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大原達朗
大原達朗アルテパートナーズ株式会社代表取締役/公認会計士・税理士・JMAA認定M&Aアドバイザー

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日医工がSMBC日興証券に発行した新株予約権って何?その意味するところ

日医工がSMBC日興証券に発行した新株予約権って何?その意味するところ
 ジェネリック医薬品メーカーの国内最大手・日医工が、エーザイの子会社を子会社化へ向けて買収するためにSMBC日興証券に対して、新株予約権を発行し資金調達を行うことがわかりました。そもそも新株予約権とは何なのか?なぜSMBC日興証券は新株予約権での資金調達に応じたのか?これらの疑問に答えます。

 ジェネリック医薬品メーカーの国内最大手・日医工が、すでに関連会社としているエーザイの子会社を子会社化へ向けて買収すると4月初旬に報道されました。

 参考リンク:新株予約権発行 212億円調達へ 日医工 エーザイ子会社買収で

 ここで気になるのが資金調達の方法。今回の資金調達はSMBC日興証券に対して、新株予約権を発行する形で実施されます。。

 新株予約権とは、一定の行使価格を払い込むことで、株式会社に対して権利を行使し、当該株式会社の新株もしくは会社が保有する株式の交付を受けることができる権利です。

 新株予約権はその性質によって、
  • 社内の人間に付与するストックオプション
  • 社外からの資金調達
 というふうにわけられますが、今回の日医工のケースは資金調達目的です。

 予定通り予約権が行使されれば、日医工は212億円の資金調達に成功し、買収資金に170億円を活用し、差額を借入れの返済などにあてることとなります。

 今回の資金調達が、新株予約権によって行われる理由は、株価の下落を避けるためと言われていますが、一般投資家向けというより、今回の引き受けであるSMBC日興証券のリスクヘッジが目的でしょう。

 彼らは5,300万円のオプション料を払っていますが、必ずしもこのオプションを行使する必要はありません。

 行使価格を株価が大幅に下回っていれば、株式を引き受ける必要はないのです。今回の行使価格には10%のプレミアムがのっていますので、これから10%以上株価があがらないと日医工では損になります。

 一般的には、これだけの株を買う見込があるわけですから、市場はその株価をターゲットに買いがはいることが多いでしょう。

 日医工の買収によほど市場がネガティブに反応すれば、話は別でしょうが、そのリスクは少ないとSMBC日興証券は考えているはずです。

 SMBCが気にしているのは、マーケット全体の動きでしょう。

 facebook問題も含むトランプ問題で、マーケットは非常に不安定です。

 マーケット全体の暴落の危険性も少なからず感じているからこそ、念のためのオプションという策をとったのでないでしょうか。

 これが正しければ、証券会社もマーケット暴落の可能性を、かなり現実的なものと考えているということになります。

2018年4月16日

マーケット 株式市場 SMBC日興証券 日医工 資金調達 新株予約権

大原達朗
大原達朗アルテパートナーズ株式会社代表取締役/公認会計士・税理士・JMAA認定M&Aアドバイザー

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