仕事に行き詰まったら一旦フワッと浮いてみよう「ヘリコプター理論」のススメ

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行き詰まった時はいつもと違う視点で物事を見てみよう

はい、皆さんこんにちは。組織活性化プロデューサーの南本です。本日もよろしくお願いします。

4年前の話なのですが、私、股関節の人工関節手術をしてベッドで寝ていたんですね。ちょうど12月だったでしょうか。

その時に、なんで年末のこんな忙しい時期に股関節なんか痛めたんかな〜、とベッドでチラチラとインターネットを検索しながら、ユーチューブを見ていたんですよ。

その時に、ちょっといつもと違った視点で、自分がやってきた事を動画にまとめて配信しようかな〜と思いまして、ユーチューブに自分の動画を投稿し始めて、それがなんやかんやと4年続いておりまして、気がついたら200本くらい配信しています。

おかげさまで、結構な頻度でユーチューブからの相談や問い合わせが増えたり、リアルの仕事でも「ユーチューブめっちゃ見てますよ」と親近感を抱いてくださるクライアントさんが多いんですね。

はい、そんなこんなで今日のテーマは、『仕事に行き詰まった時、貴方ならどうする?』です。

これ、結構サラリーマン・中小企業の経営者であれ、管理職であれ、役員であれ、ビジネスマン・サラリーマンであれ、必ず仕事に行き詰まる時があると思います。

私も過去に何回も行き詰まってますし、今でも行き詰まってる時があります。

そういう時にどういうふうに、フッと気分を変えたり、発想を変えて、良い方向に自分を持っていくか?その方法についてお伝えします。

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全体視点でビジネスを見渡す『ヘリコプター理論』

ちなみに、今から私が出す言葉なんですけれども、ネットで検索しても出てきません。

なんでかって私が勝手に考えた言葉です。その理論っていうのを、私は研修をやる時に必ず喋っています。

それは何かって言うと、『ヘリコプター理論』と言います。

これ、ヘリコプター理論ってGoogleとかで検索しても、ヘリコプターの難しい説明しか出てこないんですけど、これを私は中小企業経営っていうか、ビジネスマンが自分の発想をちょっと転換したい時に、「ヘリコプター理論でやってください」と喋るんですね。

ヘリコプターって天井にプロペラがついていて、プロペラの浮力を使ってずっと上に上がったまんまの状態を維持できますよね。

操縦士は周囲を上からグルグルと360度見渡すことができるわけです。

ヘリコプターって、ジェット機のように滑走路をガーッと走って離陸するのではなくて、基本的にはプロペラの浮力を使ってふわっと真上に飛びますよね。

その違いと同じで、自分が今、現場で悩んでる仕事があるんだったら、そのまんま頑張ってスピードをあげて離陸するのはやめて頂いて、上ふわっと飛び上がってみませんか?とおすすめしてます。

これ、何をして欲しいかというと「全体視点で物事を見てみませんか?」という提案です。

しかも、ヘリコプターみたいにグルッと旋回すると「多面視点」という、色んな切り口・色んな角度から見ることができますよね。

ドローンから見る映像を思い出してください。

ドローンでも一緒なんですけど、ドローンを屋根の上に飛ばすと、「あ、屋根ってこんな形してたんだ」とか、ちょっと斜めに行くと「あ、こっちの壁にひび割れがあるぜ」とか、そういうのわかる。

とにかく、1回上に上がって全体的に物事を自分が知るようにすると、この仕事の最終目的は何なのかと、もう一度考えることができるようになるんですよね。

「このプロジェクトはどこまで達成すればゴールなのか」「どこまでやればお客様が喜ぶ品質に出来るのか」とか冷静に全体視点で考えられるんですね。

全体視点で。

そうすると、陸地から離陸しようと踏ん張っていた時は、「最高品質でないと駄目だ!」と思ったんだけど、上から見ると、「ちょっと品質を緩めてもこの価格で出したほうがお客さんが満足するんじゃね?」とか見えてくるわけですよ。

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全体視点で物事を見る時は必ず『一旦作業を中断する』

それで、このヘリコプター理論で全体視点を見る時は、必ず『一旦作業を中断』してほしいんです。

人間って現場に集中して作業をやり始めると、私も同じなんですけど、冷静さを失ってその作業を終わらせる事に必死になっちゃうんです。

とにかくこの作業を終わらせなきゃいけないんだ。って考えてしまうんですね。

ところが、ちゃんとした目的意識を持って、最善の形で作業が終わってればいいけど、勘違いした目標のもとで、とんちんかんな作業の終わらせ方をしているケースが人間にはよくあるんですよ。

だから、『冷却効果』といって、頭を冷やす為に一旦その作業を「だめだ、このままいくとちょっと無尽蔵に時間使いそうなんで一旦止めよう」と止めて、ほんで上に上がるんですよね、ヘリコプターみたいにバーッと。

今、自分がやってる作業は会社の将来にとってどんな位置づけなのか?

事業を効率的に回すうえで、今この作業を自分が延々とやるのは本当に正しいことなのか?利益を生み出すことに貢献しているだろうか?と、もう1回見つめ直すんです。

そうすると「あ、その作業ちょっといらなくね?」とか、「その前にこの作業をやっとけば、この今やってる作業が半分に短縮するんじゃね?」とか、そういった事が見えてくるんですよね。

だから作業を止めて、上から覗いて、正しい方向性とか、今最優先で片付けることの優先順位について全体を見渡したら、最後は一気に『もう一度降下』するんですね、バーッと。

山岳レスキューのヘリコプターを思い出してほしいんですけれど、一旦、バーっと上からくまなく見渡して、遭難してる人を見つけたら、一気に近くまで降りてくるんです。

上から見て「あー、あそこに人がいるぞ」っていうのがわかったら、そこからすぐに、どういう態勢に持っていって助ければよいか作戦立てて、ビャーっと近くまで降りて、一気に救難活動を実行すると。

これを仕事でやろうと思ったら、やっぱり一旦作業を止める必要があります。上から色んな角度で物事を見て、問題点を的確に洗い出して、解決策を見出していくと。

そういう感じで、どんな人でも、やっぱり週1回か週2回ぐらい、現場で集中してる人は特に、息を抜いてフッと冷静になる、頭を冷やして冷却期間を作って、全体的に仕事を見渡す時間が必要なんですね。

「この仕事何の為にやってんだろうな?」「私何の為にこの作業をやってんだろうな?」みたいなことをわかって仕事してないと、本当に働かされているだけの無能な人間に成り下がってしまいます。

あなたがサラリーマンだったとして、上長が「そんな事考えなくてもいい」と言われても考えてください。経営者ならもちろん、自分一人の時間を作ってやってみてください。

こういうことを考えない結果、無駄な時間・無駄な作業を延々とやっている会社さん、もしくはスタッフの人・ビジネスマンがあまりにも多い。

そういう人の労働の特徴は、長時間労働・低賃金です。勉強しようたってそんな暇もありゃしないから、ますます「頑張る」以外に作戦が無くなると。

そんなの嫌ですよね。

皆さんもぜひ、ヘリコプター理論というのを頭にちょっと叩き込んで、「南本そういう事言ってたな」って、週に1〜2時間くらい作って、思考を上に浮上させてみてください。

「ちょっと作業を止めて、ヘリコプターのように全体視点で、客観的に物事を見直して、もう一度仕事にあたってみよう」と意識して、紙に簡単にプロットしてみるだけで、仕事が大きく良い方向に向かっていきますよ。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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