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起業したいけれどやっぱ無理…シニアの起業ためらい症候群の原因と対応策

起業したいけれどやっぱ無理…シニアの起業ためらい症候群の原因と対応策
 人生50年時代から人生100年時代に移行を完了させようとしている日本。これまで勤め人だった50代以上のシニア層の多くが起業したいと考えています。一方で、自らの体力に対する不安や、事業リスクに思いを馳せると、どうしてもこの世代の方々は起業をためらってしまいます。そこで本稿は、シニアの起業ためらい症候群の原因と対応策を御紹介します。

日本は人生50年から人生100年時代へ移行

 平均寿命が大幅に伸びている現在、私たちはあと何年生きられるか、気になるところですね。

 厚生労働省の調査によると、
  • いま、20歳の人は100歳以上
  • いま、40歳の人は95歳以上
  • いま、60歳の人は90歳以上
 約5割の人がこの年齢まで生きられるというのです。※

 私たち、戦後生まれ団塊の世代が子供の頃は、「人生50年」と言われていましたが、いまや人生を2度生きられる時代になったのです。

 つまり、いま現在、50代以上の人にはこれから長い人生が待っています。

 この長い第二の人生を有意義に活かし、起業して自分の夢を実現しようと考えている人たちは非常に多くいらっしゃいます。

 しかし、私は数千人のシニア世代の方に起業相談を行ってきましたが、現実には、第一歩を踏み出せない人が圧倒的多数です。

 いわゆるシニア世代の起業ためらい症候群です。

 シニア世代が起業をためらいがちになるのはなぜでしょうか?自信を持って第一歩を踏み出すにはどうしたらいいのでしょうか?

今いる安全な場所から抜け出したくない…という本音

 人間は本来、新しい環境に身を置くことを避ける本能があると言われています。

 未知の環境では何が起きるか分からないから、身の危険を感じるのです。慣れた環境の方が安全であり、将来の予測がつきます。

 会社員時代が長いシニアほど、その生活に慣れ親しんでいます。不満があっても、そこは危険な環境ではありません。

 しかし、起業することは全く新しい環境に飛び込むことであり、必ずしも成功するとは限りません。むしろ、生存確率は10年で10社に1社です。

 まだ起業してなくとも、どこからか「あいつは起業してダメだったようだよ」という声が勝手に耳に入ってきます。

 起業にはリスクが付きものです。

 一方、人間も50歳前後になると、今までの人生、これからの人生について思いを馳せるようになります。

  自分の人生はこのままでいいのだろうか?

  もっと違った人生があったはずだ。

  もともと、自分は何のために生まれてきたのだろうか?

 自分のこれまでに疑問を持ち、前に進みたいという気持ちがある一方、こんなことも考えるでしょう。

  でも、新しいことをやってもうまくいくだろうか?

  そもそも、自分は何をやりたいのだろう?

  もしも失敗したら、家族はどうなってしまうだろうか?

 こんな気持ちで、心の中を行ったり来たりしているうちに、あっという間に5年や6年が経ってしまいます。

一歩を踏み出すには周囲への説明と覚悟が必要

 あなたが起業したいと思っているのなら、そのことをまずは奥さんやご家族、知人・友人に話してみてください。

 大半の方が反対されるでしょう。

 「やっぱり、反対されたか」と思って心が引けてしまったら、起業はやめた方がいいでしょう。

 心が定まらないままに起業してもうまくいきません。

 会社員の場合には、会社の看板を背負って仕事が出来ます。起業したら、会社の看板も肩書も一切ないのです。

 しかも、今まで経験したことがないことが次々と起こるでしょう。

  起業したら、自分だけが頼り

  何が起きるか分からない

  リスクは付きもので失敗の確率も高い

 こんなことを考えたら、やっぱり躊躇してしまいますよね。この気持ちは、いつまで経っても付いてまわると思います。

 だから、起業に向けて一歩踏み出すには覚悟が必要なのです。

 そのためには、“これぞ自分の人生を賭けた仕事だ!”と思えるような仕事に出会うことが必要です。

 確信こそが、覚悟につながり覚悟を決めて行動すれば、必要な人や物が自分のまわりに集まってきます。

そもそも起業した後の成功定義はお金だけでない

 ビジネスを始める以上、結果にコミットすること、最低限生きていける環境を作ることは欠かせません。

 一方、シニアにとって、起業した後の成功定義は◯億円年収を稼ぐ、◯億円の年商を叩き出す、といったものばかりではないかもしれません。

 私がシニアで起業した皆さん、その中でイキイキと働いている人に共通する成功定義は、

  自分が死ぬとき、この仕事で起業して良かったと思えること

  仕事を通して、自分が自分の人生の主人公になれること

 とお見受けします。

 これこそが“自分の人生を賭けた仕事”と言えるのではないでしょうか。

 自分がやりたいこと、好きなことを仕事にすることに“自分の人生を賭けた仕事”あるでしょうか?

 “自分の人生を賭けた仕事”には、自分の使命やミッションがあります。

 好きな仕事に使命を持って取組むことが出来れば覚悟が決まると思います。

 もし迷いがあって、それでも起業したいと考えているのなら、自分の使命やミッションは何なのか?問いかけてみましょう。

 その答えは、自分が今まで生きてきた人生の中に必ずあります。自分の人生を振り返ってみるのです。

※厚生労働省資料
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/nennkin10_3.pdf

2018年10月23日

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