はれのひが粉飾決算で融資受ける〜皆やってるからOKは通じるか?

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はれのひが粉飾決算で融資受けてた?!どこにでもある話じゃないか。

はれのひの元社長が、粉飾決算後に6億円の融資を受け、それを返済に回したと報道されています。

結果破産したわけで、「とんでもないこと」という評価を受けています。

参考リンク:粉飾決算後に6億円の融資 はれのひ元社長、返済に回す:朝日新聞

しかし、どうでしょう?こんな話はどこにでもある話ではないでしょうか。

嘘で塗り固めた粉飾決算書類を使って、金融機関から融資を受けている企業は掃いて捨てるほどあります。

例えば以下の4つを私は、粉飾決算頻出事項と呼んでいますが、心当たりのある経営者、税理士の先生も多いはずです。

  • 1)売上架空計上
  • 2)在庫架空計上
  • 3)減価償却費未計上
  • 4)引当金を含む、負債未計上
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マイナス金利政策の下、金融機関も黙ってはいられなくなっている

そう、粉飾決算は誰もがやっていることなのです。だからと言って粉飾決算をやっても大丈夫、という話ではありません。

金融機関もマイナス金利政策の下で少ない金利を強いられており、融資では稼げなくなってきています。

そんな中、目をつぶって融資をすることは難しくなっています。

たしかに、既に貸してしまっている融資先に対しては、担当者が責任回避のために懸命な延命措置を取る可能性がありますが、これも例外と考えるべきです。

簡単にいえば、嘘をついてお金を借り、それを返済できないのであれば、これは詐欺です。

その片棒を担いだとすれば、税理士、会計事務所の責任も完全に免れることは難しいかもしれません。

背に腹は代えられないかもしれません。

でも、自分が苦しければ銀行強盗をしてよいのでしょうか。

当たり前のことを当たり前にやる。これがいかに難しいことか、私も業務を通じて実感をしています。

M&Aの局面でも、粉飾決算をしている企業を売却することは相当難しいものです。

今の時代、基本にかえることが大切だとあらためて感じます。結果を出している企業やビジネスは基本に忠実です。

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大原達朗

一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会代表理事・アルテパートナーズ株式会社代表取締役として、M&Aを手掛ける公認会計士です。

BBT大学、法政大学院イノベーションマネジメント科の教員も兼任しております。

大企業だけではなく中小企業にとっても、ユーザーフレンドリーな会計業界を、世界中に広めることが目標です。

M&Aの悩み(会社や事業を売りたい/会社や事業を買いたい/小規模M&A投資を検討している)があれば、お気軽にお問い合わせください。

運営サイト:
経営者のための実践ファイナンス

【現職】
一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会代表理事
アルテ監査法人代表社員
アルテパートナーズ株式会社代表取締役
日本マニュファクチャリングサービス株式会社監査役
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師
ビジネス・ブレークスルー大学大学院准教授
ビジネス・ブレークスルー大学准教授
PT. SAKURA MITRA PERDANA Director

【職歴】
1998年10月 青山監査法人プライスウオーターハウス入所
2004年1月 大原公認会計士事務所開設
2004年6月 株式会社さくらや 監査役
2006年1月 株式会社ライトワークス リスクコンサルティング部ディレクター
2007年4月 ビジネス・ブレークスルー大学大学院講師
2008年4月 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師(現任)
2008年4月 アルテ公認会計士共同事務所開設 代表パートナー
2008年6月 日本マニュファクチャリングサービス株式会社 監査役(現任)
2009年4月 アルテパートナーズ株式会社設立 代表取締役(現任)
2010年7月 アルテ監査法人設立代表社員(現任)
2010年8月 日本M&Aアドバイザー協会 理事
2014年10月 日本M&Aアドバイザー協会 代表理事(現任)
2016年4月 ビジネス・ブレークスルー大学准教授(現任)

【所属団体】
日本公認会計士協会、一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会(JMAA)、日本税理士会、日本CFO協会

【資格】
公認会計士、税理士、 JMAA認定M&Aアドバイザー (CMA)

【その他】
ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA/経営管理修士(専門職) 日本CFO協会主任研究員(2006年)

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