精神年齢も高まる、もしくは加速させることが可能であることの証明です。

 たまにいますよね、凄く大人びた子供って。

 「この子は二周してんじゃないの?」「もしかして人生二周目?三周目?なんじゃないのか?」「もうコナン状態じゃないのか」と、『体は子供、頭脳は大人』そんなレベルじゃないのか。

 もしかしたら、そういう子っていうのは前頭前野の発達が他よりも早いかもしれません。

 要は大人びている。精神年齢が高いわけですよね。落ち着きがあって、はっきりとした物言いで自分の意見をちゃんと持っている。

 ちゃんと考えて、推論して、計画を立てて、物事を進めていく。

 そんな事が出来るのが、前頭前野の機能の高い人の特徴なので、この辺が何らかの理由で十分に発達していなかったり、あるいは普通の人より更に遅れている場合は、「非行に走る」「素行障害」などになるわけですね。

 そういう人の前頭前野も少しずつ発達していきます。

 たとえば18歳くらいでバイトを始めるかもしれません。お金がほしくて。

 18歳くらいになると、やっぱり16歳に比べてちょっとは前頭前野が発達しているんで、もしかしたらバイトをするだけの、自分を自制するという能力はギリギリ持っているかもしれません。

 そこから更に色んな社会勉強をし、正社員になって、上司からもちょっと注意されて。そうやって、どうにかこうにか、お金を稼いでいこうとしていく。

 それでいつの間にか、20、23、25歳と歳を重ねていくわけですよね。

 その間にも前頭前野は発達を続けていくんで、より自分をコントロールする機能というのが高まってきます。

 先を予測して、自分の行動を計画していって、自分の使う言葉や表現にも気を遣うようになると。

 例えば、「こんな事を言うと相手は傷つくんじゃないかな?」とか「うっかりこんな事を口を滑らして相手の機嫌を損ねないようにしなきゃな」と自分を自制するようになっていきます。

 前頭前野の発達に合わせて、自分を客観視する事が出来るようになっていきます。年を得れば得る毎に前頭前野の能力が高まっていくんで、自然にある程度は。

 もちろん、訓練でこれらの能力の成長を早める事は出来ますが、訓練してないんであれば、もう年齢による自然な発達に任せるしかないと。

 30歳になる頃には脳がもう完成しているんで、そこではもう十分に一般人としての脳の機能が揃ってるわけです。

 そうすると、もう十分「お前も丸くなったなぁ」と感慨深く言われるようになるわけですよね。

 「昔は鬼の特攻隊長と呼ばれていたお前が、今はこんなにも優しいパパじゃないか」「こんなにもちゃんと頭を下げる指導力を持った社員じゃないか、凄いな」となっていきます。

大人になっても刺々しいまま人間関係を悪化させる人に起きていること

 じゃあ、もう刺々しいまま、あるいは更に悪化した場合、どうなるんでしょう?なぜそうなるんでしょうか?

 まず、ネガティブな要素がない限りは、ある程度年齢と共にそれなりに脳は発達を遂げるので、どんな人であっても、30歳になる頃にはそれなりに丸くなるはずなんですよ。

 大体の人は丸くなるはずです。

 前頭前野の機能は、栄養を取って、色んな経験を通じて発達していくんで、何にもしてなくてもそれなりには発達はしてくれてるんでね。

 ここでもし丸くならないとなると、それは何か原因があるんですよ。ほぼ間違いなく何か原因があるとみてかまいません。

 その原因は何かっていうと、「常に反社会的なグループにずっと属していた」「毎日ストレルフルで非常に危険な日々を送っていた」あるいは「家庭環境がとにかく悪かった」「親父が無茶苦茶」「お母さんはとっかえひっかえ色んな男を連れてくる」とか、脳にとって大きなマイナスの経験、マイナスな環境に長時間いることが要因だったりします。

 特に、親子関係がうまくいってないことは、脳機能障害を作る大きな要因の一つになります。

 親子関係が悪いかどうかで大体検討つきます。

 他には逆境体験。例えば、社会的に非常にマイノリティだった。

 例えば、在日であったとか、あるいは社会的に非常に貧しい地域の生まれであるとか、あるいは身体障害者として人に蔑まれ続けたとか。

 それだけで、心無い批判に晒される状態がずっと続いていると、やはりストレスフルな状態が常に続くので、脳の発達が十分に進みません。

 となると、30歳になる頃には丸くなるはずの脳、脳の作用が表層化した性格も丸くならずに大きくなってしまい、その状態で固まってしまうわけですよ。

 もう、30歳を過ぎると自然には丸くなるっていう事はないですね。

悪い意味で尖った自分を変えたければ外部環境を強制的に変える

 たとえば、『毒親』って聞いた事あります?親が子供にとって『毒』のような存在であることを表す言葉です。

 一緒にいるだけでずっと毒を浴びているような状態だと、精神的ストレスゆえに脳の回復が追いつきません。ダメージを受け続けているので脳が発達を阻害されます。

 その状態が続いているので、本人(子供)も丸くならずに、ずーっと刺々しいまま。

 もし、あまりに脳がダメージを受け続けるようだと、丸くなるどころか、刺々しくなって最終的には「反社会性人格障害」いわゆる「サイコパス」になる場合すらあります。

 つまりは犯罪者になってしまうと。

 人の気持ちを考える事が出来ず、自分の欲求の為だけに身勝手に行動する。人のものを奪ったり、人の大切なものを壊したりっていうような事しちゃうわけですよね。

 法律を守らない、ルールを守らないというような事も目立つとなると、良くないですよね。

 じゃあ、この状態にいる人の人生が終わっているか?というと、そうでもありません。

 自分で変わりたいなと思うのであれば、そのための努力、訓練を行うことで、脳機能を改善することが可能です。

 もう一つは、環境ゆえに、現状を維持しているがゆえに、尖っているのがきつい、いつも人と上手くいかないという状態なのだったら、ストレス状態から離れるのが一番です。

 たとえば毒親と一緒にいてストレスを受けまくっているのであれば、サッサと離れる、つまり親と距離を置くのが重要です。

 情とか色々あるかもしれないけれど、サッサと離れるっていうのが重要です。

 尖っている状態の自分、なのに上手くいってない、個性を活かせていない、こんな場合は、大前研一さんの名言じゃないんですが、
  • 時間配分を変える
  • 住む場所を変える
  • 付き合う人を変える
 こうやって外部環境をとにかく変えてみる、そして本当にこのままだときついなと思ったら、セラピー受けて、そこからコーチングを受け始めるとか、そういうことを考えてみてもらえたらと思います。


 

2018年11月16日

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