嫌なことをすぐ忘れ、くよくよしない「トリ頭」を持った人間になる2つの方法

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嫌なことをすぐ忘れる『トリ頭』は天才脳の持ち主か?!

はい、どうも皆さん、こんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回のテーマは、『トリ頭』です。

実はFacebookであるやり取りをしていたんですね、ピアノの先生と。

そのピアノの先生っていうのは、初見演奏、つまり初めて楽譜を見たら、すぐにサラサラサラっと弾けるような方なんです。

実は私も脳科学の観点から、初見演奏の訓練をおすすめしているんですよ。

初見演奏が出来る人の脳の機能が如何に高いかっていうことを伝えてたんですが、その方が謙遜してこんなことを言ったんですね。

「私はトリ頭だから嫌なことをすぐ忘れるのよねー」

実はこれ、非常に高度な脳機能であるからこそ出来る・成せる技であって、『トリ頭だから嫌なことをすぐ忘れる』わけではありません。

トリ頭はむしろ、学習能力が非常に高い人の特徴です。記憶力も恐らく高いであろうと考えられます。

なんでなの?ということで解説していきますね。

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くよくよする人と自閉傾向にある人に共通すること

まず、『嫌なことをすぐ忘れられる』のは、非常に高い脳機能がなければ出来ないことです。

「ずーっと根に持っている」「くよくよする」「恨んでいる」「昔の事をずっと根に持っている」そういったことが続いたり、長い間ずっと残っている場合、それは感情や行動の切り替えが上手くいっていない可能性があるんです。

たとえば、自閉傾向にある人であったり、あるいは自閉症の子だったら「こだわり行動」が強いわけですよね。

自閉傾向のある人は、ひとつのものにずっとこだわり続ける、限定した物事に集中して興味を持ち続ける特徴があります。

「こういう手順で、こうじゃないとヤダ」というふうに考えてしまって、柔軟性のある行動が取れなかったり、臨機応変な行動が取れません。

周りの環境に合わせて、自分の行動を適宜変えていくのが苦手です。臨機応変な行動をしなければならない場合、パニックを起こしてしまうこともあります。

こういう方が「くよくよしやすい」傾向にあります。何かの行動にこだわるのと、嫌なことを忘れられないのは、脳機能的に一緒の作用が働いているわけです。

ずっとイライラしてることがあれば、もうずっと処理できないので、大きなストレスとして残ります。

なので、パニックゾーンに入ってしまうと、慌ててしまって普段なら出来るようなことが出来なくなったり、あるいは思い付いて出来るようなことが出来なくなったりします。

これもやっぱり、注意の切り替えや、行動の切り替えなんかが上手くいってないのが原因なんですね。

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トリ頭になる方法1:セロトニンとオキシトシンを分泌させる

この注意の切り替えに関係のある脳の部位は、実は特定されています。そして、どうすれば改善出来るかということもわかっています。

たとえば、行動の切り替えが難しい人には、セロトニンやオキシトシンが足りていないことがわかっています。

セロトニンというのは簡単に言うと脳内のホルモンの一種で「ほっこりとした多幸感」「幸せな感じ」「落ち着き」を喚起したり、「 静まる」「興奮を鎮める」作用があります。

要は心をリラックスさせるホルモンです。

オキシトシンもまたこれ、愛情ホルモンで信頼関係を高めるのに必要不可欠なホルモンです。

このオキシトシンが足りていないと、ドロ沼離婚劇になったりするんですよね。

逆にオキシトシンが十分に出ていると、「夫婦仲は非常にいい」「浮気性だった旦那はその妻と子供だけちゃんと面倒見るようになる」っていうこともわかっています。

オキシトシンもめちゃくちゃ重要です。

そして、オキシトシンとセロトニンは、お互いに相互作用を起こして分泌されやすいので、どっちか一方だけよく出てるということはありません。

セロトニンが出ていればオキシトシンも出やすいはずで、オキシトシンが出やすいようであればセロトニンも出やすい。そういう関係にこの2つはあります。

そして、自閉症の子は、オキシトシンもセロトニンも出にくい状態にあるので、こだわり行動が目立つわけです。

普通の人でもこれは十分に起こり得ます。その場合、人格障害となってしまいます。

発達障害ではなく、人格障害となってしまいますね。

なので、まずはこれらのホルモンが出やすい環境を作ることが、くよくよしないためにとても重要です。

具体的にはプロテインとか、GABAを定期的に摂取しながら、定期的に運動したり、マッサージしてもらったり…という感じなのですが、ここらへんはまた違う記事で詳しくお話しましょう。

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トリ頭になる方法2:ピアノを弾く(大真面目です)

あと、もう一つ効果的なのが、冒頭でお伝えした「ピアノを弾くこと」なんです!

ピアノを弾く事によって、どんな機能が鍛えられるのかというと、実は行動の切り替えや柔軟性を切り替える能力を高めることが出来ます。

つまり、注意の柔軟性・認知の柔軟性というものが鍛えられるわけですね。

あと他には、バイリンガルの方も切り替えが上手いんですね。

何故なら、日本語と英語上手い事切り替えて日々生活してるので、嫌でもモノリンガルの一言語しか話さない方と比べて、注意の切り替えの能力が非常に高いことがわかっています。

なのでバイリンガルであったり、あるいはピアノの技術の高い人は、「行動の切り替えが割りと上手い」「くよくよしない」「ずっと根に持つことがない」「パニックに陥っても慌てて何とかしちゃう」「頭が真っ白になりにくい」傾向にあります。

くよくよしやすかったら、ピアノは絶対に弾いてみたほうが良いですよ。

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切り替えが得意な人はレジリエンスも高い

ちなみに、皆さん、レジリエンスってご存知でしょうか?

レジリエンスが高いっていうのは、精神的な復元力、回復力が高いことを指します。

例えば、大きなショッキングな出来事に見舞われたとしますね。

そうすると、普段はくよくよしないタイプの人であったとしても、鬱っぽくなっちゃったりする場合があります。

ただ、鬱のなりやすさやなりにくさ、深刻さの度合いは、レジリエンスの高さにある程度関係してきます。

他には親子関係が良好であったり、家庭がユーモアに包まれているような環境であれば、レジリエンスが高いこともわかっています。

あと他には、困難を乗り越えるという経験が多ければ多いほど、レジリエンスが高いこともわかっています。

逆に、レジリエンスが低いと鬱病であったり、学習性無気力になりやすくなります。

ピアノをやっている人、特に初見演奏の能力を鍛えている人は、このレジリエンスが高いです。

脳の機能的に言うと、レジリエンスを発揮する際、初見演奏をする際では、使う箇所が共通しているからです。具体的に言うと、前頭前野が上手いことストレスを処理してくれるんです。

何かあったとしても、物の見方を変えるであったり、もしくは行動の切り替えが割とスムーズにいきます。

学習機能・学習能力も高いですし、将来性も高いので、嫌な事があってもすぐに忘れる、くよくよせずにサッサと忘れることができます。

こんな感じで、くよくよするのが嫌だったら、自発的な訓練や栄養摂取などである程度は状態改善できますから、今日紹介したことにぜひチャレンジしてもらえたらと思ってます。

 

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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
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