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「負の感情を表に出すな」と言われて育った部下や子供はチャレンジしなくなる

「負の感情を表に出すな」と言われて育った部下や子供はチャレンジしなくなる
 「ビビってはいけない」「怒ることはよくない」「イライラした表情を見せてはいけない」親であれ、上司であれ、このようなことを子供や部下に言い続けると、彼らはやがてチャレンジすることを恐れるビビリな人間となってしまいます。そうならぬために、上司や親はどのように彼らを育てればよいのでしょうか?

感情を出すなと言われて育つと人はビビりになる

今回は、親や上司から、もし「不安な態度を見せるのは良くないよ」とか「怒る事はよくないよ」とか、もしくは「イライラする事は良くないんだから抑えなさい」と教えられて育った場合、どうなるのかについてお話します。

 結論から言うと、もし「ビビる事は良くない」「何をそんな不安がってるんや」「緊張するな、そんな事で!」と言われ続けていると、最終的にその人はビビリな人間に育ちます。

 そういうことを言われた人は、ちっともチャレンジしない、何もしない人間になります。

 じゃあ、どうすれば良いかと言うと、例えばイライラすることと、イライラして人を叩くことは、全く別物ですよね。

 『感情』と『行動』は別なんですよ。

 感情の「イライラ」を受け入れる事はよろしいけど、その結果として「叩く」という行動は受け入れられにくいと。

 なので、例えば「イライラするのは別にいいよ。ただ人を叩くのは良くないよ」と、感情と行動について別々に伝えてあげれば良いんですね。

 あるいは、「羨ましがるのは仕方がないよね。でも、上手く言ってる人の悪口を言うより、凄いなって認めたほうが自分もその人のようになれるかもよ。」とかですよね。

 つまり、相手の感情は肯定しているけど、行動は「良くない」というふうにちゃんと分けて言ってあげるのが正解です。

 他には、「不安なのはいいよ。でもそれを理由に逃げるっていうのはそれはまた違うよ」って言ってあげればOKなんです。

 感情は受け入れているけれど、行動はしっかりと「それはまた別問題やで」と伝えてあげましょう。

 感情と向き合うのはよろしいけど、行動はまた別の方法で出さなきゃいけないよねっていう事ですよね。

 ところが多くの親子関係、職場内で問題となるのが、行動と感情の両方を一緒くたに否定してしまう行為です。

 「営業する時に不安になるのはよくない事だ」とか「ムカついたからって怒るのは良い事ではない」とか、「上手くいかないときにイライラするのはいい事じゃない」と、行動と感情を一緒くたに否定された子供や部下は、「あ、イライラしてはいけないんだな」と「不安になっちゃいけないんだな」と「緊張しちゃいけないんだな」ということを学びます。

 「じゃあ、不安になったり緊張したりするような場面には出くわさないようにしよう」

 「そういうことには首を突っ込まないでおこう」

 「これから自分の身を守るためにも安全な場所で常に居続けよう」

 こんなふうに考えるようになるんです。

 最終形態としては、ちょっとでもミスるぐらいの状況、ちょっとでも間違えそうな状況であっても、緊張してパニックを起こしそうになったり、リスクが1%でもある状態なら、そもそも「挑戦しない」っていう発想と選択に至るんですよ。

 「私はやらないぞ」と。

負の感情を否定された人間はチャレンジしなくなる

 となると、出来上がるのは、プライドが高い割には何か他罰的になったり、あるいは挑戦をしたがらない子供や部下なんですよね。

 もし親や上司から感情の抑圧みたいなのが割と多かった人達というのは、もしかしたらチャレンジ精神が乏しかったり、何か新しい事にチャレンジする事に対して、凄く大きな不安を持っているはずです。

 実際、コーチングの現場に出ると、学校でも企業でもやっぱりそういう人が沢山いるんですよ。

 勉強は出来るけれど、不安が強すぎて、少しミスりそうなぐらいだったら、完璧主義みたいな事になっちゃってるんで、最初から「わかりません」「どうしたら良いかわからないんです」と言う癖がついてしまってます。

 なぜかというと、ミスると怒られるし、イライラするとそのことすら怒られると考えてしまっているからです。

 「なんでそんな事でいちいち怒って仕事やってんねん。大人なんだから冷静に感情抑えて対応しないと駄目でしょう!」とか、「痛いよー」って子供が言ってるのに対して親が「痛いからってそんな大げさに泣くな!」と言われるのを子供がわかっているからです。

 例えば、子供の行事でピアノの発表会があるとします。子供ははじめて多くの人の前で発表するから不安であると。

 「ちゃんと弾けるかな?どうかな?大丈夫かな?」と不安に感じてるんですよね。

 ここで、普段から「不安を感じる事は良い事ではないんだ」とか「いちいちそんな事でびびってんな」と言われ続けてきた子だったら、ピアノの発表会に出るのが嫌で嫌で仕方がないんですよ。

 「もう出たくない、みんなの前で演奏するのが凄く嫌だ」と。

 でも、逆にもし子供の頃から「不安なんだな。でも、お前は練習してきたから全然イケてるよ。」と「そっかそっか、緊張してちょっとできるかどうか自信がないんだね。あんまり結果を気にせず、初めてのチャレンジ楽しんできなよ。」と負の感情を常に認め続けられてきた子、行動ではなく感情は少なくとも認められてきた子っていうのは、不安は感じるもののチャレンジ精神までは失われてないんですよね。

 そういう子っていうのは、大人になっても精神的な回復力、レジリエンスが高いわけですよ。

最悪のケースでは「認知の歪み」が当人を襲う

 レジリエンスとは精神的な回復力という意味があって、これが高ければ高いほど人生の質が高いこともわかってます。

 逆にレジリエンスが低いと自己評価も低いですし、チャレンジ精神も低いですし、注意の切り替えとか感情や価値観の切り替えも上手くいかないんです。

 完璧主義な割には他罰的だったり、理想の世界に生きていると。

 「もし周りがもっとよかったら」「もっと条件がよかったら」「もっと周りの人のミスがなかったら私は完璧にパフォーマンス発揮できていたのに」というふうに言うんですが、常に周りのせいなんですよね。

 自分の責任はほとんどないと、先生のせいにする、兄弟のせいにする、家族のせいにする、上司のせいにする、会社のせいにする。

 自分の作り上げた負の感情のない理想世界に閉じこもって、その理想世界から外れた状態は全て周りが悪いという価値観までできてしまうという事ですね。

 これが実は「認知の歪み」という最悪の事態につながっていきます。

 何もしていないのに、誰も本人のことを悪く言ってないのに、「みんなに責められてる」「裏でどうせ失敗すると噂されている」という具合に言われていると妄想してしまいます。

 他罰的だったりネガティブ思考だったりっていうふうに、自分を責めるっていう「認知の歪み」がどんどん激しくなってしまうんですよ。

 とにかく、もし親であれば自分の子供の感情だけは少なくとも否定しない、「イライラしていいんだよ(いるんだね)」「悲しんでいいんだよ(いるんだね)」というふうに少なくとも認めてあげましょう。

 上司であれば、部下がイライラしている、緊張しているなら、それを認めてあげて、ただ、その感情から派生する行動がもし他人に迷惑かけるようなことであれば、「気持ちは俺も凄くわかるんだけれど、今の場合だとこうやって行動したほうが、君にとって将来必ずプラスになると思うぜ。」と伝えてあげればOKです。

 ということで、感情を出すなと言われて育てると人がビビりになる理由、そうならぬためには負の感情を認めてあげて、そのかわり、負の感情に沿った行動に引きづられぬようサポートしてあげること、この2点を覚えておいてもらえたらと思います。


 


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2018年9月21日

行動 感情 コーチング レジリエンス 認知の歪み 脳科学

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