ホリエモンさんは起業なんて簡単って言うけれど…会社続けるのはやっぱり難しい!

起業
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起業に向いてるタイプは?資格は必要?

2018年も冬が終わって、春が来ましたね。今年4月くらいから、また起業ブームが来るな…と感じております。

今日は「起業できないは恥ではない」というテーマでお話しします。

普通の人は基本的に起業にあまり向いていない

周りが起業しちゃうから自分も焦っちゃう、っていう気持ちもあるかもしれませんけれど…

普通の人っていうのは基本的に、基本的にですよ?基本的に起業とかは向いていないんですよ。

というのも、もともと皆さんお金を稼ぐために働いているっていう人が多いじゃないですか。

私もそうで、お金が無かったので一生懸命働きまくったんですけれども。

お金を手に入れるには、「稼げるところで働く」要するに勤め人ですね。勤め人が1番確実にお金を稼げるわけですよ。

その時に稼げる所っていうのはもっと簡単に言うと、「儲かっている会社」とか「儲かる仕組みを持っている社長さん」とか、そういう所で働くのが最もお金が稼ぎやすいです。

ですから単にお金を稼ぐのが目的だったら起業や開業というのは、あんまり向いてないんじゃないかなって思うんです。

資格で足場固めして起業⇒ナンセンスな思考

普通の人の思考というのは、資格を取って更に良い条件の会社さんとかに転職するとか、あるいは一国一城の主になりたいから資格をとって起業するっていうね。

こういう思考パターンの人が多いわけで、これがいわゆる多数派の人の常識的な考えなんです。

私はもう17年位、社長さんとしか付き合わなくなってから、これがいかに多数派の考えで、そしていかに多数派の考え方が起業家に向いてないかっていうのが分かりました(笑)。

13年間社長としか会わない生活でわかった有能な社長と無能な社長の見極め方
 社長といえど、会社の規模が違えば、考え方も違い、そもそも生い立ちから違うため、100人の社長がいれば100通りの会社があります。ところが、「個々の社長に能力が有るか無いか?には共通項がある」とキミアキ先生はおっしゃいます。どのように社長の能力有る無しを見極められるのか?解説していただきます。

ハッキリこの傾向がある「え!チョット待って…自分まさにそうなんだけど!」という方は、向き・不向きでいうと、あんまり起業に向いてません。

実際、私の妻は税理士法人の代表税理士っていうのをやっていますけれど、その妻もハッキリと「自分に商売の才能があったら、税理士なんかになってません」て言っています(笑)。

つまりね、税理士とかの資格を取ってしまうと、その業務でしかできないんですよ。

ところが商売っていうのはね、色んなことができるんですよ。

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商売人は誰かの困ったを解決して自由に仕事がしたい

色んなことが自由にできるっていうのは、とにかく人が困っていたら、その困った!を解決してあげる商品・サービスを提供して、そして相手からお金をいただくっていうふうなことだけを考えれば良いわけです。

別に「資格」とかにとらわれて、役所でがんじがらめになって(笑)、色んな制約を受けながら自由にできないっていうことが無いんです。普通の商売っていうのは。

本当に困っている人を助けて、そして相手からお金をいただけるっていうね、これだけの話なんです。

ですから、商売人の考えからすると、どうして資格なんかにとらわれて、やりたくもない仕事をやったりとかね、本当にお客様に別に喜んでもらってもいないようなことやってんのかな〜、って不思議ちゃんなわけですよ。

ところが、本人たちはね、やっぱりそれが自分たちが選んだ道で、「資格」が無いと不安で不安でしかたないって。

そして資格を取ったら、たまたまですけれど、うちの奥さんの場合は税理士ですから、税金の申告の独占業務っていうのを与えられています。

税金の申告書を書いたり、今は全部パソコン使いますけどね、そういう業務ができるっていうだけであって、そこに限られているんですよ。独占業務って。

ところが商売人っていうのは、とにかく自由に商売ができることが、楽しくてしょうがない。

困ったを解決してお金をもらうのが楽しくてしょうがない!っていう、こっち側で物事を考える人は起業家の方に向いています。

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経営者が知っとくこと知らないと会社は簡単に潰れる

会社員時代にそこそこ仕事してますと、独立開業したときも半年くらいはご祝儀仕事っていうのがあって、店なんかでもご祝儀来店っていうのが結構あるんですね。

営業の基本は常に半年後を見据える

ところが営業の基本としまして、私自身もそうですが、半年後…半年後!って考えながら営業しています。

もう常に「半年かかる」。結果とか成果が出るのに半年かかるから、開業した瞬間から次の営業、次の営業…ってやっておかなきゃいけない。

こういうのも、知っているか・知っていないかで全然違います。

調子に乗って、「いい感じじゃん!」って喜んでいたら、ご祝儀の1期目が終わるか終わらないかのうちに、急にガクッと新規の仕事が減るのでね。

先に仕事を用意しておかなきゃいけないんですよ。

顧客償却を知らないと会社は潰れる

あとは、これも怖いですが「顧客償却」です。

これも知っているか・知っていないかで、全然違います。

顧客償却の考え方っていうのは、吉岡憲章さんっていう経営コンサルタントの方の意見なんですけれども、皆さんはご存知ですか?

私もこれ実際にあるなぁ〜って、その怖さに気がついたのですが、年に2割!何にもしなかったら売上げが減ってしまうし、受注で言ったら2割受注が減って前年の8割しか受注が無い。

これはね〜、本当に怖いです!

ですから常に新規のお客様も増やしていかないといけないし、既存のお客様にもより多く買っていってもらわないといけない。

そうしないと、この顧客償却っていうのは必ず起こるんです。

業種によっても違います。

堅い堅いと言われている会計事務所でも、どんなに少なくても、100社の顧客先があったら顧客償却は年に5社くらい起こります。

堅い商売でもそのくらい起こるんだから、常に新しいお客様を取っていかないといけない。

普通の商売だったら、より多くの既存のお客様に、より多く買っていただこうと思ったら、ほとんどがトップ営業ですよ。

要するにボスがトップ営業で既存のお客様に“より多く”買っていただく。

こういうことを知っているか・知っていないかです。

本当にね、「うちは常連さんだけでやっていけるから〜」なんて馬鹿なこと言ってっから、会社を簡単に潰すんだって話なんです(笑)。

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ホリエモンは起業なんて簡単と言ってるけれど、続けるのはやっぱり難しい

怖いことをもう1個話しましょう。

これは戦略論に近いところがあるんですが、どの場所(どこ)でどんな商売を誰が始めるか?っていうのがしっかりしていないと、そもそも始めた瞬間に「アウト!」って負けが決まるようなことがあるんですよ。

  • どこ ⇒まずは競争相手がなかなかいないところ
  • どんな商売 ⇒需要がある商売

ってところはもちろんなんですが、やはり「誰が始めるか」っていうのが1番大きい!

自分がやるにしても、それから自分の従業員さんをリーダーにしてやらせるにしても、この「誰が」で負けにくいのは、とにかく「変える人間・変えていく人間」です。

負けにくい人間をリーダーとして据える方が安全です。

私がいつも「社長の引退の時期」として言っているのが、「変えることができなくなったら、もう社長は引退した方が良い」と。

それくらい、変え続けて行くことっていうのはとても大事なんですよ。

ですから、本当に失礼な話なんですけれど中小企業というのは、たった月に1個のカイゼンをずっとやっていくことすらもできない。

たった月1カイゼンですよ?

年に12個カイゼンするだけなのにできないんです。だから会社潰すわけですね。

そうやって、よく知らずに会社を潰すくらいだったら、最初から起業前にもっと慎重に勉強して自分は起業家として向いているか向いていないかってそういう判断もしてね、自分は勤め人の方が向いているよな!とか、それで良いと思うんですよ。

ですから、私は起業を奨めている方なんですけれど、ホリエモンさんのように誰もが起業するのはカンタンだっていうふうには、あんまり言いにくいので(笑)、起業難しいですよ〜、っていう感じのことも伝えておこうと思います。

起業は失敗する2018〜計画がずさんだと大金ぶっこくよ(体験あり)
起業しても10社に9社は消えていき、経営を入れて勝ち戦を仕掛けても残るのは2社に1社。起業とはそれくらい難しいものです。そのため私達は損切りのラインを明確に決めて、倍々ゲームで粗利を増やせないなら最初からその事業をやらないなど、様々なルールを設定して事業を始めなければなりません。それでも起業は失敗します。
起業できないは恥?★9割が潰す難しい仕事?
起業経営
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タナカキミアキ

売らない営業マン タナカキミアキ

YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、
中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、
顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線で
お話しています。

所有資格:

日商簿記検定1級
全経簿記検定上級
全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、
税理士
簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長
宅地建物取引主任者
ファイナンシャルプランナー
かわいらしい秘書検定2級
普通自動車に普通自動二輪
みんなの安全を守る甲種防火管理責任者
珠算3級
よく分からん情報処理検定2級

…などプチ資格オタク

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。

18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、
15年後になぜか結婚しました。

中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、
ガンガン講義やっていきます!

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