統制型?委譲型?あなたはどちらのタイプで経営をしていますか?

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あなたの経営は統制型経営?それとも委譲型経営?

今日のテーマは、「統制型経営と委譲型経営あなたはどっちですか?」という問いかけです。

私も独立開業して15年くらい経ちました。その間にいろんな経営者さんとお付き合いさせていただく機会があって、もう何百社という経営者さんとお会いしていると思います。

そこで感じているのが、経営というのは2つのパターンに分かれてくるな、ということです。

今日は、それをどっちがいいのか、どちらもメリット・デメリットがあるんですけど、どっちがいいのかっていうのを私なりに感じたことをお伝えしたいと思います。

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統制型経営の良いところ・悪いところ

統制型経営がどういうものかというと、指示命令がトップダウンですよね。

上が決めたことは絶対!っていう感じで、会社が報酬決めて、さあやりなさいみたいな。これは統制型です。

統制型には必ずマニュアルみたいなものがあります。

マニュアルとかチェックリストとか行動予定とか、そういういろんな細かいチェックリストみたいなものが出てきます。

マニュアル人間というものを育てていくので、社員は考えずに行動できて、人によっては楽ちん楽ちんみたいな、そんな社員がどんどん増えてきます。

統制型経営はビジネスモデルが優れていれば、そこそこの成果も出せます。優れた作戦のもとに、経営陣が社員を思ったとおりに行動させるからです。

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移譲型経営の良いところ・悪いところ

一方で委譲型経営はどうでしょうか?

方向性とビジョンだけがあって、会社はどういう方向に行くんだと経営者が社員に語るんですね。

方向性とビジョンが理解できたら、あとは任せるから各自でやってくれよと。

目標設定とか、そういった数値のビジョン方向性だけ決めてあげるから、後は自分で考えて能動的に動いてもらうのが委譲型ですね。

このパターンの経営は責任も重いけど、やりがいがあるっていう、そういった仕事の与え方です。

良い点としては、社員が考えて行動できるようになります。まぁ、最初は考えられないので色々失敗します。

あちこち手を出して、失敗失敗失敗・・・

ですけれど、だんだん考えて試行錯誤して、能力がついてくるので、かなりの成果が出せるようになってきます。

最初は赤字かもしれないけど、かなり成果が出せるようになるということですね。

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中小企業が権限委譲型を取ったほうが良い4つの理由

それで今日のテーマは、あなたはどっち派、ということでしたね。

ちなみに、私の考え方は、中小企業なら断然、委譲型経営のほうが良いと思っています。

統制型でやっている会社というのは、本当に社員の方が考えてないことが多いですからね。

考えられないとどうなるかというと、何かあった時、大抵はピンチに慌てたりするのですよね。

なぜかって、自分で考えてないですから、すぐに上長に報告もしくは相談をするという。それはそれで会社の統制としてはいいのですけども、あまり強い組織にはなりません。

なぜ私が権限委譲型かというと、小さくても組織が強くなるからです。

なぜかというとまあ4つぐらい理由があります。

1)マネジメント側の判断が高度になる

まず、社員が自分で考えて自分で決めて行動してくれるのは、マネジメント側として本当に助かります。

たとえば、大きな問題が起きた時に、

  • ①〜という問題があるが
  • ②〜という現状と〜という要素を踏まえると
  • ③〜したほうが良いと思う

って社員が言ってくれるんです。統制型だと①しか社員は言ってくれないんですね。

統制型の会社だと、①のあと、②③は経営陣が判断するか、怒られるのが嫌な社員が①を捻じ曲げて報告するんです。

でも、権限委譲型の「失敗なんて当たり前」の文化で育った社員というのは、①〜③まで必死に考えて動いてから持ってきてくれると。

これは大きいですよ。②③の思考と実践が行われた上でデータが沢山集まれば、経営陣の判断は高度なレベルで行えますから。

2)俯瞰的に全体を見渡せるので前向きに失敗できる

人間は不安な時、ピンチな時ほど俯瞰的っていうか全体的に物事を見れるほうが勝ちやすいです。

俯瞰的に見ようとすれば、全体の方向性が分かるし、細かいことをやる時に実行レベルになると、予想通りに上手くいかなくても、臨機応変な対応ができるようになります。

俯瞰的に見るということは、この仕事の目的はこうだから、自分がやっていることがこういう風に失敗しても次の策が打てるっていう、そういう前向きな対応ができるわけです。

3)沢山の企画が生まれ改善も早い

3番目。経験値が高くなるので、企画が沢山できるし、改善が進みます。

経験値が高くなるということは、自分で考えてやっている、放任されている状態なので、失敗するんですよね。

自分の頭で考えた通りにいかないのが現実なので、失敗していくと経験値が増えていきますよね。

こういう時はうまくいくけど、こういう時は失敗するなという、どんどん自分の中で経験値が増えていきます。

さっきの統制型の指導で行くと、経験値はお決まりの経験値しかないですね。自分の経験をしたことで企画や改善するしかありません。

でも、権限委譲型だと、こういう風に思ってこうやりたい、ああいう風にやりましょうよっていう、そういう提案などんどん増えていきます。

4)社員の成長スピードが凄い

結果として、社員の成長スピードがとても速くなります。

最初は失敗ばっかりでゆっくりなんですけど、色々経験を積むので、ビューっとどこかで急角度で成長するんです。

経験値、能力の上昇スピードが速くなる。だから、私のおすすめは委譲型、統制型というよりも権限委譲型の経営をぜひやっていただきたいなと思います。

中小企業であれば、10人とか20人の中小企業なら、社員は育つものだという概念で、ぜひ委譲していって、組織を活性化していっていただきたいなと思います。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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