ターゲットが不明瞭なブログを更新すると良質な顧客は貴方から遠ざかる

IT

 ブログによる集客を成功させられるか否かは、最初に設定したターゲットをぶらさず、その人達に有益な情報を提供し続けられるかで決まります。ところが言うは易く行うは難し。なかなかターゲットを意識した情報発信は行えないものです。ある貸しボート屋の店長が、ターゲットを不明瞭にしたままブログを更新し、結果として優良顧客の心を害した事例をご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

集客ブログはターゲット設定でほぼ全て決まる

 今日は、「誰に向かって話しているか、自分で理解していますか?」というテーマでお話してみたいと思います。

 私はこれまでに、ブログで集客するには「ターゲットを絶対に絞ってください。」ということを、重ね重ねお伝えしてきました。

 参考リンク:節約社長:宇田和志の記事一覧

  • どんな人に読んで欲しいブログなのか?
  • どんな人を集客したいブログなのか?

 これらターゲットを一番最初にきちんと考えてブログを作って欲しい、極端に言えば、ターゲットを絞るか否かでブログで集客できるかも決まるとお伝えしてきました。

 ただ、こうはいっても、なかなか伝わりにくいところもあると思いますので、今日は、実際にターゲット設定を怠ったがゆえに、本当に集客したかった人達の気分を害してしまった実際の例をご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

予約していた顧客にぶっちをかまされたレンタルボート屋さん

 私は岐阜県出身なのですが、今は滋賀県に住んでいて、もっと具体的に言うと琵琶湖の徒歩5分くらいのほとりに住んでいます。理由は釣りという趣味が講じてのことです。

 釣りをするために琵琶湖へ移り住んだくらい釣りが大好きです。

 そして私は、毎日のように釣りをするので、頻繁にレンタルボート屋さんのブログをチェックします。

 なぜブログをチェックするかというと、レンタカーのようにボートを1日幾らという形でレンタルできるんですが、ボートのレンタルは完全予約制なので、その空き状況を常にチェックしたいんです。

 たとえばお店にボートが5艘あったら、空き状況をレンタルボート屋さんが更新してくれて、それを見たお客さんが「◯月◯日にこのボートを貸してください。」って、電話して予約するんですね。

 すると、他のお客さんが電話で同じ日に予約を入れようと思っても、予約が取れないようになります。

 ところが、ある日事件が起きました。

 Aさんが、「◯月◯日にこのボートを貸してください。」と電話予約しました。お店もその日は指定されたボートが空いていたので承諾しました。

 ところが、ボートを借りる当日の朝になってもAさんは現れません。昼になっても現れません。これはおかしいなと思ったお店の方が電話しても出ません。

 つまり、Aさんはドタキャン・ぶっちしたんです。予約はしたのに来なかった、しかもお金を支払っていない、ということでお店はそのボート一艘分の損害をその日出してしまいました。

スポンサーリンク

怒りをそのままブログにぶちまけ気分を害するターゲット

 このことに怒ったレンタルボート屋の店長さん、何をしたかというと、集客ブログの中でこんなことを書いたんです。

本日は悲しいことが起こりました。

既にご予約をいただいていたボートがあったのですが、当日の朝になってもご予約者さんは現れません。昼になっても現れません。電話しても出ません。

結局、ご予約いただいていたお客様は当日現れること無く、その後も連絡をいただけませんでした。

そこの貴方。そう、そこの貴方です。

貴方のような方を私達は絶対にお客様と認めません。金輪際、私達のお店の敷居をまたぐことは許しません。もう来ないでください。

 さて、このブログを読んだ私はどんなことを感じたかというと、かなり気分を害しました。

 もちろん、予約をぶっちした人が悪いのは当たり前の話ですが、「そこの貴方」という文章を読む私は、次の日に予約しようとしている大の常連客だったからです。

 私にとっては、店長さんが怒りをぶちまけたのを見たところで、何一つ有益な情報を得ることはできません。

 何が言いたいかというと、このブログを書いている店長さんはターゲットを明確にしていないんです。

 集客ブログは、ボートの空き状況とか、釣れるポイントの紹介とか、周辺での過ごし方とか、そういう見込み客にとって役に立つ情報を提供するはずなのに、この人はターゲットを明確にしていないので、既存の質が悪い客への愚痴を集客ブログに書いてしまったんです。

スポンサーリンク

ターゲットを明確にすれば同じ事件も有益な情報になる

 もし、集客ブログで今回の事件をもとにターゲットとなる「見込み客」「常連客」に向けてブログを書くなら、以下のような文章にするはずです。

本日はアクシデントが1つありました。

既にご予約をいただいていたボートがあったのですが、当日の朝になってもご予約者さんが現れません。昼になっても現れません。電話しても出ません。

結局、ご予約いただいていたお客様は当日現れること無く、その後も連絡をいただけませんでした。

でも、当日になっていきなり来れなくなることは、誰にでも起こりうることです。

もし、ご予約をお考えのお客様で、ご予約後の当日、いきなり来れないことになったら、ぜひ早めにお電話をください。

キャンセル規定はございますが、事情によってはキャンセル料をいただかないで済む場合がございます。

ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

 同じ出来事があったとしても、誰をターゲットとするかによって、どんなふうにブログを書くかは全く変わってきます。

 ところが、言うは易く行うは難しなんですね。ターゲットを意識しないで、そのままブログを更新してしまう方が多いんです。

 これを解決する方法の1つが、ブログを更新するPCの前にターゲットとする人の写真を1枚貼っておくことです。

 これまで自分のお店へ来てくれた人、見込み客のペルソナっぽい写真素材、なんでも良いですから1枚写真を貼っておいて、自分がこれから更新するブログは、その人を喜ばせる内容になっているか?有益な情報を提供できているか?を意識するのです。

 もしよろしければ参考にしてみてください。

IT
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
宇田 和志

ネットでの集客にお悩みの小さな会社様・個人事業主様のためのアドバイス、ホームページ制作、ブログカスタマイズ、PPC広告設定代行等のサービスをご提供。集客ブログカスタマイズの専門家としてブログ制作実績は2016年2月時点で2,000名を超える。

宇田 和志をフォローする
節約社長