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8時間拘束で社員を監視するのはコストの無駄〜早く帰ってもらった方が知恵が出る

8時間拘束で社員を監視するのはコストの無駄〜早く帰ってもらった方が知恵が出る
 9時〜18時労働、8時間拘束。お上にバレなきゃサビ残上等。社内には何個かのシマがあって、それぞれのシマのお誕生日席には課長が座り、周りには4人の監視された社員の机がある。近代日本のサラリーマン社会でよく見かける風景です。実際、これってどうよ?と思いませんか?人を監視するより、思いっきり業績を上げる方法があるんじゃないでしょうか?キミアキ先生の解説です。

監視されてるからって従業員の能力が上がるわけじゃない

 今日は従業員さんがサボるから監視をするという、社長さんにとっては正当な理由というかね…そういう状態について「どうよ?」という話をしたいと思います。

 会社さんによっては、管理職の席がいかにも見張り台の様に一般の従業員さんを見張る位置にあったりしますよね。

 お誕生日席みたいな感じでね(笑)。

 それから、カメラを付けて監視をしているっていう会社さんもありますよね。私の顧問先の会社さんでも、昔そうやっている会社さんがありました。

 でも、なんでかわからないんですけれど、監視すればするほど業績って悪くなるんですよ!

 やはり、人間って監視をされたら働くのかっていうと、それって全く別問題だと。

 監視なんかやめちまって、もっと違うやり方で業績伸ばしましょうよ〜、と考えているわけでございます。

中小企業にこびりついた皆8時間労働の平等主義

 仕事が早い連中っていうのは、こちらが監視しなくたって、やっぱり早く正確にきちんと終わらせます。

 そうすると、ひとりで早く終わってしまうので、あとはもうサボっていても良いんじゃない?ってこういう理屈で動いているわけですよ。

 この理屈っていうのは、黒字企業の社長さん達はみんな、こっちのほうが良いよな〜、って言ってます。

 だって、同じように夏休みの宿題をもらったら、ババっと早く集中して終わらせて、早く遊びに行く子供のことなんか誰も咎めないじゃないですか。

 同じですよ。基本的には。

 ところが、いくら中小企業で「給料は成果に対して払っているんだ」と従業員に告知したところで、やっぱり従業員さん側のほとんどは、「給料は拘束時間でもうらう」ものと認識しているんですよね。

 だから、拘束時間内に仕事パパーッと終わらせてサボっている人に、「あの人が同じ給料なのはオカシイでしょ!」ってやっかみが入るわけです。

 経営者側としては、成果に対して払うんだから、早く終わった連中はサボってても良いじゃない、むしろ帰っちゃっても良いじゃないって思ってても、周りの従業員が許さないわけです。

 おのれ〜っ!!俺はお前を絶対に許さない!と。

 これが会社の中における変な平等主義なんですよ。

 勤務時間内はとにかくしっかりと何か作業をしていないといけない…とかね。

 いや、それおかしくね?ここは資本主義社会のニッポンでござるが、その考え方って共産主義丸出しだよね〜っ!という矛盾を多くの会社が抱えているわけでございます。

基本給の低設定は使えぬボンクラのためにある

 ですから、私なんかもそうですし、まぁ他の黒字会社の社長さん方もそういう方が多いんですけれど、結局はそういう会社に馴染めなくて飛び出した人達がほとんどなんですよ(笑)。

 そういう平等主義に馴染めなかった人たちが会社を飛び出して、自分たちで起業開業をしたという部分があるわけですね。

 だいたい9時間会社にいて、1時間休憩で8時間拘束っていう流れ、これって元々は100年位前につくられたんですよ。

 特に、戦後70年のサラリーマン社会で、我々日本人には8時間労働が身に沁みついちゃっているんですね。

 ちなみに、うちの会計事務所は9時ー17時拘束で1時間休憩だから…7時間拘束にしてます。まだまだ甘い。

 普段は17時になったら帰れってことにして、あとはプレミアムフライデーは去年から導入しました。ここからは15時あがり目指していますけれど、システムとか含めてもうちょい環境整えたらGOですね。

 ところが、普通の会社さんは、9時ー18時拘束で1時間休憩だったら8時間労働、8時間拘束ですよね?おまけにお上にバレなきゃサビ残上等っていうね。

 私、思うんですけど、なぜみんんあ拘束時間にこんなにもこだわるかと言ったら、結局、給料を払う側ともらう側で考え方が違うわけなんですよ。

 給料を払う側も、早く帰れとかサボってても良いよ〜とかは、本当は言いたいんだけれど、古株のできないボンクラが反抗勢力になってしまって、なかなか言えない。仕組みを変えたいんだけれど、変えようにも変えられない。

 だから、どこで調整するのかと言うと、まず基本給を低くしているんですね。基本給を上げすぎない。

 というのも、これ言ってしまうと凄く反感を買うところもあるんですが…誰のために基本給を低くしておくかというと、仕事ができない・仕事が遅い人のために皆の基本給を予め低くしておくんです。

 そして、仕事が早くて正確な成果をあげる人に対しては、ボーナスでボンっと加算していくっていうやり方が主流になってしまっています。

 基本給を低くしておかないきゃいけないのは、もうね〜…言ってしまうとボンクラ共のためなんですよ(笑)!

 自分が仕事ができないくせに、ヤキモチばっかりやいて「あの人サボってる!」とか、「社長の方が拘束時間短いのに、なんで社長の方が私より給料が高いのよ!許せない〜っ!キーッ!」とか(笑)。

 そういう感じで、平等主義的な形で拘束時間で考えないと人件費やりくりできないし、今の労働基準法も守らないと行けないので、基本給がかなり低めに抑えられているという、これが日本企業の労働コスト、パフォーマンスに対する評価の実態でございます。

見張り台は使えない人間の文句を吸収する無駄なコスト

 あとは、どうして見張り台があるかというと、結局は見張り台を置いておかないと文句が出るからです。

 文句がどこから出るのかというと、「仕事ができない人」たちから出るんです。

 仕事ができる奴は別に文句なんて言わないわけです。

 ですから、仕事ができない人のためのコストっていうのが実は見張り台としてかかっているんですね〜。

 みんなで信頼し合って仕事をすれば良いんですけれど、サボってる人がいてはいけないとか、ぺちゃくちゃ喋っている人がいてはいけないとか。

 拘束時間でしか物事を考えられないような人がいると、それをサボらないように見張るコストがかかるわけです。

 そういう信頼関係に基づかない、時間で働くっていうふうになると、信頼で成り立たない会社は、どうしてもコスト増となります。だから儲かりゃしないんです。

 もっと言えば、儲かってない会社っていうのは凄く長時間労働です。長時間労働で、そしてみんなが一生懸命、一生懸命働いているような気分になっています。

 それ、なんでよ?って話だと思いませんか?

 だっておかしいと思いませんか?

 昔から比べたら機械もコンピューターもむちゃくちゃ良いのが出て来ている。それなのに儲かってない会社というのは、みんな働く時間が長くなっているんですよ。

 8時間労働っていうのは、100年前にできた仕組みですよ??

 これっておかしいと思いませんか?

 つまりですね、世の中どんどん変わってきているのに、前から脈々と続いてきた働き方を「変えない」から儲からないんですよ。

 従業員達の働き方を変えないから、従業員達もその価値観の中でずっと残業せざるを得ないんです。

残業代払って思い切った時短ルールを作れば業績は絶対に良くなる

 だから、やり方を変えりゃ良いんですよ。

 会社から残業代を含めた給料を出すから、もうとにかく早く終わらせて、早く家でもどこでも良いから帰ってくれって感じで、時短しちゃえば良いだけなんです。

 そしたら、人間っていうのは不思議なもので、早く帰れるってなったら、ちゃ〜んと工夫して動くんですよ。

 コミュニケーションツールやデータ整理ツール変えてみたり、外部交渉のやり方も変えてみたり、「これ無駄だからサッサとやめて、こっちに集中しない?」みたいに、従業員が勝手に工夫し始めます。

 これまではサボっていたデキる奴も早く帰れるわけですから、下手にサボらなくてよくなるので、社内のボンクラからデキる奴がブーブー言われることも少なくなります。

 そして、デキる奴は早く帰ったら時間あるし、自分で副業なんかやろうかな〜、なんて勉強し始めて、勝手にビジネスを始めるなんてこともあります。

 そうすると、会社の人材が「作業員」からどんどん「戦力」になっていくんですよ!

 社長はめったに会社行くだけ。自ら考え動く人材に社長があーだこーだ言っても邪魔になるだけですからね。

 たまに行ったら、「おっ、また新しいの始めたの?イイじゃん。」って褒めるだけ。それが社内における社長の役割で、自分は外に出て新しいお客さんとどんどん付き合ってみたり、次のビジネス考えたりしてりゃ良いんです。

 新しい時代の働き方が浸透すると、会社の中で社長の立ち位置なんて、所詮ヒモみたいなものですから(笑)。

 ちなみに、この流れは、知的労働をやっている会社なんかには、既にかなり浸透してます。 

 時短、時短、とにかく時短です。頭使って仕事する、機械使って仕事する、そういう人たちはみんな時短に向かっています。

 そういう風潮にウェルカムじゃないと、頭のいい人達、優秀な奴らって、うちら中小じゃ今はもう働いてくれないんですよ。

 だって、昔のやり方でね、先輩たち…オッサンたちがやってきたやり方を、ず〜っとこの通りやってくださいってなったら、必ず残業が必要になってしまうじゃないですか。

 もう見ていて、本当にムダなことばっかりしているわけですよ。

 そんな変わらないオッサンだらけの会社、時代についていけない会社に、これから人生何十年もある若者達が入りたがるわけがない。

 第二次世界大戦とかで、圧倒的な砲火兵力もってる米軍に向かって、「武士なら刀で戦え!特攻じゃ!」と言ってるような無能な士官の下で、今の若者達が一緒に働いてくれるわけがない!

 ところが、会社の未来を作っていくのは結局のところ若者達なんですよ。だから、若者達が「ここなら楽しそうだし、勝てそうだな。働いてみよっか」と思う形に会社を変えないと、会社をやること自体が無理ゲーになってくると。

 先細って行っちゃうんですね。それに対抗する策は「頑張る」「気合」とか、そんなん誰もついていかなくなりますよ。

 ですから、本当にこれからも生き残っていきたいなら「これまでのやり方、会社の労働形態とか仕組みを思い切ってバッサリ変える」ことにチャレンジしたほうが良いと思うんですね。

 シンプルな作戦の元に、会社の情報を透明に開示して、各々のやるべきことを明確にお願いしたら、裁量与えて時間内に実行してもらう。

 その時に見張り役がいなくて、サッサと帰るのが当たり前の環境が会社にあれば、コストもかからないですし、従業員さんの給料も増やしてあげられます。

 結果的に、ますます良い人材が集まって、どんどん儲かる会社ができあがるっていう…当たり前の話なんですけれどね。

 ちなみにね、先進的な中小企業は既にこれをやっていますし、うちの顧問先さんでも、この形態を取り入れてガンガン会社を伸ばしているところが沢山ありますよ。皆さんの会社はどうですか?


 

2018年9月27日

業績 時短 知的労働 中小企業 情報共有 コミュニケーション コンピューター 長時間労働 平等主義 監視 使えない人間 出来ない社員

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