テレビ通販✕EC『テレビを観ながらスマホで購入』の時代がやってきた

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名古屋テレビがYahoo!JAPANと共同企画でテレビ通販!その結果は?

名古屋テレビ放送が、テレビ通販番組とモバイルコマースの融合と、ライブコマースの実験的なマーケティングにチャレンジしています。

名古屋テレビ(メーテレ)はYahoo!JAPANとの共同企画によるテレビ通販番組を、3月17日と24日に放送すると発表しています。※

「Yahoo!ショッピング」に新規出店した「メ~コレヤフーショップ」出店記念の番組企画です。

番組では電話受注は行わず、番組内で「メ~コレ ヤフーショップ」での購入方法などを説明して誘導し、スマートフォンなどで購入を促す仕組み。

放送中の画面下部にQRコードを表示し、視聴者がスマホのカメラでかざすと、放送日当日限定で使用可能な「10%引きクーポン」を受信できるなど、リアルタイムでの視聴促進やECの利用促進の仕掛けもあります。

放送は3月17日の深夜2時2分~33分、24日の深夜1時47分~2時18分の2回。

ECサイト受注のみで深夜の放送でもあり、完全に若い層にターゲットを絞っています。

また、ユーザーへの番組の告知や雰囲気を伝えることを目的に、3月6日に「Yahoo!ショッピング」アプリ上でライブコマースを実施しています。

実施効果としては、実際に商品が配信中に売れたほか、同ライブコマースの終了までに視聴者からついた「いいね」の数は約3万7429に上りました。

更に、累計視聴者数は7649人となり、ヤフーによると「Yahoo!ショッピングLIVE」がスタートした昨年11月から現在までで、「いいね数」および視聴者数ともに過去最多を更新したと報じています。(通販新聞 2018年3月8日)

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スマホの台頭がテレビ局とECの親和性を高めている

実際、テレビ局がメディアとしてECに参入するにあたり、スマホをデバイスとする選択は機が熟してきたと言えるでしょう。

(株)ジャストシステムが発表した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編」によると、EC利用時のデバイスについて、スマホを利用したユーザーは55%~60%まで伸長しています。(PCの利用ユーザーは7割前後)※2

節約社長
(株)ジャストシステム:「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編」

特にスマホをを利用する人の割合が多かった世代は、2017年4月度調査時は10代と20代、30代の女性(それぞれ80%、86.8%、75.5%)でしたが、10月度調査で40代女性も77.3%とスマホシフトが進んでいます。

また、「ライブコマース」については、「いいね!をした」(44.7%)、「配信者をフォローした」「コメントや質問を送った」(同率31.9%)、「商品を購入した」(29.8%)となっています。

テレビ通販番組の視聴者といえばシニア層という概念を覆し、テレビ離れの進む若年層に、「テレビを観ながら、スマホで購入する」という新しい購入スタイルが受け入れられるのか。

テレビ通販番組の強みを生かせるライブコマースの可能性についても、目が離せません!

※1
メ~テレの通販事業「メ~コレ」が「Yahoo!ショッピング」新規出店!出店を記念した通販番組を共同制作し3月下旬に放送!(メ~テレ 2018年3月5日)

※2
Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編 40代女性も、EC利用時のデバイスが「スマホートフォン」にシフト(株式会社ジャストシステム 2018.02.28)

Photo on Visual Hunt

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久保 京子

株式会社 フィデス 代表取締役社長

広告表示のコンプライアンスや消費者視点の顧客サービスを重視した、ネット通販マーケティングのコンサルティング会社です。

景品表示法や医薬品医療機器等法(旧薬事法)などの広告法務や、顧客満足を高める顧客対応など、ネット通販の「守り」の部分をバックアップします。

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カスタマー対応はもとより、広告の違反基準となるのは、サービスの受け手である一般消費者目線です。
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内閣総理大臣及び経済産業大臣事業認定資格 消費生活アドバイザー
※消費者と企業の懸け橋として、企業の消費者志向経営をサポート。
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サービス内容
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