ビジネスの世界でお金を使わずに0を100にしようとする人は成功しない

経営

 稼げていない人の典型的な思考、それは、「お金を使わずに収入の無いところから収入を作ろう」と考えることです。対して優秀な経営者は、自分の時間やお金を価値あるものに投資して、効率よく収益を生み出す仕組みを作ろうとします。もちろん投資しても成果につながらない場合はありますが、そのチャレンジが次の良質な投資につながります。

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稼げない人は0から100を得ようとする

 今日は「お金を使わずに0を100にするのは無理」というお話をしたいと思います。

 0を100にする、これ、何のことかというと、後ろに「円」を付けてください。

 よくネットを見ていると「月収100万円」とか出てくるので、月収0円を100万円にするということにしてみましょう。

 何が言いたいかというと、稼げていない人の典型的な思考として、お金を使わずに収入の無いところから収入を作ろうと考えている場合が、あまりにも多すぎるということでございます。

 これ、はっきり言えば「アホか」という話なんですが、「なぜ?」という理屈がわからない方が圧倒的多数です。

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0を100にしようとするのがムダな理由

 そもそも、なぜ0なのか?稼げていないのか?知識もなければ経験もない、ノウハウなんて1つもないからです。

 収入が0円なのに、ネットに落ちているタダの情報だけを拾って、それだけで何とかしようとするんですが、結局のところ何も知らない状態なので、そもそも良いやり方が選べるわけなんてないです。

 単なるノリ、見た目の印象だけで、その場の雰囲気で、無料で拾ったものだけで考えて、「今はこれをやろう」みたいな感じで中途半端にあれこれやるので、何をやっても上手く行きません。

 これって、どういう状態かというと、自分のいちばん大切な資産である「時間」をムダに浪費している状態なんですね。

 働く時間に対してもらえる給料が決まっている、一時間あたりの付加価値が既に決まってしまっている、サラリーマンと同じ感覚なんです。

 対して経営者の仕事は、自分の時間やお金を投資して、効率よく収益を生み出す仕組みを作ることじゃないですか。

 だから、良い経営者は、そもそも「タダ」とか「高い安い」で行動を選択しなくて、「収益に効果的につながる良いものへ適切な額を投資する」ように行動するんですね。

 0円から100万円にするよりも、30万円を投資して300万円を稼ごうと考えるわけです。

 300万円を稼げるようになったら、今度はある程度貯めた上で300万円を適切な場所に投資して、3,000万円を稼ぐチャレンジを始めるんです。

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投資して失敗したらどうするの?という愚問

 これに対して、「そもそも投資したって失敗したら0じゃないか」という方もいらっしゃるでしょう。

 確かにそうです。投資しても失敗することなんて沢山あります。私もこれまで、倒れない程度に色んなものに投資して失敗した経験があります。

 でも、考えてみてください。

 東大を目指して塾に行く人は、塾に行ったからといって、全員が東大に合格しますか?ある人は合格し、ある人は不合格になります。

 本人の努力もありますし、その時々の運だってあります。

 でも、東大に合格した人の多くは、塾に投資して、どうやったら受かるだろうって勉強した人達ですよね。

 彼らが塾に行った理由は、塾に行ったほうが東大に合格する確率が高まるからです。

 投資の成果が出なくたって、究極は死ななければなんとでもなります。チャレンジした経験を活かして、更にチャレンジすれば良いのです。

 もっと良い投資ができるようになるだけです。

 成功する確率を高めたいと思うんだったら、よっぽどの知識や経験、ノウハウがない限り、0から100にするなんて至難の業です。

 30万円を300万円に、300万円を3,000万円にするために、経営者として投資するという考え方をぜひ大切にしてください。

 
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島倉大輔

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。また、トレーダーとしても活躍。資産1億円超えのトレーダーを7名輩出した実績を持つ。

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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