銀行が発行している仮想通貨MUFGコインに担保価値は付くか?

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三菱UFJ銀行が仮想通貨「MUFGコイン」の実証実験へ

三菱UFJ銀行が、同行の発行する仮想通貨「MUFGコイン」について、来年にも10万人規模で実証実験を行うと報じられています。

MUFGコインは、米Ripple社やAlpaca社のブロックチェーン技術を活用した仮想通貨ですが、通常の仮想通貨とは異なり、その価値は1コインあたり1円に固定されています。

同行は、利便性や即時性の高い送金、小数点以下のマイクロペイメントへの対応、決済サービスを提供する法人のコスト削減効果を、MUFGコインによって実現しようとしています。

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「MUFGコイン」に資産としての担保価値はある?

ここで気になるのが、仮想通貨の資産としての担保価値です。

原則として、仮想通貨自体に銀行が資産としての担保価値を認めることは、現状では考えられません。

なぜなら、銀行を管轄する金融庁は仮想通貨について「財産的価値」があるものと認めながら、円やドルのような「法定通貨建て資産」として認めていないからです。

とはいえ、MUFGコインは三菱UFJ銀行が開発した仮想通貨です。

三菱UFJ銀行の中で、これに担保価値があるとして、融資の際に有利に働くことはないのでしょうか?

同行からの情報が出ていない以上、断定的な話はできませんが、これも考えにくいところでしょう。

なぜなら、同社がMUFGコインの存在意義について、「決済手段としての利便性を高めるもの」としているからです。

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銀行の融資管理が保守的なことに変わり無し

そもそも、銀行の融資管理は保守的に行われるものであり、また、MUFGコインも十分な信用性と流通量が無ければ、その価値を失ってしまいます。

この点は、どの貨幣であっても同じこと。

もし、あなたが仮想通貨を保有していて、その現在価値を元に融資を受けたいのであれば、換金しない限り実現できないと心得ましょう。

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