あなたの仕事がロボットに奪われぬよう、今、身につけておくべき4つの能力

時事
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自動化を否定する企業に明るい未来は無い

先日、「2018年IT導入補助金から読み説く『国から中小企業への悲痛なメッセージ』」という記事をお届けしました。

内容を軽くおさらいしましょう。

1)国の主張が「働き方改革!」「労働時間を減らせ!」の一点張りとなっていること。

2)その背景に少子高齢化と人口減少があり、大企業が優秀な人材を吸い上げ、中小企業は優秀な人材を雇用するのがどんどん困難になっていくため、人を雇わない企業経営を国が中小企業に求めていること。

3)AIやRPA、それからロボットを導入しないと、国の支援すら受けられない。最終的に効率化を図らない企業が生き残れなくなっていくこと。

この流れから、AIやRPA、それからロボットの導入を真剣に考えない企業は国に中指立ててるのと同じ、というお話でした。

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将来、ロボットに仕事を奪われる代表的な仕事

実際に、この数年で、周辺技術が相当進んでいますので、現実的にロボットに奪われる仕事がはっきりとわかってきました。

以下、見ていきましょう。

ルート営業

決められたお客さんのところを、配送しながら御用聞きするようなルート営業は、ロボットと自動運転に取って代わられます。

お客様のニーズをきちんと吸い取って、御用聞きプラスαの付加価値を作れないルート営業の職についている人は、仕事が無くなります。

経理

MFクラウド、FREEEなんかを導入していればわかりますが、記帳を含めて人力でやっていた経理業務は無くなっていきます。

金融系はディープラーニングのAIと非常に相性が良いので、短期間でどんどん効率化され、人が要らなくなっていきます。

総務・給与計算

総務・給与の仕事も無くなっていきます。

入社退社の手続きであるとか、給与計算であるとか、これはインプットとアウトプットがしっかり定義できる定形業務ですから、AIに取って代わられます。

ちなみに、ここらへんは私のような社労士も関わる業務で、ものすごい危機感を持っています。

入力事務

単純な入力事務は言わずもがな、ロボットに置き換わります。

事務の人がずーっとタイピングしている会社、今でもありますけれど、数年後は「何を無駄なことやってたんだか」って話になっていきます。

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ロボットが台頭しても奪われない人間の仕事

では、次に、AIやロボットによる自動化が進んでも無くならない、人間がバッチリ残る仕事を紹介しましょう。

人事

人事判断というのは、その人の数字でアウトプットしているものだけではなく、人間性であるとかAIの判断が一番苦手な部分も加味して行われます。

ですので、人事の仕事、特に上級職の人事判断に関する仕事はこれからも残っていくでしょう。

財務

財務も同じですね。会社の経営判断は財務諸表に現れた数字を、単純にプラスマイナスするだけで行うわけにいきません。会社は生き物ですからね。

ですから、財務の判断という高度な技術は残っていきます。資金調達能力も重要なスキルとして財務職の存続要因となっていきます。

企画職

企画も人間の想像力であるとか、ソフト面の能力が求められる仕事ですので残ります。

AIやRPAにデータ収集・整理を行わせて、その結果を踏まえたマーケティングプランを打ち出すとか、より高度な専門性が求められるようになっていくでしょう。

提案営業(営業職)

先程、ルート営業の話をしましたが、単純な配達のあんちゃんではなくて、行った先で相手の状況を判断して、プラスαの収益(付加価値の提案)ができる提案営業の職はなくならないでしょう。

AIを使って、営業の負担を如何に少なくするかとか、そういう分野はどんどん技術が発達していきます。

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あなたの仕事がロボットに奪われぬよう身につけておくべき4つの能力

じゃあ、どういう能力を持っていれば失業しないのか?ということについて、裏読みしていきたいと思います。

1)分析し思考し判断する能力

分析して、その結果について思考し、判断を下す能力は、今後更に重要になっていきます。

これはロボットが一番苦手とする仕事なんですね。この能力はどんどん付けていく必要があります。

2)全体視点で先読みする能力

東京タワーから東京を見下ろすような視点で事業を客観視して、先読みする能力は今後更に必要とされていきます。

先回りして、自分が今何をすべきかを、マクロとミクロ双方で判断できる人の付加価値があがります。

3)シナリオを描き代替プランを用意できる能力

AIがはじき出したデータを見て、周辺の人員能力だとか財務を把握し、時代の流れを読んでシナリオを描く能力が必要です。

でも、時代の流れ、変化は今後ますます早くなっていきますから、代替プランを次々と用意する能力、要は変われる能力も同時に持たねばなりません。

4)自己責任で行動できる能力

結局、1)〜3)の能力って、全て能動的な行動に基づく能力なので、何かあった時に、いちいち経営者とか上長、部下、世の中のせいにしないで、自己責任で行動し、解決していく必要があります。

ですから、トライアンドエラーを自己責任で実行できる人が、最終的に良い成果を出した場合に、今まで以上の評価を得られるようになっていきます。

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ロボットに奪われないための能力を培うには?

じゃあ、ロボットに奪われないための能力は、どうやって身につけることができるのでしょうか?

答えはシンプル。人の10倍勉強して10倍努力しましょう。

いきなり、分析して、考えて、判断する能力なんて身につきません。

膨大な知識を勉強して手に入れた上で、自分の頭で情報を整理して分析する訓練をして、多くの判断を下す、このサイクルを回数こなさないと、前述の4つの能力は身につきません。

自分達の会社だけで補えない分野で人の協力を仰ぐための人脈、その人脈に対する提案力や要請力は、人の10倍の努力なくして培えません。

自分たちの事業で実践に役立つ勉強すらしていない人は危機感を抱いてください。勉強している人は更に勉強しましょう。

もう、そう遠くない、2〜3年後にはガラッと世の中が変わっています。自動化の波がドドーンと日本全体を覆うことになります。

どんどん会社が潰れて、失業する人がどんどん生まれる時代になっていきます。

その時に生き残れるよう、更に飛躍できるよう、今日の話を参考にしていただければと思います。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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